天売島は海鳥たちの楽園!観光名所やグルメ、アクセスを解説

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天売島は海鳥たちの楽園!観光名所やグルメ、アクセスを解説

北海道羽幌町の沖の日本海に浮かぶ離島、天売島(てうりとう)。お隣の焼尻島とともにフェリーでしかアクセスできない小さな島ですが、ここはオロロン鳥といわれるウミガラスやウトウ、ウミネコ、ケイマフリなど様々な種類の海鳥たちの楽園でもあります。

そんな海鳥たちを観察するアクティビティはネイチャーツアーがおすすめ。今回はフェリーの発着地である羽幌、そして天売島へのアクセスや天売島内の観光スポット、ウニなどのグルメ、天売島内の民宿やゲストハウス等の宿泊施設に至るまでを解説いたします。

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天売島は海鳥たちの楽園!観光名所やグルメ、アクセスを解説

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天売島の位置を地図で見てみよう

札幌の北東に留萌(るもい)という町があり、さらに北東に行けば羽幌(はぼろ)という町があります。その沖合に浮かぶのが今回ご紹介する天売島、そして焼尻(やぎしり)島です。天売島の人口はおよそ300人。隣の焼尻島はおよそ200人ですから、羽幌町の離島には500人の人が住んでいることになります。

天売島は人よりも鳥の数の方が圧倒的に多い島。天売島を一周するとおよそ12kmなので、レンタサイクルやレンタバイクを借りるとちょうどいいでしょう(「和光丸貸し自転車」や「おろろんレンタル」で借りられます。季節限定。)。カーフェリーの場合、レンタカーなど自動車を持ち込むことも可能です。

天売島の玄関口、羽幌への行き方

羽幌港フェリーターミナル

出典: HAPPY SMILE / PIXTA(ピクスタ)

・レンタカー・自家用車で羽幌に行く

天売島のある羽幌の最寄りは新千歳空港か旭川空港ですが、稚内空港から(あるいは稚内まで)日本海オロロンラインを走る旅も面白いですよ。札幌市内から羽幌までは道央自動車道を使い、深川JCTで深川留萌自動車道に入り、留萌から国道232号を使うルートが最短です。旭川からも深川JCT経由が早いです。天売島行きのフェリー乗り場には十分な数の駐車場があるので、天売島へは羽幌港に駐車して出かけるといいでしょう。

・公共交通機関で羽幌へ行く

羽幌へは札幌からの高速「はぼろ号」が便利。幌延・豊富方面へ向かうバスに乗り、沿岸バス本社ターミナルで羽幌港連絡バスに乗り換え(運転しない日がありますのでその時は沿岸ハイヤーで向かってください。)。また、JR札幌駅やJR旭川駅から深川駅で乗り換えてJR留萌本線の留萌駅からもアクセス可能。その場合は沿岸バスの一般路線バス「初山別経由羽幌・幌延・豊富方面行き」に乗車、同じく沿岸バス本社ターミナルで下車してください。

羽幌には豊富・幌延(稚内方面)からもアクセス可能

稚内方面からお越しの場合は豊富駅や幌延駅からもOK。ただし注意点として、豊富・幌延方面からの「はぼろ号」は沿岸バス本社ターミナルでは降車できないので、幌延方面からのアクセスには一般の留萌行きの路線バスを使いましょう。

羽幌沿海フェリーに乗って天売島・焼尻島へ

フェリーおろろん2

出典: うげい / PIXTA(ピクスタ)

羽幌港からは羽幌沿海フェリーを使って天売島にわたります。このフェリーは焼尻島経由。高速船「さんらいなぁ2」とカーフェリー「おろろん2」があり、時期ごとに値段が異なります。
・カーフェリーは天売島まで2,330円~2,520円
・高速船は天売島まで4,170円~4,360円
(いずれも羽幌港からの値段。学割・往復割引あり 2021年4月時点)

所要時間は天売島までフェリーでおよそ90分、高速船でおよそ60分です。また、天売島発着のフェリーや高速船の便数や時刻も季節によって変わるので羽幌沿海フェリーのページで時刻を確かめてから行きましょう。

天売島行きフェリー・高速船の時刻はこちら(外部サイト)

島の観光スポットは?海鳥を間近に見られる場所も

天売島で人が住んでいるのは主に島の東側。主な民宿やフェリーののりばもここにあります。海鳥たちが多く棲息しているのは島の西側です。

なお、夏季は天売島を一周する道道548号が一部、自動車のみ時計回りのみの一方通行になりますのでご注意ください。

まずは情報集め!海の宇宙館を見学しよう

まずは、港を出発し、天売島在住のカメラマン寺沢孝毅氏が建てた「海の宇宙館」を見学しましょう。天売島の自然を知ってほしいというコンセプトで建てられた館内で情報収集を。カフェも併設されている他、後述するネイチャーツアーの申し込みもできます。天売島ならではのお土産もぜひどうぞ。

ウトウの繁殖地、島の西側の赤岩展望台

ウトウの巣穴

出典: サトー / PIXTA(ピクスタ)

郵便局や役場支所のある天売島南東部の集落を抜け、道道548号線を時計回りに天売島を西へ向かうと、急な上り坂に。周りは断崖絶壁になります。天売島の西の端にある赤岩展望台はウトウの繁殖地。数えきれないほどの海鳥たちが飛び交う姿は圧巻ですよ。

※写真はウトウの巣穴

島の北部「海鳥観察舎」、「観音岬」へ

そこから天売島北海岸へ向かえば千鳥ヶ浦駐車場そばに「海鳥観察舎」という観光スポットがあり、ここでは無料の望遠鏡でウトウなどの海鳥たちの姿を眺めることができます。天売島北部の観音岬(かんのんざき)に行く途中では、季節になるとエゾカンゾウといった花も見られます。観音岬にも展望台が設けられており、ここでもやはり海鳥たちを眺めることができます。

観音岬を東方向へ過ぎるともとの「海の宇宙館」に戻り、天売島を一周できます。

海鳥を深く知るにはネイチャーツアーがおすすめ

天売島には8種類のオロロン鳥(ウミガラスの別名。「オロロン」と鳴いているように聞こえることから)やケイマフリといった海鳥たちがいますが、一時期は減少して絶滅寸前までの状態になりました。その反省から天売島では海鳥たちは厳重に保護されています。

天売島の海鳥たちについて深く学びたいという方はアクティビティに海鳥繁殖地ガイドツアーがおすすめ。また、朝6時に出発する小型観光船「ケイマフリ号」でケイマフリが生息するゾーンへ向かうツアーもおすすめですよ。ちなみに海鳥の名前であるケイマフリとはアイヌ語で「赤い脚」という意味しています。

お問い合わせは(有)ネイチャーライヴ(電話:090-1520-1489)まで。

天売島ではキャンプも楽しめる

天売島ではキャンプも。「海の宇宙館」のそばにはキャンプ場があり、1泊500円でキャンプが楽しめますよ。簡易トイレや水道も完備しています。また、有料になりますが「海の宇宙館」での朝食のサービスも。天売島は札幌などの大都市からも遠いので、満天の星空が見られると評判のキャンプ場です。

お問い合わせは電話(01648-3-5401 天売フェリーターミナル内観光案内所)で。

天売島でグルメを楽しもう!7月にはウニ祭りも

天売島といえばウニが有名です。毎年7月には「ウニ祭り」というお祭りが開かれ、多くの人でにぎわいますよ。天売島には2軒の飲食店があり、どちらも季節になればとれたてのウニを味わうことが可能です。

おすすめの宿泊施設は?民宿やゲストハウスも

天売島には、「旅館 オロロン荘」や「民宿 栄丸」、「ゲストハウス天宇礼(てうれ)」をはじめとした9軒の宿がありますよ。冬季休業の旅館もありますので、来島の際は宿泊施設にご確認ください。天売島では食事ができるところが少ないので連泊される場合はお昼ごはんを付けた方がいいでしょう。

前泊に!羽幌・留萌のホテル

また、閑散期には朝9:00に羽幌から焼尻・天売島行きのフェリーが1本のみ出港する時(つまり札幌から始発の「はぼろ」号では間に合わない)もあるので、前泊に最適な羽幌・留萌のおすすめホテルがこちらの2軒。

羽幌のホテル

留萌のホテル

これからもオロロン鳥やウトウが棲みよい天売島に

天売島の道

出典: ENO / PIXTA(ピクスタ)

天売島内に学校は小学校、中学校、高校が1つずつだけ、常勤医師もいない小さな島ですが、オロロン鳥(ウミガラス)やウトウたちにとってはまさに楽園。これからも海鳥たちが快適に過ごせるようにルールを守り観光しましょう。天売島へのアクセスは不便ですが、行く価値はありますよ。あなたも天売島で海鳥たちに会いに来てみてはいかがでしょうか。

北海道の離島には魅力たくさん

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