箱根温泉の観光情報まとめ【知ると100倍楽しい箱根観光】

箱根温泉のある箱根町は神奈川県でも有数の観光スポット。県内では数少ない温泉街であり、雄大な自然を眺めながらグルメも楽しめるマルチなエリアです。

箱根は山の中にある町ながら、電車・バスでのアクセスもしやすく観光に適しています。ならばいざ……と観光する前に、どんなスポットやグルメがあるのか軽く予習しておきましょう！

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箱根温泉についての基本知識

箱根温泉（箱根町）があるのは神奈川県の南西部、すぐ隣は静岡県に面した山地にあります。電車でのアクセスはしやすいのですが、静岡側から車で来る場合は峠道を越える必要があるため少し厄介。しかしながら東京側から来る場合は電車・車・バスいずれの交通面も充実しています。
　
箱根観光を楽しむ場合、小田原から出ている箱根登山鉄道に乗車するのがベター。小田急線のホームから乗ることができ、箱根に近づくにつれ雄大になる景色を楽しめます。

‐箱根温泉は何種類もある！

箱根温泉と一言で言っても、実は箱根温泉自体は箱根町に点在する複数の温泉の総称であり、蓋を開けてみると効能も歴史も異なる合計20種類の温泉があります。

お、温泉だ～と思って入ってみると、実は複数ある温泉のいずれかに属していた……なんてことも。すべての温泉をコンプリートしたい！という目的での観光も勿論アリです。

‐箱根温泉の歴史は古い

箱根温泉の歴史は意外に古く、開業は奈良時代とされています。その名が轟いたのは戦国時代で、豊臣秀吉による小田原征伐。全国から小田原に遠征してきた侍たちを労い、休息の地としたことで一気に知名度が広がりました。

江戸時代には街道の発達で、東海道に属した箱根町は街道沿いの温泉街として更に発展。将軍にまで献上されたというのだから驚きです。何百年経っても変わらず存在する温泉。かつての偉人が楽しんだ湯に浸かってみるというのも、ぜひ旅の目的にしたいですね。

箱根温泉の種類一覧

前述した通り箱根温泉には20もの種類があります。中でも東海道沿いにあった温泉は「箱根七湯」と呼ばれ、後に軽13湯が追加されていくことになります。この元祖箱根温泉の7湯について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

-箱根湯本温泉

箱根の玄関口とも呼ばれる、箱根湯本にある温泉です。箱根湯本は箱根登山鉄道の始発駅であり、箱根峠の入口でもあります。
東海道では厳しい峠を進む・または踏破した先のためか箱根でも最大の温泉街となっています。効能は神経痛・関節痛・冷え性。公衆浴場も点在しています。

-塔ノ沢温泉

箱根湯本より少し山に進んだところに位置する温泉です。偉人の足跡が特に多く、伊藤博文や孫文といった政治家。菊池寛・夏目漱石などの文学者、ドラマで人気を博した天璋院篤姫など、幕末・近代ファンにとっては必ず訪れておきたい地となっています。

上記の通り所縁のある偉人が多い土地で、箱根登山鉄道の駅もあるためアクセスは抜群。温泉としては神経痛や関節痛に効能があります。

-宮ノ下温泉

箱根のランドマークにして老舗ホテル、冨士屋ホテルがあることで有名です。明治時代前半から開業し長い歴史のあるホテルですが、外国人向けの宿泊施設として多くの王族や著名人が利用しました。こちら深堀りしてみると、かの元英国首相ウィンストン・チャーチル、チャップリンやジョン・レノン夫妻など歴史に名を遺す偉人の愛用ホテルです。

温泉としては神経痛や関節痛、冷え性にも効能あり。なお宮ノ下にも箱根登山鉄道駅があり、電車でのアクセスは問題なし。塔ノ沢温泉が日本国内偉人の聖地ならば、こちらは外国偉人の聖地と言えますね。

-堂ヶ島温泉

早川渓谷の谷底にある温泉です。2021年1月現在、当該温泉宿は2件でいずれも休止中ですが、歴史のある温泉です。鎌倉時代に活躍した僧侶、夢窓疎石という人物が発見したとされています。

国道1号線からも鉄道駅からも少し離れ、温泉のある渓谷には車で立ち入ることはできません。そのため、温泉旅館利用者のみが乗れる私設のケーブルカー「渓谷電車」がありました。箱根の中でも、かなり秘境にある温泉と言えるでしょう。人里を離れた幻想的・魅力的なエリアであるため、復活に期待したいところですね。

-底倉温泉

位置的には宮ノ下温泉の近くですが、豊臣秀吉と縁のある温泉です。

豊臣秀吉と言えば、小田原の北条氏を滅ぼす際に全国から兵を集め、小田原に集結させ
圧倒的な力で攻めました。その際、遠方から来た将兵を労うために掘らせた太閤石風呂があります（現在は対岸から見学のみ可能）。また美しい紅葉が楽しめる蛇骨川など、見どころは満載。明治時代から続く老舗温泉宿に宿泊可能です。

-木賀温泉

木賀温泉は平安時代からあるとされ、箱根温泉でも2番目に古い歴史のある温泉です。

平安時代末期に源氏の家人、木賀吉成氏は戦で負傷しますが、突如現れた白狐に導かれ現在の木賀温泉を発見。そこで傷を癒したとされます。戦ののち、この付近の地頭となったため地名を木賀と改めました。江戸時代には徳川将軍に献上された経緯もあり、現在まで将軍献上の湯として残っています。

神話のような不思議な伝承の残るこの地。明治時代に大火事で大損害を被りながらも、平成29年に復活。苦難を乗り越え、営業を続けている温泉宿もあります。

-芦之湯温泉

箱根7湯ではもっとも高所に位置する温泉で、開湯は鎌倉時代から。江戸時代には多くの文化人に親しまれました。優れた泉質の温泉のみが認定される、国民保養温泉地に神奈川県で唯一選ばれています。

300年の歴史がある老舗温泉宿も健在です。

箱根温泉の必見グルメ情報

観光地といえばグルメスポットの情報も集めておきたいところ。歴史ある箱根温泉にも、ぜひ訪れたら口にしたい絶品グルメが多数あります。特におすすめの箱根グルメ情報をご紹介します。

-大涌谷の黒たまご

箱根の名物として、大涌谷の黒たまごは外せません。食べると寿命が7年延びるとされ、多くの観光客が黒たまご目当てに大涌谷に向かうほどの人気商品です。

大涌谷へのアクセスは、箱根登山鉄道から終点から更に箱根ロープウェー大涌谷駅までGO。黒たまごは「くろたまショップ」と「黒玉子茶屋」で入手可能となっています。

-宮ノ下のNARAYA CAFE

宮ノ下温泉として紹介した、箱根登山鉄道宮ノ下駅が最寄りのカフェです。なんと食事をしながら足湯を楽しめるというユニークなカフェで、同時に箱根の景色も楽しめるという大自然のセット付。

グルメというよりはオシャレでゆったりしたひとときを楽しむお店ですが、ひょうたんの形をした可愛らしい最中など、料理もユニーク。魅力に溢れたお店ですよ。

まとめ

ここまで箱根温泉観光についてまとめました。紹介した箱根温泉は計20種、江戸時代からある7温泉だけでもかなり濃厚でしたが、後の世に追加された13温泉にもそれぞれ魅力があります。箱根温泉は奥底が知れませんね！

箱根温泉、観光スポットのイメージが強いですが隠れたグルメスポットでもあります。都市を離れた静かな景色に温かな温泉、そして美味しいご飯。至福の時間には十分な材料が揃っています。本記事の情報が、皆様の箱根旅行をより良い旅にできれば幸いです。

箱根温泉の観光情報まとめ【知ると100倍楽しい箱根観光】