アエロフロート・ロシア航空とJALがコードシェア実施、メリットは?

アエロフロート・ロシア航空とJALがコードシェア実施、メリットは?

アエロフロート・ロシア航空(本社/ロシア・モスクワ、略称は「アエロフロート」)と日本航空(JAL)は3月29日よりコードシェア(共同運航)を開始すると発表しました。ロシアでは今までワンワールドアライアンスメンバーであるS7航空との間だけでコードシェアを行っていましたが、モスクワ線についてはアエロフロート・ロシア航空と行うことになります。

なお、JALのモスクワ線は成田空港から羽田空港へ移り、さらにモスクワの空港をドモジェドボからシェレメーチェヴォに変更する形になります。

そして、アエロフロート・ロシア航空のモスクワ線も成田から羽田へ移管となります。

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アエロフロート・ロシア航空とJALがコードシェア実施、メリットは?

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対象路線は?

コードシェアの対象路線を表にまとめています。ロシア側では、いわゆる「黄金の環」の一角をなすモスクワ~サンクトペテルブルク線をはじめとして、エカテリンブルクなどの路線で実施されます。一方でJALは、東ロシアにおけるS7航空とのコードシェアも続けていくとしています。

日本側を見てみると、羽田を中心として大阪や福岡、那覇といった幹線をはじめ、長崎や鹿児島といったローカル向けにもコードシェアしています。

アライアンスの「ねじれ」現象が発生

アエロフロート・ロシア航空は「スカイチーム」というアライアンス(航空連合)に属していますが、JALは「ワンワールド」という別のアライアンスです。

アライアンスの垣根を越えてタッグを組むというのは少し珍しいです。しかもS7航空というパートナーもいる、ロシアにおいて1つの国で2つの航空会社とタッグを組むというあまり前例のないケースとなります。

これは、ANA(全日空)も羽田~モスクワ/ドモジェドボに就航することにより競争が激化することへの対応だと考えられます。

コードシェアで得すること・損することは?

JALの便をアエロフロートとして、アエロフロートをJALの便として利用できるため、選択の幅が広がります。例えば、アエロフロートの便では乗り継ぎが間に合わなくてもJALの便をアエロフロート便として利用することにより、実質2往復という選択肢が生まれます。

また、たまるマイレージもそれぞれ違うものがたまるため、アライアンスごとにマイルを集中させることも可能になります。

最大のメリットは通しでチケットが購入できるということ。以前は地方からアエロフロートに乗る際には国内区間を別に手配する必要がありましたが、今回のコードシェアにより、例えば鹿児島~羽田~モスクワ~エカテリンブルクという複雑な航空券も1回の発券で済みます。

一方で、コードシェア便ではチェックインカウンターが異なったり、コードシェア相手の側のルールに従うなど注意も必要です。

JALは昔、アエロフロート・ロシア航空と共同運航していた

アエロフロートの飛行機

出典: Pedro Aragão/wikimediacommons

JALとアエロフロートが共同運航を始めるのは2回目です。両社はソ連時代の1967年から1969年まで東京~モスクワ線をただのコードシェアではなく、アエロフロートの航空機に両社の乗務員が乗り込んでまさに「共同運航」をおこなっていました。その時のモスクワ線は羽田発着でしたから両社とも「羽田再就航」といった方が正しいのかもしれません。

2021年にはビザ緩和かもしれない

2021年1月にはロシア全土で電子ビザが解禁になるという現地報道もあります。(2020年2月現在)そうなれば、事前に電子ビザを取得してモスクワのトランジットで赤の広場やレーニン廟を見るなど、事前にロシア大使館・総領事館に行く必要のあった、通常のビザではできなかったことも可能になります。

今回のコードシェア提携によってロシアがますます身近になるとよいですね。

提供:PR TIMES
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この機会にロシアへ旅行を!

近年では、成田・羽田から2時間半でいくことができることで、注目を集めている町、ウラジオストクなどでもロシアは注目されています。

ロシアはクレムリンをはじめ、赤の広場や帝都モスクワなど歴史やアートを堪能できるスポットが多くあることから実は日本でも人気の観光地の一つなんです。
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