鎌倉時代から続く田園風景!《岩手県一関市》骨寺村荘園遺跡の見どころ

画像出典:rujin / PIXTA(ピクスタ)

鎌倉時代から続く田園風景!《岩手県一関市》骨寺村荘園遺跡の見どころ

岩手県一関市にある骨寺村荘園遺跡は鎌倉時代のまま残された田園です。日本には古くから美しい田園がたくさんありますが、その中でも骨寺村荘園遺跡は、世界遺産追加登録を目指そうという働きかけが起こるほど存在が評価されています。荘園遺跡はもちろん、地域の歴史も学べる骨寺村荘園遺跡の魅力を紹介します。

※ 記載の情報や価格は​2020年2月現在のものです

目次

鎌倉時代から続く田園風景!《岩手県一関市》骨寺村荘園遺跡の見どころ

目次を閉じる

骨寺村荘園遺跡とは

骨寺村荘園遺跡がある一関市厳美町の本寺地区は、かつて骨寺村と呼ばれる荘園でした。中尊寺に残る国の重要文化財である2葉の荘園絵図に記された場所が今でも残っています。鎌倉時代の景観がそのまま残っていると考えると、歴史愛好家なら雄大な時の流れを感じるのではないでしょうか。

昔ながらの曲がりくねった水路やイグネという屋敷林に守られた家々。のどかな雰囲気や自然と共存するその場所は、自然と優しい気持ちになれる空間です。素晴らしい田園を目の当たりにできるでしょう。

中世から変わらない形の水田群

陸奥国骨寺村絵図の構図

出典: ja.m.wikipedia.org

骨寺村荘園遺跡の水田は、重要文化財『陸奥国骨寺村絵図』に描かれているものとほぼ同じ形で残されています。昔は機械がなく手作業で農作業をしていたことや、今とは違う暮らしをしていたことが想起されます。何気なく見ているだけでは普通の水田と変わらないように見えますが、散策マップを見ながらぶらぶらしたり、骨寺村荘園遺跡について知識を得てから観察したりすると、見え方も全く変わってくるでしょう。水田の形に注目しながら散策を楽しんでみてください。

撮影スポット・駒形根神社

駒形根神社は高台にあり、そこからは眺める景色は絶景です。季節によって様相がガラッと変わるので、通年楽しむことができますよ。駒形根神社からは骨寺村荘園遺跡を一望することができます。

骨寺村荘園遺跡で写真を撮るなら駒形根神社がおすすめ。時間帯や季節で映え方が変わってくるので、季節ごとに訪れるのもいいでしょう。もちろん景色だけではなく、駒形根神社そのものも観光に最適です。

骨寺村荘園遺跡へ訪れた際は、駒形根神社も忘れず立ち寄ってください。

休憩は骨寺村荘園交流館で

骨寺村荘園遺跡を楽しんだ後の休憩は、骨寺村荘園交流館がおすすめ。骨寺村荘園交流館には、地元の野菜や食品が購入できる産直コーナーやレストランがあります。地元の野菜をGETできる産直コーナーは見るだけでも楽しいですし、お土産にもおすすめです。一関の特産物であるかぼちゃも売っているので探してみてください。

レストランでは「はっと」という一関の郷土料理を食べられます。「はっと」は一関特産の「南部一郎かぼちゃ」を練りこんだ小麦粉料理で、一関ならではの味覚です。他にもうどんやそば、カレーなど定番メニューもあるので、子どもでも安心。美味しく食べて散策の疲れを癒してください。

他にも骨寺村荘園休憩所と呼ばれる古民家を改修した休憩所もあります。土間や板の間、囲炉裏もあり観光目的で見るのも楽しいでしょう。シャワー室があるので、夏の散策で汗をかいたら、きれいに洗い流して帰れます。

梅木田遺跡

骨寺村荘園遺跡には多くの史跡が存在します。その史跡を見て回るのも楽しみの一つです。その中の梅木田遺跡は、大型の柱穴と柱間がある建物跡が見つかった場所。真相はわかっていませんが、江戸時代にあった建物と推測され、骨寺村荘園経営の重要な建造物であったと考えられています。

遠西遺跡

骨寺村荘園遺跡の中に遠西遺跡という場所もあります。発掘調査によって建物跡や12~13世紀の土器類が発見されました。平面であることや、土器類などが発見されたことから、荘園時代に人々が生活していた場所であると考えられています。

◎交流館で自転車をレンタルするのがおすすめ

骨寺村荘園遺跡は広大な面積を誇りますが、車で出入りすることができません。普段から歩く習慣のない人にとってはとてもいい運動&リフレッシュになるでしょう。「歩くのはちょっと……」という方にはレンタサイクルがおすすめ。骨寺村荘園交流館で借りられます。1回300円でサイクリングしながら、遺跡全体を散策することができます。気持ちのいい風を身体で感じながら骨寺村荘園遺跡巡りを楽しんでみてください。

※ 記載の情報や価格は​2020年2月現在のものです

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

一関市でおすすめの記事

一関市のアクセスランキング