平成の名水百選に選ばれた南阿蘇村湧水群のおすすめ水源7か所をご紹介!

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平成の名水百選に選ばれた南阿蘇村湧水群のおすすめ水源7か所をご紹介!

南阿蘇村湧水群は地下水に恵まれた熊本県の名水を集めた名称です。阿蘇カルデラ付近は豊富に地下水を蓄えた場所が多く、環境省の名水百選に選ばれている湧水地も多くあります。良質な湧水地の源泉群として知られる南阿蘇村湧水群は、水源巡りにおすすめの観光スポットです。ウォーキングを兼ねて水源巡りする人も多く、立ち寄った場所で飲む綺麗な湧水の味は格別です。ここでは南阿蘇村湧水群のおすすめの水源を7か所ご紹介します。

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平成の名水百選に選ばれた南阿蘇村湧水群のおすすめ水源7か所をご紹介!

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白川水源

白川水源

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南阿蘇村湧水群の中で最も有名なのが、白川水源です。白川水源は日本名水百選だけでなく、くまもと緑の百景にも選ばれています。
豊かな自然に囲まれた水源地は、水の神様を祀っている白川吉見神社の境内にあります。
水温は14℃で、清らかな水が湧き出ており、その量はなんと毎分60t。水源をのぞき込むと、大量に湧き出た水が砂を舞い上がらせているのが分かります。
飲み心地の柔らかい水はお茶を出すのにぴったりで、茶葉の良さを一層引き立ててくれます。
白川水源の水は村の工場でペットボトルに入れられて販売もされていますが、直接水を汲んで自由に持ち帰ることも可能です。
水源には平日でも九州など各地から人が訪れ、水を汲んで帰っています。
また、湧水は地酒やミネラルウォーターにも活用されています。

吉田城御献上汲場

その昔、吉田城のご献上汲場として利用されていたことで有名な水源です。
阿蘇家の重臣である吉田主水頭が在城していた吉田城は、阿蘇家の主な城の1つとして南阿蘇村の周辺を支配していました。
当時のこの付近一帯は、吉田城の庇護のもとで繁栄を極めました。そんな歴史を持つ吉田城の汲場だった水源は、現在でも枯れずに、冷たく綺麗な水が絶え間なく湧き出ています。

毎分5tの水が湧き出ている汲場では、自由に水を汲むことができます。汲んで帰る場合、ペットボトルなどの容器を持参するのを忘れないようにして下さい。
汲場は小さいですが、周囲には駐車場もあるので車で訪れることもできます。
吉田城の城主も愛飲した湧水を、歴史に思いをはせながら味わってみて下さい。

湧沢津水源

南阿蘇村中松の村の道脇にある小さな湧水池「湧沢津水源」は、平成の名水百選にも選ばれた綺麗な湧水です。
この湧水の特徴は村内一番の柔らかな水質です。湧水量は毎分5tと、白川水源と比べると小規模な水源ですが、付近の民家の飲料水や生活用水としても利用されています。

その他、水田や農産物の洗浄などにも利用され、近隣の人々の生活に欠かせない水源です。そのため、水源は住民が利用しやすいようにきちんと整備されています。
地中から突きあげるように水が湧き出る様子は、力強い自然の神秘さえ感じます。
湧沢津水源の側には阿蘇白水郷美術館もあるので、水源に立ち寄った際にこちらにも足を運んでみるのもおすすめです。

妙見神社の池

美しい水が流れる阿蘇ゆうすい自然の森

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妙見神社の池の湧水は阿蘇くじゅう国立公園の涌蓋山麓を水源としています。
緑に囲まれた山中にあり、平成の名水百選だけでなく、熊本名水百選にも選ばれた隠れた名水です。
地域住民からは親しみを込めて「妙見さん」とも呼ばれ、池は人々の生活と密接な関係を長年築いてきました。

熊本県では妙見さまはよく水源に祀られる水神様として信仰されています。
年間の平均水温は22℃。温かいのが特徴の1つで、冬になると湯気が立ち昇っているのが見られます。また、毎分1t湧き出る水は、生活用水だけでなく農業用水としても活用される日常に欠かせない水源です。
周辺住民によって綺麗なまま保たれた池は、人々の憩いの場としての面もあります。

池の川水源

池の川水源

南阿蘇村の中松小学校の近くにある池の川水源は、用途によって3つに水路が分かれた水源です。
水源は岩下神社の参道沿いにあり、7月、11月の18日には水神祭が開かれます。
汲場は湧水口の手前にあります。近くの木に柄杓がつるしてあり、簡単に水を汲めるのが嬉しい気遣いです。
水路はそれぞれ、飲料水用、生活用水、かんがい用水として活用されています。
湧水池にある2つの石は兜石と呼ばれています。この石は湧水の量を測るだけでなく、かつては作物の豊穣について占うために使用されていました。

水源の湧水口をのぞき込むと、湧水が噴き出しているのが池の底の揺らぎで分かります。湧水は周辺5戸に引き込まれており、現役で使用されている水源です。
池の川水源は平成の名水百選だけでなく、熊本名水百選の1つでもあります。

寺坂水源

寺坂水源は正教寺の参道の先の鉄橋の下にあります。
水源の脇には芋車が置かれた洗い場があり、昔からこの場所は住民が集う社交場でもありました。
赤い鉄橋の下は涼しく、夏場に涼をとる場所としてもぴったりです。暑い日に訪れた際は、美味しい水を飲みながら少し涼んでいくのもおすすめです。

また、夏にはホタルが見れることでも知られています。綺麗な水辺にしかいない蛍からは、寺坂水源の水質の良さがうかがえます。
鉄橋の真下にある水源は珍しく、水源の上を往来する列車を眺められるのもこの水源のポイントです。観光シーズンにはトロッコ列車も見られるので、この時期の観光もおすすめです。
現在では家庭で飲料水として利用されることは無くなりましたが、今でも洗濯や作物の洗浄などには利用されています。
近隣には玉泉山教寺があり、同時の御手洗場としても知られています。

竹崎水源

旧白水村の南にある竹崎水源は、1日で17万2千tもの量を湧出する南阿蘇屈指の湧水池です。
湧水は行けの横に流れる川と合流する形になっており、毎秒に2tの湧水量があります。湧水口は竹林と石垣で補強されていて、小川のように水が流れています。
豊富な水量を誇る水源は、付近にある水田350町歩への水の供給が可能です。

水源の近くには昭和36年に熊本市の加藤神社のご利益をいただいて奉納された祠があり、訪れた際に手を合わせていく人も多いです。
祠からもうかがえるように、昔から人々は水の恩恵に感謝しており、年に2回「妙見祭」が執り行われています。

◎水を汲むときはマナーを守って

ご紹介してきたように、水源は昔から周辺住民と密接な関係にあります。今でも生活用水に使用されていたり、地域の人々の憩いの場所として利用されていたりするため、水を汲む際は絶対にマナーを守って下さい。
水を汚すようなことをしないのはもちろんのこと、非常識な量の水を汲まない、水源にゴミを捨てないなど周りの人に迷惑のかかる行動は避けましょう。
すべての人が気持ちよく水を汲めるように行動することが大切です。

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