出雲・荒神谷遺跡の見どころと周辺の観光スポット

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出雲・荒神谷遺跡の見どころと周辺の観光スポット

「荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)」は国宝に指定された銅剣が見つかるなど、日本の歴史上でとても重要な場所です。古代の歴史にまつわる遺跡や神社が点在する出雲市のなかでも注目されているスポット。未だに謎が解明されないミステリアスな荒神谷遺跡と、その周辺に広がる観光スポットについて紹介していきます。歴史好きはもちろんのこと、日本人なら一度は訪れたい場所ですね。

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出雲・荒神谷遺跡の見どころと周辺の観光スポット

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荒神谷遺跡とは? 

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1983年に土器の破片が見つかったことから発見された「荒神谷遺跡」。当時、日本全国で発見されていた銅剣の合計数を上回る数がこの一カ所の遺跡だけで見つかったことで日本古代史、考古学会に激震が走りました。

その後大量の青銅器が発見され、1998年に島根県荒神谷遺跡出土品として国宝になっています。現在でも遺跡の全容は解明されておらず、なぜ大量の銅剣や青銅器があったのかという謎は今も研究が続いているんです。

古代出雲を知る!荒神谷博物館

荒神谷遺跡での発掘成果を展示しているのが「荒神谷博物館」です。大型モニターを使って発掘の様子を説明したりジオラマを使って遺跡の出土時期である弥生時代の暮らしを紹介したりと、分かりやすく展示されています。

ミュージアムショップ「出雲の原郷店」には古代出雲に関する書籍がずらり。なんと100冊以上の品揃えを誇っています。遺跡見学と博物館鑑賞で古代史が気になったら、ショップで本を購入してより深い知識を得ることができますよ。ほかにも荒神谷産のハスを使った加工品や黒米、赤米といった食品もあり、これらはお土産にぴったりです。

遺跡から出土した358本の銅剣や青銅器は「島根県立古代出雲歴史博物館」に常設展示されているため、「荒神谷博物館」にはないのでお気を付けてください。歴史博物館も出雲市内にあるので、併せて訪れてみるといいかもしれません。「荒神谷博物館」では、毎年夏の特別展で数点展示されています。

博物館への入館料は無料ですが、展示室は有料です。展示室の観覧料は一般は205円、学生は102円 、小中学生は51円(​※記載の価格は2019年11月18日現在のものです​ )​ 。特別展や企画展は観覧料が変わりますので、その都度ご確認ください。

広大な大自然!荒神谷史跡公園

遺跡と博物館の周りをぐるりと囲むように、27.5ヘクタールの広大な敷地の「荒神谷史跡公園」があります。公園内には古代の人々の家を再現したエリアがあり竪穴式住居などが点在していて、園内を散策しながら古代の人々の暮らしに思いを馳せることができます。

公園の奥にはバーベキューサイトも。気候の良い季節にはバーベキューを楽しむ家族連れやグループの姿が見られます。サイトの近くにある池ではザリガニ釣りもできるので、道具を準備して行きましょう。

古代米農耕地も公園内にあり、春は古代米の田植え、秋には収穫が体験できます。

古代ハスを堪能!荒神谷ハスまつり

荒神谷史跡公園は約5万本の古代ハスが咲き誇るハスの名所として有名です。毎年6月中旬~7月中旬にハスが開花する時期に合わせて「荒神谷ハスまつり」が開催されます。

まつりの名物は何といっても象鼻盃席(ぞうびはいせき)。象鼻盃席とは、ハスの葉に穴を空けて飲み物を入れて茎を通して飲むもの。ハスの茎は空洞になっているので飲み物を通すことができるのです。ほんのり青葉の香る象鼻盃席をぜひ体感してみてくださいね。

ほかにもハスのお茶や薬膳カレーなどを提供する限定カフェが出店するほか、ハスの実甘納豆や羊羹などハスグッズの販売も行われます。

ハスの花は午後には花を閉じてしまうので、できれば午前中に訪れることをおすすめします。

アクセス方法

出典: www.istockphoto.com

■電車でお越しの場合
JR山陰本線出雲市駅から車で20分
JR山陰本線荘原駅から徒歩45分、車で5分(荘原駅はタクシーが待機していないことがあります)

■車でお越しの場合
京阪神方面 山陰自動車道(斐川インターチェンジ)を下車後、出雲ロマン街道を2分
広島方面  国道54号から出雲ロマン街道に入り2分
山口方面  国道9号線を神立橋から約10分

■飛行機でお越しの場合
出雲空港から車で10分

周辺の観光スポット

荒神谷史跡で発掘された銅剣等が展示されている「島根県立古代出雲歴史博物館」までは車で30分ほど。ここもぜひ訪れてほしいスポットです。また、出雲市内きっての観光名所である「出雲大社」も歴史博物館に隣接しているので、セットでスケジュールに組み込みましょう。

遺跡から約3キロ離れた「加茂岩倉遺跡」では弥生時代の銅鐸が発見されています。一カ所での出土数は全国最多の39個。荒神谷史跡との距離が近いことと同じ年代の銅製の道具が出土していることから、古代出雲には強力な勢力があったと推察されています。全容解明にまだまだ時間のかかりそうな遺跡を回って、古代の謎を解く気持ちで推理をしながら巡るのも楽しめそうです。

遺跡巡りで疲れた体を癒すなら、日本三美人の湯である湯の川温泉を引いた「ひかわ美人の湯」がおすすめです。露天風呂と内風呂のある日帰り温泉でゆっくり過ごしましょう。入浴料は高校生以上は600円、65歳以上と小中学生は400円、3歳以上の未就学児は200円です(​※記載の価格は2019年11月18日現在のものです​ )。

◎近くのお食事処

車で5分ほどの距離の場所に「湯の川カフェ ななほし」という築150年の古民家を改装したカフェがあります。お座敷からテーブル席まであり、一人旅からファミリーまで幅広い世代の人が立ち寄れる雰囲気。営業時間は11時〜16時までで、夜は営業をしていないので注意してください。(荒神谷史跡のそばに徒歩で行ける食事スポットはないので、タクシーか車を使うことをオススメします。)

ミステリアスな荒神谷史跡周辺には、日本の歴史に思いを馳せる材料がたくさんあります。古代出雲の謎に触れる旅をぜひ楽しんでくださいね。

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