公共交通機関の発達していない国や地域を旅行する際には、車が借りられれば便利ですよね。とはいえ、もし借りられたとしても免許や保険がなければ運転することはできません。この記事では、海外でレンタカーを利用する方法と注意点についてご紹介します。
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海外でレンタカーを借りるには?手続きから保険まで解説します
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国際運転免許証を取得しよう
外国でレンタカーを借りるのに必要なものは、基本的に日本の運転免許証と海外でも使える国際クレジットカード、そして国際運転免許証です。国によっては日本の免許証だけで運転できるところもありますが(ハワイ・グアム・サイパンなど)、日本語が通じない地域ではできるだけ国際免許を携行しましょう。
▶ 海外で運転するにはどうしたらいい?国際運転免許証の取得方法と使い方
国際運転免許は、各都道府県の運転免許試験場や運転免許更新センターで取得できます。警察署でも申請できるところもありますが、発行までに2週間ほどかかります。国際免許証はあくまで日本の国内免許を国際規格に合わせて訳出しただけのものです。なので、海外でレンタカーを借りたり運転したりする時には、必ず両方をセットで持ち歩くようにしてください。
レンタカーの借り方
日本でも海外でも、レンタカーの借り方は基本的に現地で直接申し込むか、インターネットで予約するかの2通りです。空港には通常レンタカーのカウンターがあるので、その場で選びたい人はまずここを目指しましょう。インターネットの場合は、多くのレンタカー会社比較サイトがあるので、好きな車種やプランを選んで申し込みます。
営業所に着いてからの手続きは日本と同じ。ひとつ異なるのは、海外のカーナビはあまり当てにならないという点です。そもそも日本ほど普及していないうえに、搭載されていたとしても情報がかなり古いこともしばしば。オプションでカーナビの有無を選べるなら、代わりにオフラインでも使用できる地図アプリをスマホに入れたり、アナログに地図を購入するのも方法の1つです。ロードマップについては、レンタカー会社が無料で提供していることもあります。
保険の選び方
外国を旅行するときは、普通は何からの海外旅行保険に加入します。ですが、海外で車を運転することはデフォルトでは想定されていないので、海外旅行保険ではレンタカーでの事故はカバーされません。必ず自動車用の保険に入りましょう。
必要な保険は、レンタカー会社の追加プランで加入できます。複数のプランがある場合は、最低でも自賠責と自車輌損害補償および対人・対物の損害賠償が付いているものを選ぶと良いでしょう。事故時の医療保険や傷害保険については、海外旅行保険でカバーできるので必須ではありません。
海外での運転は難しい?
世界的に見れば、日本と同じ左側通行の地域の方が少なく、右ハンドル車での右側通行は不安に思うかもしれません。ですが、車線だけでなく全部が逆なので、慎重に運転してさえいれば、だんだんと体の方で慣れていくでしょう。
交通ルールや標識についてもそれほど日本とかけ離れているということはないので、とにかく焦らず慌てず、安全運転を心がけることが大事です。
海外でレンタカーを利用する際の注意点
◆ヤングドライバー料金
多くの国では、法的には運転可能な年齢でも、決められた年齢未満でのレンタカー利用に制限を設けています。ヨーロッパでは25歳未満、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでは、21歳未満の人は、免許を持っていてもレンタカーを借りることはできません。
またアメリカでは、21歳以上25歳未満の利用者に対しヤングドライバー料金というものを課しています。ヤングドライバー料金は予約時の料金には表示されないので要注意。現地での支払いの段になって1日当たり20~30ドル程度の追加料金を請求されることになります。
◆返却には余裕をもって
これは日本でも同じですが、勝手の違う海外ではとくに時間に余裕をもっておきましょう。道路や事業所の混雑のほか、返却直前でのトラブルなども、ありえないことではありません。
また、日本同様ガソリンは満タンにして返さなければなりません。ガソリンスタンドは空港周辺に普通はあるものですが、もしもの事態に備えて、こちらも早めに給油しておくようにしましょう。
◆いらないオプションはしっかり断る
ネットでひと通りそろったプランを予約していても、現地の事業所では往々にしていろいろな追加オプションを勧められます。それらはもちろん別料金なので、必要ないと思ったら曖昧な返事はせず、はっきり「ノー」と言いましょう。
もし事故になったら
もし海外でレンタカーを運転中に事故を起こしてしまったり巻き込まれてしまったりしたら、まずは警察とレンタカー会社に連絡しましょう。そのため、運転時には海外でも繋がる携帯電話を用意しておくことをおすすめします。
レンタカー会社の保険を適用するには、多くの場合警察の事故証明書が必要です。発行してもらったら、それをレンタカー会社に提出することになります。保険会社やロードサービスにも、レンタカー会社を通じて連絡や相談が可能です。
◎まとめ
海外でのレンタカーの借り方と、注意点についてまとめてみました。それぞれの国ごとに細かい違いはありますが、基本的な交通ルールは世界で共通しています。
安全運転にさえ気を遣えば、観光での交通手段としてはとても便利なレンタカー。基本を押さえて、快適な外国の旅を楽しんでください。