トランジットとは?外に出られる?乗り継ぎ時間の活用とおすすめの過ごし方

トランジットとは?外に出られる?乗り継ぎ時間の活用とおすすめの過ごし方

「トランジット」とは、飛行機の乗り継ぎで経由地の空港に立ち寄ることを指します。滞在時間が24時間以内であればトランジット、それを超えると「ストップオーバー」と呼ばれ、途中降機として扱われるので注意が必要です。

格安航空券ではトランジットの回数が増え、目的地によっては長時間の待機時間が発生することも少なくありませんが、最近では空港内で快適に過ごせる施設やサービスが充実!トランジット時間を有効に活用できる選択肢が広がっています。

今回は、トランジット中に空港の外へ出ることができるか、荷物はどうなるのか、またトランジットにおすすめのハブ空港など、基本情報から便利な過ごし方まで、役立つ情報をお届けします。


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ライターチーム skyticket

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目次

トランジットとは?外に出られる?乗り継ぎ時間の活用とおすすめの過ごし方

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トランジットでの荷物や航空券の扱い

空港

トランジットには、飛行機を乗り換えない場合と、乗り換える場合があります。

飛行機を乗り換えないトランジットは「経由便」と呼ばれ、長いフライトで補給が必要だったり、島々を巡るアイランドホッピングを行ったりする便にみられます。

 ◆飛行機を乗り換えない場合

空港 待合室

経由便の場合、乗客は機内で待機するか、空港内のトランジットエリアで過ごすことになります。飛行機は変わらないので、荷物や搭乗券について心配する必要はありません。

 ◆飛行機を乗り換える場合

空港 チェックイン

飛行機を乗り換える場合には、いくつか注意が必要です。同じ航空会社で乗り継ぐ場合は1枚の航空券で済むこともありますが、基本的に搭乗券はフライトごとに必要です。そのため、最初の出発空港で複数枚の搭乗券を受け取るケースが一般的です。

航空会社によっては、乗り換え便の搭乗券が乗り継ぎ空港で発券されることもあるため、チェックインカウンターで事前に確認しておきましょう。

近年はオンラインチェックインの普及により、乗り継ぎ便の搭乗券をスマートフォンなどの端末で事前に発行できる場合も増えています。念のため、スマホにダウンロードした上で、チェックインカウンターで紙の搭乗券を入手しておくと安心です。

 ◆荷物は預けなおさないといけない?

空港 セキュリティチェック

もう1つ気になるのが、預けた荷物の扱いです。目的地までそのまま運ばれるのか、それともトランジットの空港で一度受け取る必要があるのかは、ケースバイケースです。たとえば、荷物を最終目的地まで預けられる(チェックスルーできる)時間は空港ごとに異なります。この時間を超える場合は、滞在時間が短くても荷物を一度受け取り、再度預け直さなければなりません。

また、日本やアメリカなどでは、国際線から国内線に乗り継ぐ際に税関検査が必要です。そのため、到着空港で荷物を受け取り、税関通過後に再び預けることになります。

とはいえ、現在は荷物が電子的に管理されているため、基本的には乗り継ぎ時も最終目的地まで運ばれることがほとんどです。ただし、航空会社や経由国によってルールが異なるため、出発前にカウンターで確認しておきましょう。

トランジットの間、どう過ごす?

空港でのトランジット(乗り継ぎ)

 ◆空港内で過ごす

空港 ショッピング

ほとんどの場合、乗り継ぎの待機時間はトランジットエリアで過ごします。トランジットエリアとは、搭乗手続きと保安検査を経た後に入る、空港内の制限エリアを指します。

乗り継ぎ空港に到着したら、まず「Transfer」または「Connection Flights」と書かれた案内を探し、乗り継ぎ口へ向かいましょう。入国はしないため、人の流れにつられて「Passport Control(入国審査)」へ向かわないよう注意が必要です。

トランジットエリアでは、ショッピングや食事を楽しみながら待つことができます。空港によっては、ゲームコーナーや仮眠スペース、マッサージ施設などもあり、条件を満たせばラウンジの利用も可能です。

ただし、乗り遅れには十分注意しましょう。買い物に夢中になったり、飲み過ぎたりするのはもちろん、広い空港では迷ってしまうことも考えられます。時間には余裕をもち、必要な手続きは事前に済ませておくと安心です。

 ◆入国して観光する

空港でのトランジット(乗り継ぎ)

トランジットの待機時間が長い場合は、空港を出て経由国を観光することも可能です。方法は通常の入国と同じで、入国審査を受けるだけ。ただし、短期滞在でもビザが必要な国では、事前に取得する必要があります。その場で発行できる国もありますが、そうでない場合は日本で申請が必要になるため、事前に確認しておきましょう。

スーツケースなどの預け荷物は多くの場合、最終目的地まで運ばれるため、手荷物だけで空港外へ出ることになります。入国の有無にかかわらず、トランジットがある際は持ち歩く荷物の配分を工夫しておくと便利です。

空港外へ出るかどうかの判断は、待ち時間の長さだけでなく、交通の利便性や市街地までの距離など、さまざまな要素を考慮する必要があります。また、空港に戻った後は出国審査や手荷物検査を受けるため、その時間も考慮しなければなりません。「○〇時間あれば大丈夫」という明確な基準はありませんが、トランジット中の観光には最低でも4~5時間の余裕が必要でしょう。

トランジットにおすすめのハブ空港

飛行機トランジット

国際便のハブ空港として多くのトランジット客が利用する空港では、拠点とする航空会社がトランジットツアーを提供していることがあります。

多くの場合、送迎付きで、限られた時間内でも観光を楽しめるよう工夫されたプランが用意されています。トランジットツアーを目的に、あえて乗り継ぎ時間を長めに設定する旅行者も少なくありません。

ここでは、トランジットツアーが人気の空港をいくつかご紹介します。

 ◆ドバイ国際空港、アブダビ国際空港

ドバイ国際空港

ドバイとアブダビはどちらもアラブ首長国連邦の都市で、100kmほどしか離れていません。ドバイはエミレーツ航空、アブダビはエティハド航空の拠点となっており、両社は世界各地と結ばれた広範なネットワークを誇ります。

エミレーツ航空はトランジットツアーを積極的に展開しており、市内観光はもちろん、砂漠をラクダや4WDで巡るデザートサファリや、ダウ船でのディナークルーズなども人気です。

トランジット客向けに、朝から午前中のみのツアーや、ディナータイム限定のプランなど、さまざまな時間帯のツアーが用意されているのも特徴。高級ホテルでの朝食やランチを楽しむこともできます。さらに、観光目的であればトランジット中のビザが不要な点も、多くの旅行者に選ばれる理由のひとつです。

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 ◆ドーハ・ハマド国際空港

ドーハ・ハマド国際空港

巨大なクマのモニュメントが印象的なカタールの「ドーハ・ハマド国際空港」も、トランジットで利用されることの多いハブ空港です。日本からは、カタール航空(成田・羽田・関空)と日本航空(羽田)が直行便を運航しており、特に欧州やアフリカ方面へのアクセスに便利な空港といえます。

空港内には豪華なラウンジが設けられ、Wi-Fiやショップ、レストラン、トランジットホテルも充実。快適に過ごせる環境が整っており、まさに退屈知らずの空港です。

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 ◆イスタンブール国際空港

イスタンブール国際空港

トルコのイスタンブールも、世界的なハブ空港として知られています。特に日本からは、ヨーロッパやオリエント方面への乗り継ぎで利用する機会が多い空港です。

イスタンブール国際空港を拠点とするトルコのフラッグ・キャリア「ターキッシュ エアラインズ」は、イスタンブールでの国際線乗り継ぎ便を利用するトランジット客向けに、無料のトランジットツアーを連日催行しています。

「Touristanbul」には以下のサービスが無料で含まれており、効率的にイスタンブール観光を楽しめます。

・シャトルバスによる送迎サービス(空港発着)
・プロのツアーガイドによる英語での案内サービス
・食事(朝食および/または昼食)
・すべての博物館の入場料

参加条件は、ターキッシュ エアラインズの利用者で、待ち時間が6時間以上24時間以内であること。Touristanbul のウェブページから事前予約しておくと安心です。予約していない場合は、ツアー開始時間の30分以上前までに Touristanbul デスクで申し込みましょう。

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 ◆シンガポール・チャンギ国際空港

シンガポール・チャンギ国際空港

空港に限らず、物流や金融などさまざまな分野でアジアのハブとなっているシンガポール。チャンギ国際空港では、5時間半以上の乗り継ぎ時間があれば、シンガポール航空とシンガポール政府、そして空港が共同企画するトランジットツアーに参加できます。

ツアーの所要時間は約2時間半。シンガポール市内の観光名所を効率よく巡ることができます。参加には、シンガポール到着の72時間前までの予約が必要で、対象はシンガポール航空またはシルクエアーの利用客です。ただし、細かい条件があるうえ、人気が高く定員オーバーになりやすいため、できるだけ早めに問い合わせることをおすすめします。

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もし乗り遅れてしまったら...

航空会社のカウンター

トランジット最大のデメリットは、フライトの遅延や欠航により、乗り継ぎ便に間に合わない可能性がある点です。もし乗り遅れの原因が航空会社側にある場合、トランジットカウンターで代替便を探してもらえます。その日のうちに利用できる便がない場合は、ホテルを用意してもらえることも多いのですが、どのような対応が取られるかは航空会社によって異なるため、気になる場合は事前に調べておくことをおすすめします。

一方、体調不良や迷子など、利用者の責任による場合は、残念ながら自分で新たに航空券を購入しなければならないことが一般的です。

◎トランジット:乗り継ぎ時間も楽しもう

観光ツアー

トランジットの際には、乗り継ぎ時間や空港の設備をうまく活用することが大切です。長時間の待機が必要な場合でも、空港内の施設や観光ツアーを利用することで、充実した時間を過ごすことができます。

しかし、フライト遅延や乗り遅れといったリスクもあるため、万が一に備えた準備が重要です。遅延が航空会社の責任であれば、代替便や宿泊施設が提供されることが多いですが、利用者自身の責任による場合は、別途航空券を購入しなければならないこともあります。トランジットでの過ごし方や対応方法を事前にしっかりと理解しておき、スムーズでストレスの少ない旅を満喫してください。

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