目的地に到着するまでの飛行機の中で現地で人気のお店の情報を調べたり、急ぎのメールの返事を書いたり、機内Wi-Fi(無線LAN)があると本当に便利です。飛行機での空の旅をさらに快適にしてくれるWi-Fiでのインターネット接続。モバイル機器の普及によって、近年は様々な航空会社が導入し始めている機内Wi-Fiですが、ここでは国内線の飛行機の導入状況についてご紹介していきます。
目次
飛行機でインターネットに接続!国内線のWi-Fi導入状況について
ANA国内線「ANA Wi-Fi サービス」
ANA国内線は一部の機材を除き、米パナソニック・アビオニクスの航空機向け衛星通信システム「eXConnect」を導入したサービスを開始しています。導入された飛行機の胴体には衛星通信用のアンテナが取り付けられ、ドーム状のカバーで覆われています。
インターネット接続自体は無料。Wi-Fi接続後は、スカパー!と提携したオリジナル機内エンターテイメントコンテンツ「ANA SKYLIVE TV」や、限定品も扱うショッピングサイト「ANA STORE @ SKY」なども無料で利用できます。
搭乗予定の機材がWi-Fiサービスに対応しているかどうかは、ANAの公式ウェブサイトから確認することができますよ。
JAL国内線「JAL SKY Wi-Fi」
JAL国内線は一部機材を除き米Gogo社のシステムを導入したWi-Fiサービスを展開。こちらもANAと同様無料で提供されていて全クラスでWi-Fiが利用できます(一部非対応あり)。「Wi-Fiビデオプログラム」などのエンターテイメントコンテンツも利用できますよ。対応路線は順次拡大中です。
スカイマークはサービス終了
スカイマークは現在、どの便でも機内Wi-Fiサービスは行っていません。
かつてエアバスA330-300型機を運航していた2014年6月14日から2015年1月31日の間、無料Wi-Fiサービスを行っていました。しかしA330の運航停止とともに、残念ながらサービス自体も終了してしまいました。
機内Wi-Fi利用で気をつけたいこと
Wi-Fiは機内でいつでも使えるわけではありません。離陸後しばらくして飛行機が安定し、頭上のベルト着用ランプが消えて、電子機器が利用可能になってから使えるようになります。着陸準備体制に入った場合も飛行機の安全のため利用できなくなります。
通信容量を圧迫するskype、LINEの音声通話、Facetimeなどのビデオ通話、動画ストリーミングサービスは利用不可となっている場合もあります。
飛行機内という非常に限られた人数で使われる公衆無線LANなので、ハッキングや不正アクセスされる可能性も無いわけではありません。セキュリティ対策はしっかりと取っておいたほうが安心ですね。
まとめ
かつて有料で提供されていたJALとANAの国内線機内Wi-Fiサービスが無料となり、機内でのインターネットがぐっと身近になりました。無料Wi-Fiサービスの先駆けといえるスカイマークのサービス終了は残念ですが、今後次世代機の導入によって復活する可能性もあります。
飛行機でのWi-Fiサービスは今後ますます整備が進むことが予想されるため、利用する航空会社のHPをチェックしておくとよいでしょう。