渡航先によっては必携品ともいえる虫除けスプレー。直接肌に振りかける薬剤なので、できれば安心して使える日本製品を持っていきたいですよね。ですが、日本の虫除けスプレーの多くはエアゾール式。ガスが充填されているため、飛行機に持ち込んで良いものかどうか、判断に迷うところです。今回は、海外旅行で威力を発揮する虫除けスプレーの、飛行機での取り扱いについてまとめてみます。
目次
海外で伝染病にかからないために!虫除けスプレーは飛行機に持ち込み可能?
海外で怖いのは蚊などが媒介する感染症
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2014年に、本来は日本に存在しないはずのデング熱ウイルスをもつ蚊が約70年ぶりに国内で発見され、大きな騒ぎとなりました。また、中南米で新たにジカ熱が流行したように、蚊などの吸血による感染症の伝播が依然として世界的な問題となっています。
吸血を介して広まるこうした病気は、蚊などが口針を皮膚に刺した瞬間から感染する危険性があります。すなわち、これらの媒介者が体にとまる前に追い払う必要があるのです。
蚊などによる感染症を防ぐには、虫除けスプレーがもっとも有効な手段といえます。しかし、海外の製品は効果が弱かったり、逆に人体に有害なほど濃度が高かったりと、なかなか日本製品ほどの信用を置くことはできません。できることなら日本の虫除けスプレーを飛行機に持ち込むのが望ましいですね。
虫除けスプレーは飛行機の持ち込みOK
結論から言うと、虫除けスプレーは預けることも飛行機に持ち込むことも可能です。その際の条件は、1容器あたり0.5Lまたは0.5kgであること、そして1人あたりの化粧品および医療品等のスプレー類の総量が2Lまたは2kgを超えないことです。
虫除けスプレーで1本の量が0.5Lまたは0.5kgを超えることはほとんどないので、全体のスプレー類の量が2Lまたは2kgをオーバーすることのないよう、気を付けましょう。
また、ガスが充填されたエアゾール式の虫除けスプレーは、中身が漏れるのを防ぐためのキャップなど装置で保護されていることも要件となります。
虫除けスプレーは預けた方が無難
そもそも、飛行機の中で虫除けが必要となる場面はあまりありません。虫除けスプレーなどは、受託手荷物として預けてしまった方が手っ取り早いといえるでしょう。
伝染病の危険地帯の蚊が飛行機に紛れ込んでしまう可能性も考えられなくはないですが、それでも機内で虫除けスプレーを取り出して噴霧するよりも、あらかじめ塗布しておくことをおすすめします。虫除けスプレーの効果は数時間持続するので、機内で過ごすのには十分です。
どうしても心配という人は、手のひらサイズのもっとも小さなものを購入すると良いでしょう。
まとめ
飛行機に虫除けスプレーを持ち込むことは可能です。ただし、個々の容量とスプレー類全体の総量が上限を超えないように注意してください。