飛行機の緊急用マスクの必要性とその使用方法などを解説!

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飛行機の緊急用マスクの必要性とその使用方法などを解説!

飛行機に乗ると必ず最初に受ける説明に登場する「緊急用マスク」。何度も飛行機に乗っていると、ついつい聞き流し気味になってしまいがちなパートかもしれません。しかし万が一の時にはとっても大切な、ある意味「命綱」的な役割になり得る重要な備品なんですよ。ここでは、そんな緊急用マスクのポイントをチェックしてみましょう。

目次

飛行機の緊急用マスクの必要性とその使用方法などを解説!

どんな時必要になるのか

飛行機内で緊急用マスクが必要になるのは、何らかの理由でシステム故障などが起こり客室内に十分な酸素が供給されなくなった場合です。シート上部の天井付近から緊急用マスクがおりてきます。空気が薄い高所でのトラブル時に必要となり、その状態からパイロットは必ず酸素の濃い低空まで飛行機を急降下させるはずですので、緊急用マスクが必要なのは数秒から十数分程度の時間とされています。

使用方法

上部から下がってきた黄色いマスクをつかみ、強く引っぱり鼻と口にしっかりとあててサイドのゴムひもを頭にかけて使います。

近年の新しいタイプの飛行機だと、上部には科学的に酸素を発生させる装置が設置されていて、装置に取り付けられているピンが抜けることによってスイッチが入り、緊急用マスクに酸素が供給されます。

古いタイプの飛行機は、座席下に酸素ボンベが搭載されていて、そこから緊急用マスクに酸素が供給される仕組みです。まずは自分の緊急用マスクをしっかりと装着してから、周囲の人を手伝ってあげるようにしましょう。

飛行機離陸時のキャビンアテンダントもしくはVTRでの説明をおろそかにせず、座席ポケット内のしおりもしっかりと確認するようにしましょう。

低酸素状態が人体に及ぼす影響

短い時間だとはいえ、低酸素状態は人体に深刻な影響を及ぼします。

通常の酸素濃度は21%とされていますが、これが18%になると頭痛などが起こりはじめ、16~14%で脈拍と呼吸数の増加 ・頭痛・吐き気などにみまわれて精神集中が難しくなり、細かい筋力作業が困難になってきます。12%でめまい・吐き気・筋力低下などの症状を引き起こし、判断力も低下します。そして10%まで酸素濃度が低下してしまうと顔面蒼白・意識不明・嘔吐といった症状がおこり、気管閉塞で窒息死の危険がでてきます。

飛行機という不安定な状況下で起こることを考えると、なるべく速やかに緊急用マスクを装着するようにしたいですね。

◎まとめ

出典: gchutka / shutterstock

緊急用マスクは飛行機でのトラブル時に、我々の命を守る重要な役割を果たすアイテムです。飛行機搭乗時はキャビンアテンダントやVTRによる説明を聞き流さずに、知っている情報だとしても確認を行うつもりで、しっかりと目と耳でチェックを行うことをおすすめします。

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