飛行機の欠航はどうやって決まる?その欠航基準を解説します!

画像出典:MIKI Yoshihito

飛行機の欠航はどうやって決まる?その欠航基準を解説します!

台風や大雪に見舞われて飛行機が欠航し、空港で不安な一夜を過ごす…そんなニュースをしばしば目にすることがありますよね。飛行機の欠航は、実際のところいつどのようにして決まるのでしょう。あらかじめ欠航になることが分かっていれば、対処のしようもあるのに。そう考えている人のために、飛行機の飛ぶ飛ばないがいつどのようにして決定されるのかについてまとめてみました。

目次

飛行機の欠航はどうやって決まる?その欠航基準を解説します!

欠航に明確な基準はない

出典: ja.wikipedia.org

飛行機が欠航するかどうかの判断は、第一義的には各機体のパイロットに委ねられています。飛行機の大敵は離着陸前後の横風なので、天気図による判断よりも、現場の状況が重要視されています。また、レーダーや気象衛星では捉えにくい濃霧による「視界不良」も、欠航の要因となります。

加えて、機体の種類や大きさによっても飛べる飛べないの基準が異なります。そのため、ある航空会社では欠航となっても、別の航空会社は運航しているということも往々に起こりえます。

欠航の決定は早くても前日

台風が近づいていることが分かっているのだから、もっと早くに欠航を決めてくれていれば、予定も変更できたのに。欠便のニュースを耳にするたびに、そんな飛行機利用者の声が聞こえてくるようです。

ですが、欠航を決めてしまうと後の対処がたいへんです。航空会社としては、できるだけ運航取りやめは避けたいところ。とくに近年の台風は進路が直前まで読めないこともあるので、ぎりぎりまで判断を保留したいというのが、会社側の本音です。

こうしたことから、欠航が出発の2日以上前に決まることはあまりないといわれています。天候が危ぶまれる場合は、航空会社のアナウンスをじっと待つのではなく、万が一の場合をある程度想定して行動した方が良いかもしれません。

飛びたった後の天気はあまり影響しない

いったん上昇できてしまえば、その後は着陸まで天候の影響はあまり受けません。飛行ルート上に台風があったとしても、その上を飛びぬけてしまうので無問題です。したがって、飛行機が欠航になるかどうかを左右するのは、あくまで空港周辺の気象状況ということになります。

天候以外の欠航要因としては、機材繰りや要員繰りの不備ということがまれにあります。これは何らかの理由で空港に機体や乗務員が用意できないという場合で、事前の予測は困難です。

まとめ

飛行機の欠航基準に統一されたものはなく、基本的に現場の判断にゆだねられます。悪天候の場合、飛行機が飛ぶ飛ばないの直接的な判断は、空港周辺の気象条件によります。荒天になることが予測されるときでも、出発の2日以上前に飛行機の欠航が決まることはまれです。天気が荒れそうなときは、航空会社の判断をただ待つのではなく、欠航となった際の選択肢を考えておくことが重要です。

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