「妊娠がわかったけれど、飛行機に乗っても大丈夫なのかな…?」妊娠2、3か月目の妊娠初期と呼ばれる期間は、胎児の器官が形成されるとても大切な時期といわれています。お腹の赤ちゃんに負担をかけてしまうような行動は、なるべく避けたいですよね。しかし中には、「そうはいっても、飛行機に乗るくらい大丈夫じゃない?」と思っている方もいるかもしれません。そこでここでは、そんな妊娠初期の飛行機の利用についてくわしく解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
妊娠初期に飛行機に乗っても大丈夫?気をつけるべきポイントは?
妊娠初期は飛行機の利用を避けた方がいい
単刀直入に言うと、妊娠初期の飛行機の利用は避けた方がいいでしょう。なぜなら、妊娠初期はまだまだ不安定なことが多く、ささいな負担でも母体に与える影響が大きいからです。流産のおよそ98%が妊娠初期に起こるといわれていることからも、無理のある行動は禁物であることがうかがえます。
以下、飛行機の利用が母体に与える影響について詳しくみていきましょう。
体調不良の際の対処が難しい
妊娠初期は、体調が変わりやすい時期でもあります。とりわけ、つわりや不正出血といった妊娠に関する症状が目立つと、不安になることは多いですよね。そのような状況で閉塞した空間である飛行機に乗ってしまうと、具合が悪くなった際にどうしても充分な処置が取れない場合があります。
長時間同じ姿勢を強いられる
長い時間同じ姿勢でいることを強いられる飛行機のなかでは、筋肉が硬直し血液の流れが悪くなってしまうことがあります。いわゆるエコノミークラス症候群と呼ばれる症状です。妊娠初期を含め妊婦さんは血流の流れが悪くなりやすいといわれているため、エコノミークラス症候群に対してとくに注意が必要となるのです。
気圧の変化・酸素不足による悪影響
飛行機が離発着する際に耳鳴りや頭痛を覚えた、という方も多いと思います。その理由は、離発着時に機内の気圧が大きく変化するから。その時の気圧は、富士山の5合目程度に相当するといわれています。また、上空を飛行している際に息苦しさを感じるのは、酸素濃度の低下が原因です。
妊娠初期にはただでさえ頭痛や貧血に見舞われることも少なくないため、飛行機に搭乗することで身体にさらに負荷をかけてしまうことが懸念されます。
どうしても飛行機に乗る必要がある場合は・・・
妊娠初期には飛行機の搭乗を避けた方がいい、ということがお分かりいただけたと思います。
しかし中には、妊娠が発覚したときにはすでに仕事や外せない予定が組んであって、どうしても飛行機に乗らなければならないという人もいるかもしれません。そんなときのために、妊娠初期の人が飛行機に乗る際の注意点についてまとめてみます。
通路側・トイレ近くの座席を確保
なにかあった時に、キャビンアテンダントにすぐ声がかけられる通路側が安心です。途中で体調が悪くなった場合のために、トイレに近い席を確保しておくのもいいでしょう。また可能であれば、自分の席の前に広いスペースのあるバルクヘッド席もおすすめ。予約の際に利用できるか確認してみてくださいね。
エチケット袋を準備
妊娠初期のつわりの症状は人それぞれですが、とくに心配な方はエチケット袋を持参するのがいいでしょう。機内にも1、2枚は用意はありますが、多めに準備しておくことに越したことはありません。
母子手帳を携帯
母子手帳は、しっかりと携帯するようにしましょう。なにか緊急の対応が必要になった場合なども、母子がどういった健康状態なのか、母子手帳があれば相手に瞬時に把握してもらうことができます。
◎まとめ
妊娠初期に無理は禁物!これが絶対です。ですが、どうしても飛行機に搭乗しなければならないこともあるでしょう。そのようなときも、くれぐれも体調には注意して、なにかあればすぐに対応できるようしっかりと準備しておいてください。