■【国土交通省】航空機内でのモバイルバッテリーの取り扱いについて
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001897567.pdf
旅行や出張で必須のモバイルバッテリー。しかし近年、モバイルバッテリーに起因する事故が増加傾向にあるため、2025年7月8日からルールがさらに厳しくなりました。飛行機への持ち込みルールに違反すると空港で没収されたり、最悪の場合、搭乗を拒否されることもあるので、最新情報をしっかり把握しておくことが重要です。
この記事では、安全でスムーズに空の旅ができるよう、最新のモバイルバッテリーの持ち込みルールをわかりやすく解説します。
目次
【要注意】モバイルバッテリーの飛行機持ち込みルール!2025年最新情報を解説
航空機火災事故が変えた!モバイルバッテリーの新ルール
2025年に入り、航空機内でモバイルバッテリーが原因の火災・出火トラブルが相次いでいます。
2025年1月28日には韓国の金海空港でエアプサン旅客機火災事故が、また、2025年3月20日には飛行中の香港航空機内で荷物棚からの出火トラブルが発生。これらの事例を受け、国土交通省から各航空会社へ厳格なルールと協力要請が行われました。
2025年7月8日から、機内持ち込みにおけるモバイルバッテリーの保管場所と使用方法に関して、取り扱いルールが強化されます。今回の変更ポイントを含め、モバイルバッテリーはもちろん、スマートフォン、タブレット、ノートPCなど、リチウムイオンバッテリーが内蔵された機器を取り扱う上での注意点を詳しく解説していきます。
これまでと変わらない大原則:モバイルバッテリーは預け入れ荷物 NG!
これまでも、モバイルバッテリーや内蔵リチウムイオン電池を搭載したパソコンやタブレットなどは、「預け入れ荷物」にすることが禁止されていました。そして、このルールは2025年7月8日以降も変わりません。
これは、モバイルバッテリーに広く使われているリチウムイオン電池が発火事故の原因となることがあるためです。万が一、預け入れ荷物の中で発火した場合は、初期消火が困難で、重大事故につながる恐れがあります。
機内での取り扱いルールを強化:収納場所と使用方法に注意!
モバイルバッテリーの預け入れは禁止ですが、引き続き「持ち込み手荷物」として機内へ持って入ることは可能です。機内であれば、万が一の異常時にも客室乗務員が迅速に対応できるからです。
しかし、2025年7月8日以降、この機内持ち込みにおける保管場所と使用方法に関して、国土交通省から厳格なルールと協力要請が加わりました。
◆NEW! 座席上の収納棚に収納しない
新たなルール1つ目は、モバイルバッテリーを座席上の収納棚に入れないこと。
これは、万が一の発熱や発火の際に、客室乗務員が迅速に異常を発見し、対処できるようにするためです。常に確認できる手元に置いておきましょう。
◆NEW! 使用時は常に状態が確認できる場所で
機内でのモバイルバッテリーからの充電や、機内電源からのモバイルバッテリーへの充電を行う際は、常に目視できる場所で行う必要があります。
カバンの中に入れたまま充電する、といった行為は禁止ですので注意しましょう。
◆容量の制限
モバイルバッテリーのWh(ワット時定格量)によって、個数制限や持ち込みの可否が決められています。
| Wh(ワット時定格量) | 個数制限/持ち込み可否 |
|---|---|
| 100Wh以下 | 個数制限無し |
| 100Wh~160Wh | 2個まで |
| 160Whを超えるもの | 持ち込み不可 |
◆短絡防止措置
端子が露出した状態での持ち込みは危険です。予備のバッテリーパックは個別の収納袋に入れる、端子にテープを貼るなどして、短絡(ショート)しないように保護しておいてください。
◎モバイルバッテリー飛行機持ち込みの新ルール ~安全な空の旅のために~
リチウムイオン電池は、モバイルバッテリーをはじめ、スマートフォンやノートパソコン、など、私たちの身の回りの多くの電子機器に利用されており、非常に便利です。しかしその一方で、過充電や衝撃、製品の不具合、劣化などの要因で熱暴走し、発火リスクを伴う危険物でもあります。収納棚での発火は発見が遅れやすく、迅速な対処を妨げる可能性があることが今回の具体的な協力要請につながりました。
今回のルール強化は、リチウムイオン電池に起因する発火事故が国内外で多発している現状を踏まえたものです。航空機での安全な取り扱いには十分な注意が必要です。新しいルールを遵守し、快適で安全な空の旅をお楽しみください。
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