飛行機による移動で旅先に愛用のギターを持って行きたいとき、あるいは旅先でギターを購入したときなど気になるのが機内に持ち込めるのかどうか。大切なギターは手荷物として機内持ち込みしたいものですが、サイズが大きめなのが問題になりそう。実際はどうなのか、ここで航空会社の対応状況についてご紹介します。
目次
ギターを機内に持ち込みたい!飛行機でのギター運搬についてのまとめ
基本手荷物としてはNG、しかしサイズによっては例外も
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ケースの種類に限らず、一般的なギターのサイズでは飛行機の機内への持ち込みはできません。しかしトラベルギターなど小型に作られているものなら、サイズによっては可能な場合があります。
ストラトキャスターなどフェンダー系ボルトオンネック仕様のエレキギターならボディからネックを外して、コンパクトに折りたたんで手荷物に入れるという荒業もありますね。しかしソリッドボディーのギターは重さがあるので、重量超過には気を付けてください。
JAL、ANAの飛行機持ち込みサイズ上限は
・座席数100席未満の機体の場合:3辺の合計が100cm以内
・座席数100席以上の機体の場合:3辺の合計が115cm以内
ジェットスターの飛行機の場合は、通常の手荷物と条件が異なります。
・小型楽器=最大重量07kg、最大サイズ 85x36x23cm(高さx幅x奥行)
・大型楽器=最大重量15kg、最大サイズ120x45x30cm(高さx幅x奥行)
・特大楽器=最大重量15kg、最大サイズ140x45x50cm(高さx幅x奥行)
その他にも航空会社によって条件が変わってくるので、利用する航空会社のウェブサイトなどでご確認ください。
飛行機手荷物として機内に持ち込めない場合の対処法
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①受付カウンターで預ける
最も一般的な方法ですね。チェックインの際に通常の荷物とともに預けることになります。航空会社によっては緩衝材の付いた「ギター用ケース」の貸し出しを行っているので、素のまま飛行機の貨物室に預けるよりも幾らか安心ですね。「ギター用ケース」を借りるには事前の予約が必要ですので、お忘れなく。
ちなみにケースのサイズは
・ANA:高さ21cm×幅137cmx奥行44cm(内寸)
・JAL:高さ17cm×幅132cm×奥行40cm(内寸)
となっています。
なお、「ギター用ケース」といってもあくまで簡易的なものなので、ギターはあらかじめハードケースなど頑丈なケースに入れておくことを推奨します。
②座席の追加料金を支払って機内に持ち込む
どうしても預けるのが不安だという方にオススメなのが、飛行機の座席をもうひとつ購入して機内に持ち込むという方法。この場合「特別旅客料金」が適用され、JALやANAのエコノミークラスなら11300円で購入することができます。
飛行機が混雑している場合は座席を購入することができない場合もありますので、早めの購入がオススメです。
◎まとめ
温度・湿度・気圧などの影響を受けやすい木材を多く使っているギターのような楽器は、飛行機での運搬が悩みの種になるもの。これらの情報がお役に立てば幸いです。
ちなみに国外の空港や航空会社では、預け荷物に「壊れもの」などの区別をつけず容赦なく激しく扱う事例も多々見受けられます。飛行機での運搬に備えて可能な限り十分な保護を行いましょう。保険などを掛けておくのも安心ですね。