西アフリカの内陸部にあるマリ。金やウランなどの鉱物資源が豊富ですが、出稼ぎに出る国民も多く決して治安情勢も良くありません。あまり知名度は高くありませんが、マリには美しい世界遺産の街並みも残されていて、魅力のある国です。
マリの近隣国はニジェールやアルジェリアなど治安が悪い国も多く、訪れる際には最新の治安情報をチェックすることが大切。安全対策を行って、準備万端にしてから快適な旅に出掛けてください。
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【マリの治安】最新の治安情勢を把握してから訪れましょう!
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1. テロ情報や危険なエリアを把握しておく
マリは治安が不安定で不安要素も多い国。訪れる際には、安全面を第一に考慮しましょう。最終的には全て自己責任です。事前に必ずマリの最新の治安情勢や近隣諸国の状況をチェックするようにしてください。テロの危険が懸念される、イスラム過激派の武装勢力には警戒が必要です。
テロ攻撃はいつ起こるか予想できないことも念頭に置いて、外出する際には十分警戒するようにしましょう。またマリ国内には地雷が埋められていたり外国人が誘拐されたりするエリアもあり、これらの地域は極めて治安が悪く命の危険もあります。事前に詳細情報を入手して、危険地帯には近寄らないように注意してください。まずは身の安全を確保することが大切です。
2. 感染症に注意
アフリカの中でも治安が良くないとされるマリでは、衛生環境もあまり恵まれていません。水や食べ物などは特に注意するようにしましょう。医療水準も低いので、日本から最低限必要と思われる薬を持っていくと安心。マリの近隣国でもエボラ出血熱などの感染症が発生して、蔓延する可能性もあります。治安情勢と共に、感染症などの情報もチェックしてください。
感染症の流行により社会が不安定になり、治安の悪化にもつながります。アフリカ諸国は近隣国の影響も受けるので、マリだけではなく近隣諸国の情報も把握しておくとより安心です。渡航前には予防接種を受けるなど、安全に滞在するためにできる対策はしておきましょう。
3. デモ等に巻き込まれないように警戒が必要
治安情勢が不安定なマリでは近年首都バマコの周辺地域の警備が強化され、比較的治安が良いとされています。テロの不安からは解放されつつあるバマコ。しかしマリ政府の不正行為や公共料金の値上げなどに対して、多くの国民が不満を抱えているような状況です。
マリ市民団体などによる抗議活動が起こる可能性もあり、観光客を巻き込む恐れもあります。周囲の状況に注意をして、外出する際には十分警戒してください。また実際にデモ抗議などが行われている時は、できる限り外出は避けて安全を確保しましょう。マリの中でも比較的治安が安定してるバマコですが、常に安心とは限りません。滞在中は気を抜かないことが大切です。
4. 重犯罪の可能性を認識する
出典: Photo by Staff Sergeant Samuel Bendet, U.S. Africa Command
マリ国内は決して治安が安定していので、常に最新の治安情勢が把握できるようにておきましょう。特に治安の悪化が懸念される地域では、銃器が出回っていて深刻な犯罪も増加しつつあると報告されています。事前に危険とされる地域を確認して、絶対に近づかないようにしてください。
また比較的安全とされている地域でも、夜間の外出は危険です。様々な犯罪に巻き込まれるケースも多く、土地勘のない観光客は特に注意が必要です。なるべく日が暮れてからの外出は避けるようにしましょう。最終的には自己責任になってしまうので、安全の確保を最優先事項として滞在中の行動には十分気を付けてください。
5. 移動手段について
マリにはバスやタクシーなど、様々な交通機関があります。殆どが乗り合いの乗り物で、乗客は殆どマリ人。観光客はとても目立つので、服装や持ち物などには十分注意が必要です。また、治安が悪い地域での交通機関は、安全の確保が難しいのでお勧めできません。ドライバー付きの四輪駆動をチャーターするなどして、なるべくトラブルを避けるようにしましょう。
比較的治安が良いとされる地域でもマリには整備されていない道路も多く、交通ルールもあってないようなもの。事故が起こらないとも限りません。交通機関を利用する際には様々なリスクを伴うことを念頭に入れ、移動手段は慎重に選ぶようにしてください。
6. 常に危機感を忘れず、不測の事態に備える
マリの国境周辺は治安が悪いので、陸路での出入国は避けた方が良いです。治安が比較的良い地域でもトラブルに巻き込まれる可能性があるという事を忘れずに、不測の事態に備えておきましょう。最低限の食料や水、医薬品などを携帯しておくと安心です。
また緊急時には国外に退避しなくてはならない可能性も。すぐに持っていける最低限の現金と、クレジットカードやパスポートなどをあらかじめ準備しておけば、いざという時に動きやすいです。治安が不安定なマリの近隣諸国も治安が悪い国が多いので、併せて情勢を把握しておくとより安心ですよ。
◎まとめ
アフリカのマリは治安の悪化が懸念されていて、渡航の際にも十分な警戒が必要な国。事前の情報収集は必須で、安全対策を万全にしてから訪れるようにしてください。場合によっては渡航を延期する必要があるかもしれませんが、身の安全を第一に考えて旅行の計画をしましょう。
世界遺産もあるマリ、安全さえ確保できれば魅力的な国でもあります。事前の準備と滞在中の行動に十分気を付けて、安全で快適な旅を楽しんでください。