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外務省海外安全HP:http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_012.html#ad-image-0
バングラデシュは、南アジアのインドとミャンマーに挟まれた国。領土面積が日本の約40パーセントほどですが、人口は1億5,000万人を超え、世界でも最も人口密度が高いです。バングラデシュでは日本に好意を持っている人が多く、興味津々に見つめてくることも多いでしょう。そこで今回は、バングラデシュの治安についてとその対策を紹介していきます!
目次
【バングラデシュの治安】習慣や文化を理解してリスクを避けよう!
1.テロの標的になりやすい場所にはいかない
2016年7月にダッカ市内のレストランで、日本人7名を含む20人以上の死傷者が出た爆撃テロがありました。現在(2017年8月)もダッカを含むバングラデシュ全土で、外務省によるテロ特別警戒が出ています。
テロの標的となりやすい場所は、外国人が多く集まるレストランや市場、公共交通機関や政府機関などです。観光施設も含まれているので、訪れる際には注意してください。また、ラマダン(断食月)の宗教行事期間中や集団礼拝のある金曜日などは、用事がない限り外出を控えるようにしましょう。そのような場所で目立ったり、一人で行動することも危険です。
2.ストライキに注意しよう!
バングラデシュでは、「ハルタル」と呼ばれている野党によるストライキが頻繁に行われています。特に人が集まる繁華街は危険地域となるので、近づかないよう注意が必要です。
在バングラデシュ大使館では、ストライキの期間中は不要不急の外出は控えるよう呼びかけています。もしデモ・集会などに遭遇した場合は、すぐにその場から退避するなど自らの安全確保に努めてください。普段はおとなしいバングラデシュ人も、ストライキ中は殺気だつこともあるそうです。
3.女性の単独行動は控えよう
バングラデシュはイスラム教の国。観光や仕事で訪れる際には、女性は服装に注意してください。長袖・長ズボンが基本で、ズボンの長さはくるぶしまで隠れることが必要になります。ショールやストールを持参し、必要があれば肩から胸元を隠すようにするといいでしょう。そして、女性が一人で街を歩くことは控えたほうが安全です。
バングラデシュでは女性の社会進出が進んでいないので、女性が人前で働くことはほとんどありません。イスラム教では、独身女性が男性と一緒にいることは禁じられています。トラブルを避けるためにも、むやみに女性に話しかけたり、写真を撮ったりすることは避けてください。また、外国人女性は性に寛容と見られることもあって、女性は日本にいる以上に服装や言動に注意する必要があります。
4.スリや強盗に注意しよう
海外旅行ではスリやひったくり強盗などに注意しましょう。バングラデシュでは睡眠薬強盗の例もあるので、街中でもらったものを食べないなど、基本的なルールを守ることが大切です。観光地には物乞いが多いので、きっぱりとした態度を取ることも必要になります。
旅行者が市内を移動する際、タクシーを利用することが多いですが、その時に料金をごまかされないよう注意してください。便利なCNG(天然ガスで走る簡易タクシー)では、乗る前に必ず値段交渉をしましょう。たいてい外国人価格を言われるので、ホテルのスタッフや現地の知人に交渉してもらうと安心です。
◎まとめ
バングラデシュは日本人観光客も少なく、あまり華やかなイメージはないかもしれませんが、バングラデシュの人は親切な人が多いです。現地の習慣や文化を理解して、バングラデシュの人々と交流してみるのもいいでしょう。外務省では、いざというとき在外公館から緊急連絡を受けることができる「たびレジ」への登録を呼びかけています。観光や旅行で訪れる際には「たびレジ」に登録し、現地の最新情報を入手することをおすすめします。トラブルを上手に回避し、バングラデシュのよさをぜひ発見してみてくださいね。