名称:バーンチエン遺跡
住所:Ban Chiang Nong Han, Udon Thani 41320
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/575/
バンコクの金色に輝く豪華な王宮周辺や、チャオプラヤー川周辺に点在し大きな仏像が印象的な仏教遺跡など見どころ満載の国・タイ。タイといえば、東南アジア屈指の人気の旅行先で多くの観光スポットのほかマッサージやショッピングも充実しています。そんな今回の記事の中でご紹介するのは、タイの北東部ラオス側の国境付近の街、ウドーンターニーにある世界遺産、バーンチエン遺跡です。タイの世界遺産の中では比較的マイナーかもしれないこちらのバーンチエン遺跡、見どころやアクセスなどをご紹介します。
目次
他人とは違うタイの旅をしたい人向け、意外な世界遺産バーンチエン遺跡
バーンチエン遺跡とは
ウドーンターニーの中心部から東に約50kmほど行くと、バーンチエン遺跡はあります。発見された当初は紀元前5000年〜7000年前のものではないかと世界中で騒がれた事もある遺跡ですが、その後の研究で紀元前3600年頃だとされ、最近では研究が進むにつれて、新しいものだという事が分かってきています。
しかし確かな事は不明なままで謎も多く、タイの北東部の小さな街ウドーンターニーが世界に誇る世界遺産であることは変わりません!バーンチエン遺跡が発見された当初は、出土品はバンコクまで輸送し展示するという話が進んでいたようですが、2016年に死去したプミポン国王の「この遺跡の出土品はバンコクに運ぶべきではない、ウドーン・ターニーで展示するべきだ」という一言で残される事が決定したようです。
バーンチエン遺跡をみるためだけにウドーンターニーを訪れる人は少なく、ラオスへ向かう旅人達が通り過ぎてしまうような世界遺産なのかもしれません。しかし、もう一歩踏み込んでタイを楽しみたい旅人にはオススメできる世界遺産となっています。
バーンチエン遺跡へアクセス
ウドンターニの市内中心部から約50kmほど東に位置しており、鉄道ウドーンターニー駅の近くにあるバス停からバスを利用することもできます。所要時間は40分程度ですが、バーンチエン国立博物館へ行くにはバスを降りてから、さらにトゥクトゥクやタクシーで10分ほど行く必要があります。ウドンターニー市内で、タクシードライバーと交渉して博物館まで向かうと乗り換えしなくていいので、行きやすいかもしれません。
バーンチエン遺跡のおすすめポイント2
1.バーンチエン国立博物館
バーンチエン国立博物館は1階と2階に展示室があり、1階ではウドンターニ周辺の遺跡から出土した土器や鉄器などが展示されています。2階の展示室がウドンターニが誇る世界遺産バーンチアン遺跡で発掘された品々の展示がおこなわれております。
バーンチエン遺跡の特徴として、人骨とともに大量に発掘された素焼きの土器があります。この土器には独自の色彩で幾何学的な模様が施されています。この土器の年代については現在でも議論が続いており、ハッキリとした年代はわかっておりません。
また、博物館から徒歩で10分くらいのワット・ポー・シー・ナイという寺院の境内に発掘現場があり一般公開されています。発掘現場へはレンタルサイクルもあるので、自転車で世界遺産を散策してみるというのも面白いかもしれませんね!
2.バーンチエン遺跡、独自の模様の伝統的な土器
バーンチエン遺跡では独自の幾何学的な模様が施された時が多量に出土しておりますが、この土器は今やウドーンターニという街のシンボルにもなっています。博物館の入口や世界遺産の街ウドーンターニの街のモニュメントとしてもこの土器や土器の幾何学模様が使われています。
また、バーンチエン遺跡周辺では現在でも昔ながらの方法で土器が製造されていて、博物館の周辺では土器の製造方法を見学できる施設もあり、絵を描き入れる様子やろくろを使って作られる様子を見ることができ、興味深いものがあります。
バーンチエン国立博物館の前にある土産物屋では、古来から伝わる製造方法で造られた土器を購入する事もできるので、世界遺産を観光した記念に、ウドンターニでのお土産に購入してみるのもいいかもしれませんね。
◎まとめ
今回は世界遺産の街ウドンターニの世界遺産バーンチエン遺跡をご紹介しましたが、いかがでしたか?ウドンターニは観光客も少なく、バーンチエン遺跡周辺でも地元の修学旅行生などが殆どで観光客を見ることは少ないかもしれません。しかし、タイフリークの皆さんとしては、そんなローカルな場所にこそ魅力を感じるのではないでしょうか?もう他人と同じような観光地では満足できなくなってしまった皆さんにオススメしたいスポットです!