マリの世界遺産ジェンネ旧市街!泥でつくられた巨大建造物群

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マリの世界遺産ジェンネ旧市街!泥でつくられた巨大建造物群

アフリカ西部の内陸国マリ。かつてサハラ交易で栄えたこの国には、「双子の姉妹」と称される2つの世界遺産都市があります。1つは、黄金郷と呼ばれたトンブクトゥ。そしてもう1つが、今回ご紹介するジェンネです。ジェンネとは地元のボゾ語で「水の精霊」という意味で、ニジェール川支流のバニ川沿いにあり、その名の通り周囲を水に囲まれています。

ジェンネのもう1つの特徴は、建物が泥で造られているということ。巨大なモスクでさえ泥でできています。今回は、そんな異色の世界遺産都市ジェンネの見どころをご紹介します。

目次

マリの世界遺産ジェンネ旧市街!泥でつくられた巨大建造物群

ジェンネ旧市街とは?

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この地域には、紀元前3世紀ごろには人が定住していたと考えられていて、ジェンネに先立つジェンネ=ジェンノと呼ばれる都市がありました。現在のジェンネが建設されたのは9世紀末のこと。以後、トンブクトゥとアフリカ中南部を結ぶ交易の拠点として栄えました。

他方で、サハラ交易の要衝であるジェンネの歴史は、さまざまな王国による征服の繰り返しでもありました。マリ帝国、トゥアレグ、ソンガイ帝国、モロッコ、バンバラ帝国、マシーナ帝国、トゥクルール帝国と、13世紀以降600年弱の間に多くの国がジェンネを制圧しては滅んでいったのです。

ジェンネ旧市街へのアクセス

マリの首都バマコからジェンネまで長距離バスが出ています。ただし、600km近い距離があるので、長旅を覚悟しなければなりません。

最寄りの都市モプティからは130kmほどです。モプティには空港がありますが、バマコからの便は2014年以降途絶えています。ニジェール川の増水期にはバマコからモプティまでのフェリーも就航しています。

ジェンネ旧市街のおすすめポイント①:ジェンネの大モスク

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世界遺産ジェンネ旧市街の中心には、圧倒的な存在感を放つグランド・モスクがあります。高さ20m・奥行き75mで約1000人を収容できるというこの巨大なモスクも、なんと泥でできているというから驚きです。正確には泥で作った日干しレンガを積み重ねて、それをさらに泥で塗り固めて造られています。スーダン様式という独特の建築様式で、泥のモスクとしては世界最大級の建築物とされています。

もともとは1280年ごろに、イスラームに改宗したジェンネ王コワ・コアンボロがそれまでの宮殿を壊して建て直したもの。現在のモスクは1907年に再建されたもので、今も住民が毎年壁を塗り直して維持しています。およそ100本もの柱で支えられているというジェンネの大モスクは、本当に泥で出てきているのかと疑ってしまいたくなるほど荘厳な姿で、訪れる人々を迎えてくれます。

ジェンネ旧市街のおすすめポイント②:伝統家屋

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世界遺産ジェンネの旧市街は、モスクだけでなく城壁も家屋も何から何まで泥でできています。ただ泥を積み上げただけではもちろん強度に難があるので、壁の内側には「テロン」と呼ばれる木片が組み込まれています。

一般の住居は多くが2階建てで、トゥクルール様式ないしモロッコ様式の特徴的なファサードで飾られています。このファサードは家族構成を表しているといわれているんですよ。伝統的な住居の1つ1つの違いを楽しみながら歩くのも、世界遺産ジェンネの観光の楽しみといえます。

◎まとめ

2018年現在、ジェンネを含むマリのモプチ州には外務省の海外危険情報レベル4が発令されています。マリ北部を中心に、反政府勢力が実効支配している状態が続いていて、ジェンネでも勢力間の衝突や外国人を狙った犯罪が報告されています。

そのため、現状ではいかなる理由でもこの地域への渡航はできません。マリ観光を検討している人は十分に注意してください。

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