カナダ最大の国立公園！世界遺産ウッド・バッファロー国立公園

カナダのアルバータ州は世界遺産カナディアンロッキーがある場所として有名ですが、その他にも世界遺産に指定されている国立公園があります。ウッド・バッファロー国立公園は、数あるカナダの国立公園の中で最大の国立公園です。また、ウッド・バッファロー国立公園の玄関口となるフォートスミス周辺は、オーロラが綺麗に見られるスポットとしても知られています。この記事では、カナダの世界遺産ウッド・バッファロー国立公園の魅力と見所についてご紹介します！

ウッド･バッファロー国立公園とは？

ウッド・バッファロー国立公園はカナダのアルバータ州北東部とノースウエスト準州の南部に位置する国立公園です。その広さは44807平方キロメートルで公園の端から端まで飛行機で1時間半かかる広さです！手つかずの自然が残されているカナダの中でも最大の国立公園です。ウッド・バッファロー国立公園は、その名の通りバッファローの生息地になっています。

かつてこの地には6000万頭以上のバッファローが生息していたと言われています。しかし、ヨーロッパ人が北米大陸に入植してから、先住民を追い出そうという目的で彼らの主な食糧であったとされるバッファローが大量に狩猟されました。その結果、この地域のバッファローの数はおよそ1000頭以下にまで減り絶滅が危惧される生物となってしまいました。

その歴史を経て、ウッド・バッファロー国立公園は1922年にバッファローを保護する目的で国立公園に指定され、1983年には世界遺産に登録されました。その後絶滅の危機に瀕していたバッファローはおよそ40万頭まで回復したと言われています。

ウッド･バッファロー国立公園へのアクセス

カナダのアルバータ州にある世界遺産ウッド・バッファロー国立公園へアクセスは、成田空港からカナダ・アルバータ州のカルガリー空港まで直行便でおよそ10時間のフライトです。バンクーバーを経由する場合はエドモントンまでは約2時間のフライトです。カルガリーから国内線に乗り換えエドモントンへ行きエドモントンから最寄りの空港フォート・スミスまでは約2時間の距離です。フォートスミスからウッド・バッファロー国立公園までは車で約40分です。カナダの他の世界遺産や国立公園と併せて巡るのにも便利な立地といえるでしょう。乗り継ぎの場所に合わせて計画してみてくださいね。

ウッド・バッファロー国立公園のおすすめポイント

バッファローと野生生物

世界遺産ウッド・バッファロー国立公園の最大の魅力は、さまざまな野生動物たちに出会えることです。その中でもやはり一番の目玉は世界遺産、国立公園の名称にもなっているバッファロー。自然の中で生きる野生のバッファローは迫力があります。

また、バッファローの他にも世界遺産・バッファロー国立公園では、たくさんの種類の野生動物に出会えるチャンスがありますよ。ヘラジカ、シンリンオオカミ、ブラックベアー、ビーバーなど、日本ではなかなか見られない動物もたくさんいます！ウッドバッファロー国立公園内のバッファローやヘラジカなどは、公園内や周辺に住む先住民族の人々が頭数を数えて、管理しているのだそうです。

アメリカシロヅル

ウッド・バッファロー国立公園が世界遺産に登録された大きな理由として、絶滅危惧種のアメリカシロヅルの現存する唯一の繁殖地である点が挙げられます。世界遺産のウッド・バッファロー国立公園内には2つの湿地帯が保護されています。ピース・アサバスカ・デルタともう一つがアメリカシロヅルの営巣地です。1982年にラムサール条約に登録されました。渡り鳥のための湿地帯が保護されてから、わずか10数羽しか生息していなかったアメリカシロヅルがおよそ200羽まで回復したと言われています。

日本のタンチョウを思わせる頭に赤い模様があるアメリカシロヅルは、世界遺産ウッド・バッファロー国立公園内の決まったビューポイントから望遠鏡を通して観察することができます。とても希少なアメリカシロヅルをゆっくり観察することができるだけでも、ウッド・バッファロー国立公園に来た甲斐があるといえるでしょう。

◎まとめ

いかがでしたか？カナダの世界遺産「ウッド・バッファロー国立公園」の魅力と見所についてご紹介しました。世界遺産ウッド・バッファロー国立公園のあるアルバータ州には世界遺産カナディアンロッキー山脈もあるので併せて観光プランを立てるのもいいですね！

カナダ最大の国立公園！世界遺産ウッド・バッファロー国立公園