フランス - カルヴィについて

カルヴィは、フランス領土のコルシカ島にあります。コルシカ島といえば、皇帝ナポレオン１世が生まれた場所として知っている人も多いでしょう。
地中海に浮かぶ島のなかでは四番目の面積で、日本では広島県ほどにあたります。カルヴィは、コルシカ島で五番目に人口があるコミューンで、島の北西部海岸沿いにあります。
５０００人ほどのコミューンからなるカルヴィの主なる産業は観光で、地中海で最も美しい島と称され、2015年度には「フランス人憧れのバカンス地」にもなりました。
現在ではそのように人気がある場所ですが、これは1953年に、イギリスでホライズンホリディー社という旅行会社を経営するウラジミールライツによるツアーがきっかけとなっています。
夏は40度を超えるほど暑いコルシカ島では、冬でも20度を下回ることがありません。暑い夏を避けて、日本が寒い秋口や春先などに地中海でのんびりと観光するのにぴったりな場所といえます。
コルシカ島には飛行機、フェリーなどを使って観光しに行くことができます。カルヴィにはサント・カトリーヌ国際空港と、クサヴィエ・コロンナ港があるので、欧州の主要都市から飛行機や船で訪れることができます。
パリからだと1時間半ほどで到着することができる気軽さです。飛行機の便も毎日就航しています。
そんなカルヴィの地域のランドマークといえば、シタデル、ラ・ルヴェラタ灯台、サンタントワーヌ修道院、ノートルダム・ド・ラ・セラ教会などです。
それぞれのランドマークについてご紹介します。
・シタデル
シタデルは、1483年から17世紀にかけてジェノヴァ共和国によって支配されていた頃に建設されたといわれます。とても印象的な要塞といえます。
車をレンタルできるならば、無料の駐車場も完備しているので訪問がとても楽です。シタデルの歴史をいろいろと知りたいならば、オーディオガイドのレンタルをレンタルしましょう。そうすると、要塞の築城方法などを聞きながら見学が可能です。
シタデルは、石がごつごつとしていてとても歩きにくいので、ヒールが高い靴での訪問はやめましょう。はきなれたスニーカーやトレッキングシューズで出かけるのが良いでしょう。
歴史的なシタデルの城壁も見どころの一つですが、パノラマビューで街を眺めることができますので、天気の良い日に訪れるを強くおすすめします。
・ラ・ルヴェラタ灯台
北西部の海岸に建つ文化遺産であるラ・ルヴェラタ灯台も、おすすめの観光名所のひとつです。ただし、バスなどで訪れるのが厳しい狭い岬の上にあるので、ハイキング覚悟での見学となります。
・サンタントワーヌ修道院
ピンク色の壁がとてもかわいらしいサンタントワーヌ修道院は、1988年に歴史的に価値がある建築物として認められた修道院で、町の中心部にあります。修道院は、シタデルのふもとにあるので、どちらを見学するにも距離的には難しくないでしょう。
1774年にこのバロック調の修道院が建てられた当初の目的は、町の人口を増やすということでした。修道院の内部は見学が可能です。
・ノートルダム・ド・ラ・セラ教会
日本語では礼拝堂となっている場合もあります。シタデル、サンタントワーヌ修道院とかねて見学するのにおすすめなのが、ノートルダム・ド・ラ・セラ教会です。
丘の上に立つこちらの教会からは風光明媚な景色を鑑賞することができます。礼拝堂があるてっぺんまでは、かなりの距離があるので、飲み物を片手にのんびりと丘を登っていきましょう。日差しが強い時は、日傘や日焼け止めなどを用意するのを忘れずに。
地元の言い伝えによると、恋人とこの丘を訪れて、二人にはよいことがおとずれるそうで、いわゆる縁結びのパワースポットにもなっています。
現在見ることができる礼拝堂は、19世紀の後半に作られたものです。バロック様式の鐘楼が印象的な建物です。礼拝堂の入り口とは反対側の大きな岩の上に、セラの聖母像が建っていて、聖地を巡礼する者たちを優しく迎え入れています。
これらのメインのランドマークを観光後は、美しいビーチを散策しながら過ごしたり、郷土グルメの代表であるサラミ、チーズなどを頂きにレストラン巡りをしてみるのがよいでしょう。
ホテルを予約するのであれば山や渓谷などがあり風光明媚な景色を楽しめる場所なだけに、ビーチ沿いよりもノートルダム・ド・ラ・セラ教会に向かう途中の少し高台にあるホテルがおすすめです。
目の前に広がる地中海を眺めながら、のんびりとした時間を過ごすことができます。