リール空港について

リール空港はフランスにある空港で、同国のレスカンに位置します。空港はリール市から車で約15分の距離にあります。リールはフランス北部の都市で、ノール県の県庁所在地です。当地を含む一帯は、かつてフランドル伯の領地でした。そのため当地は、フランドル・フランセーズと称されることもあります。

中世時代には、運河化された河川によって、肥沃な土壌となっていました。加えて、フランドル伯領内における交易により、当地は栄えた街となりました。現在のリールは、ベルギー国境に近いこともあり、フランドル地方有数の観光都市となっています。商業や文化面でも発展しており、周辺諸国からのアクセスが良好なのも魅力です。大国に囲まれた多彩な歴史があり、様々な建築様式が混在するのも特徴の一つです。

「鐘楼群」は、ベルギーとフランス北部に点在する32の鐘楼で、世界遺産にも登録されています。建造時期は11世紀から17世紀と長きにわたっており、ゴシックやルネサンス、バロック様式などの塔があります。

中でも市庁舎の時計塔は、高さが100mを超える壮大なものです。完成は1932年と比較的新しいのですが、継統的な建築様式と装飾が施されています。フランドル地方の歴史が刻まれており、一見の価値ありです。塔の上からはパリ門やリール市街を一望できるでしょう。