商船三井さんふらわあ(関東⇔北海道)が運航する定員154名の大型フェリー「さんふらわあ しれとこ」。2001年に建造され、2006年には現在運航中の茨城県の大洗から北海道の苫小牧までのルートに就航しました。商船三井さんふらわあ(関東⇔北海道)が所有する4隻のフェリーの中で、「さんふらわあ しれとこ」と「さんふらわあ だいせつ」の運航は深夜便のみ。夕方便とは異なり、カジュアルフェリーということで設備は必要最小限ですが、展望デッキやゲームコーナーなどの旅を楽しむためのポイントはしっかり押さえられています。また、貨物を重視された設計から大洗から苫小牧までの重要な移動手段としても活躍しているのです。大海原を進む深夜便の魅力を知りたいなら、「さんふらわあ しれとこ」を利用してみてはいかがでしょうか。
完全個室のデラックスルームこそ備え付けられていますが、どちらかと言えばカジュアルルームでの船旅を主軸としている「さんふらわあ しれとこ」。客室などをはじめ船内の施設は綺麗な内装ですが、そこはカジュアルフェリーと呼ばれるだけあり気取った印象を受けないシンプルなものになっています。フェリーでの船旅と言えば少し意気込んでしまう方もいるかもしれませんが、「さんふらわあ しれとこ」は気軽に利用できるのが魅力となっているのです。
旅客船のほか、積載量の多い貨物船としての側面も持っている「さんふらわあ しれとこ」。トラックや車など、併せて200台以上もの車両を運ぶことが出来るため車などを使用しての旅行にピッタリです。特に、発着所のひとつである苫小牧は北海道ということでツーリングスポットとしても人気が高いので、バイクで向かいたい方にもおすすめできます。行きも帰りも、マイカーやバイクを利用するなら「さんふらわあ しれとこ」はイチオシのフェリーと言えるでしょう。
深夜1時半に出発し、当日の19時台に目的地に到着する「さんふらわあ しれとこ」。商船三井さんふらわあが運航しているほかの時間帯で利用されることは無く、完全に深夜便専用となっています。そのため、真っ暗な海が徐々に明るくなっていく日の出、そして美しい夕日を臨む日の入り両方を楽しむことができるという何とも贅沢な魅力を合わせ持っているのです。長距離かつ深夜便である「さんふらわあ しれとこ」ならではの楽しみ方、ぜひとも堪能してみてください。
「さんふらわあ しれとこ」内にあるホール(自動販売機コーナー)では自動販売機による各種軽食、飲み物を購入することができます。24時間営業のため、深夜や朝方に小腹が空いてしまった時も安心です。
Aデッキの船首側にあるのは、フェリーからの景色を楽しむことができる展望ラウンジ。営業時間は限られていますが、椅子やテーブルも備えられておりゆったりくつろぐことが可能です。
広大な海を眺めながらお風呂に入れる、なんとも贅沢な「さんふらわあ しれとこ」の展望浴場。サウナもあるので、就寝前や朝一番でリフレッシュするのにおすすめです。 ※乗船時からAM2:00(苫小牧発はAM1:30)まで、およびAM8:00から下船時まで営業。
UFOキャッチャーやスロットなどが設置され、気晴らしにはうってつけの小規模のゲームコーナー。ご家族や友達同士でのレクリエーションに活用されてはいかがでしょう。
乗船してすぐ目に入るのが「さんふらわあ しれとこ」のエントランスホールです。案内所や売店など、船内の施設を利用する上で何度も通ることになるでしょう。
案内所では「さんふらわあ しれとこ」についての案内、説明等を受けることができます。エントランスホールからすぐ近くにあるので、乗船時気になることがあったら先に聞いておくのが良いでしょう。
案内所と併設されるように作られているのが、日用品を購入することができる売店です。ほかにも「さんふらわあ しれとこ」のオリジナルグッズを購入することができるので、機会があれば立ち寄ってみてはいかがでしょう。
Bデッキに設置されているのは大切なペットを預けておくことができるペットルーム。ケージの数は有限で事前予約が必要ですが、ペット専用の施設ということで安心して一緒に旅ができるでしょう。
「さんふらわあ しれとこ」には車椅子などを利用している方が安心して使用できるトイレも設置されています。エントランスホール近くに設置されていることから利便性も高く安心です。
エレベーターを利用して船内への入り口とBデッキを行き来することができます。ただしほかの階にはエレベーターが続いていないので、Aデッキに行き来する時などは階段を利用してください。
「さんふらわあ しれとこ」内には男女併せて4つのトイレを完備。Aデッキは中央付近、Bデッキはカジュアルルーム中央付近にあり共に利用しやすくなっています。
Aデッキ、Bデッキ共にゆとりを持ったスペースの喫煙コーナーが設置されています。長い船旅でも友人やパートナーに配慮して喫煙を楽しむことが可能です。
「さんふらわあ しれとこ」内にはコイン返却式のロッカーが設けられており、貴重品程度の荷物でしたら預けておくことが可能です。冷蔵ロッカーは無いため、飲み物等を購入したり持ち込みする際は気をつけておきましょう。
「さんふらわあ しれとこ」ではレストランの営業を行っていませんが、自動販売機コーナーで軽食を購入することができます。ナポリタンや炒飯などお腹を満たすのにピッタリなメニューから、焼きおにぎりなどの軽食までメニューは充実。和食のようなメニューはありませんが、朝食としては申し分ないでしょう。
レストランの営業を行っていない「さんふらわあ しれとこ」では、基本的に軽食コーナーを利用して昼食を済ませることをおすすめいたします。また、自動販売機コーナーには給湯スペースも設けられているため、カップ麺などをスーパー等で事前に購入して乗船するのも良いかもしれません。
「さんふらわあ しれとこ」内でレストランは営業していませんが、発着時刻は大洗、苫小牧共に深夜1時半出発、当日19時台着と運行は長めになっています。そのため、夕食を済まして乗船し、到着前に小腹が空いてしまった時は軽食コーナーを利用するか、事前にスーパー等で購入した食べ物を持ち込むなどした方が良いでしょう。
商船三井さんふらわあ(関東⇔北海道)の大洗ターミナルは、茨城県の東茨城郡に構えるフェリーターミナルです。フェリーから乗客の乗降が可能な第3埠頭に位置し、主に商船三井さんふらわあの「さんふらわあ(関東⇔北海道)」の船が出入りしています。ターミナル内の待合室ではWi-Fiサービスを利用できるので、スマホやPCをWi-Fiにつなげられます。港内にレストランや売店はありませんが、ターミナル周辺にはスーパー「セイミヤ」やコンビニがあるので、心配不要です。大洗港周辺には大洗町のシンボルであるマリンタワーや「かねふくめんたいパーク」があります。
住所 | 茨城県東茨城郡大洗町港中央2 |
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電話番号 | 029-267-4133 |
特徴 |
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商船三井さんふらわあ(関東⇔北海道) 苫小牧ターミナルは、3階建てで全面ミラーフィルムの窓ガラスが印象的なフェリーターミナルです。タクシーや路線バス乗り場が1Fに設置されており、わざわざ徒歩で向かうことなく移動が可能。受付の場所も分かりやすく案内表示されているため、スムーズに手続きを済ますことができます。また、深夜便の発着があるため夜遅くまで営業しているのも特徴の一つ。商船三井さんふらわあ(関東⇔北海道)の苫小牧フェリーターミナルを利用して、フェリー旅行を満喫してみてはいかがですか。
住所 | 北海道苫小牧市入船町1-2-34 |
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電話番号 | 0144-34-3121 |
特徴 |
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「さんふらわあ しれとこ」内の自動販売機コーナー、デラックスルームなどには24時間利用可能な給湯器が設置されています。お湯を使用するカップ麺など、飲食関係で利用することが多い給湯器。ほかにも、赤ちゃん用のミルクを作りたい方など幅広い用途で利用が可能です。カジュアルフェリーということで同じクラスのフェリーよりも設備が少ないとも言える「さんふらわあ しれとこ」ですが、利用客が困ることがないような配慮はしっかりと行われています。
Bデッキ内の売店では、日用品のほか「さんふらわあ しれとこ」限定オリジナルグッズが購入できます。販売されているのはパーカーやキャップなどの服飾類、マグネットやキーホルダーといった小物類が中心となっており、「さんふらわあ しれとこ」の魅力を存分に味わうことができる充実した品揃え。旅行でフェリーを利用する機会はそう何度も訪れるものではありません。大切な人へのお土産に、また旅の記念として「さんふらわあ しれとこ」のオリジナルグッズを手に入れてはいかがですか。
「さんふらわあ しれとこ」は深夜便のみの運行となっているため、乗船客が困ることがないようにどの施設も利用時間は比較的長めに確保されているのが特徴です。売店や浴場は乗船時間から深夜の2時まで営業。また、いつでも食事を取れるように軽食も食べられる自動販売機コーナーは24時間開放となっています。景色を見ることができる展望ラウンジは朝8時から夜までの営業ですが、そのほかの使用頻度の高い施設は営業時間が長いため問題は無いと言えるでしょう。