パリ＝シャルル・ド・ゴール空港について

パリ＝シャルル・ド・ゴール空港は、フランス・パリに位置する国際空港です。市街地から北北東のロワシーに位置することから、「ロワシー」と通称で呼ばれることもあります。空港の正式名称は、かつてのフランス大統領の名にちなんだものです。

首都に位置する国内最大の空港であるだけでなく、イギリス・ヒースロー空港やドイツ・フランクフルト空港と並び、ヨーロッパの主要な空港の一つです。

以前、パリにはブルジェ空港とオルリー空港の二つの空港がありましたが、大型機の発着に支障をきたすようになり、新たな空港が必要となりました。パリ＝シャルル・ド・ゴール空港は1964年に建設が始まり、1974年に開港するに至りました。

ターミナルは三つに分かれており、それぞれに役割があります。第1ターミナルは国際線の使用が主です。スターアライアンス加盟の航空会社とアジアやアフリカ諸国の航空会社が利用しています。日本のANAもこのターミナルを使用しています。第2ターミナルは、ヨーロッパ圏内路線と長距離路線の発着が中心です。

エールフランスが加盟するスカイチームの航空会社や路線で提携関係にある航空会社が利用し、日本のJALも第2ターミナルを使用しています。第3ターミナルは主に格安航空会社やチャーターなどの発着です。ターミナル間はシャトルシステムで結ばれており、移動はスムーズです。第1ターミナルの設計者は建築家のポール・アンドリューで、ドーナツ型のユニークな形状で、通路を一周することができます。

通常の空港と異なり、フロアレベルが出発で、上階が到着に使われています。フロアレベルが出発に使われることで、スムーズな動線が確保できるメリットがあるのです。第2ターミナルは曲線の屋根が特徴的で、ガラス張りが多いことから内部は明るい雰囲気が保たれています。第1ターミナル同様にポール・アンドリューの設計です。サインや書体も独特のものがあり、デザインの国フランスの雰囲気を味わえます。