日本 - 高松について

高松市は、四国地方の瀬戸内海側に属し、香川県のほぼ中央にあります。総面積は375.41㎢で、香川県の中ではいちばん大きな都市です。香川県の県庁所在地であり、中核市に指定されています。
北側には瀬戸内海に面した中心市街地が発展し、南側には讃岐山脈へと続く、のどかな田園風景を見る事ができます。四国電力やJR四国など、四国全域を支える交通・インフラ企業の本社が置かれていたり、瀬戸内海の島々や本州への玄関口、そして全国やアジアの国々ともつながる空路が整備されていたり、流通・経済における四国の中心的都市です。
高松市の歴史は古く、約2万年前の高松平野周辺では中間西井坪遺跡、国分台遺跡が造られ、既に人の活動があったことが発見されています。紀元前3世紀〜紀元前2世紀頃には高松平野の開墾が進み、ほぼ全域が稲作地域となっていたことが、さこ長池遺跡、天満宮西遺跡などからわかっています。
高松という地名がはじめて史書に登場するのは、平安時代に作られた「和名類聚鈔」という辞書に「多加津（たかつ）の郷」と記載されたのが最初ですが諸説あります。1587年に豊臣秀吉より讃岐国を与えられた生駒親正が翌年、香東郡篦原庄と呼ばれていた土地に「高松城」とその城下町を築きあげ、現在に至る市名として使われるようになりました。
気候は瀬戸内型気候区に属しており、降水量は少なく、日照時間は長いため、年間を通じて温暖な気候です。冬から春にかけては中国大陸から流入する黄砂がよく観測されます。積雪は一冬に1～2回程度で、大雪は少ない地域です。夏は瀬戸内海沿岸特有の「凪」や、讃岐山脈越えのフェーン現象現象で、時折猛暑日や熱帯夜になることがあります。


城下町として繁栄し、高松城天守がかつてのこの街のシンボルでした。明治時代に取り壊された後は、2004年に完成した高松シンボルタワーがあらたなランドマークとしての注目を集めています。高松シンボルタワーは、四国地方で最も高い建築物で、最上階の３０階部分が展望フロアになっています。髙松市内はもちろん、瀬戸内海までも見渡せ、また夜景も楽しめるスポットです。
高松市にはその他にも名所が沢山あるので、ご紹介いたします。

・栗林（りつりん）公園：国の特別名勝に指定されている全国で一番大きい日本庭園と言われており、入園は有料です。
広さだけではなく、綺麗な庭園など見どころも多く、6つの池、13の築山、美しい松林などの景観が楽しめます。園内随一の撮影スポット「飛来峰（ひらいほう）」からの景色はまるで絵画のように美しく、フォトジェニックな写真が撮れることでしょう。舟遊びやお茶をたしなむ、工芸品を鑑賞したりとバラエティに富んだ楽しみ方ができます。

・屋島：屋根のような形が特徴の「屋島」は、国の天然記念物に指定されています。瀬戸内の美しい景色を堪能できる「屋島三大展望」や、四国霊場第84番札所でもある「屋島寺（やしまじ）」、約200種もの生き物が生息する「新屋島水族館」、四国の古民家を移築復原した野外博物館「四国村」など見どころを多数抱えているスポットです。
これらは、約3.7㎞続く「屋島スカイウェイ」上にあるので、ドライブにもピッタリです。「島」と付いていますが、現在は陸続きになっています。

・女木島：
髙松市の北にある女木島は、高松港からフェリーで約20分で到着します。女木島中央にある鷲ヶ峰山頂には「鬼ヶ島大洞窟」というおおきな洞窟がありますが、この洞窟は昔、鬼が生息していたという噂から、別名「鬼ヶ島」とも呼ばれています。
鷲ヶ峰展望台からは瀬戸内海を360度一望する事ができ、壮大な景色は圧巻です。

・鬼ヶ島大洞窟：女木島にある巨大洞窟です。桃太郎伝説のモデルになったとされる場所で、ちょっとした探検気分が味わえます。入り口からは天井の低い道が続きますので、膝の悪い方にはあまりおすすめ出来ません。


高松市の宿泊施設は、高松琴平電鉄琴平線の瓦町駅周辺に多数あります。飲食店やお土産屋も多くありますので、食事やショッピングに困ることはないでしょう。車で行く際は、近くのアーケード街は一方通行の道が多く、土地勘のない人は分かりづらいかもしれません。また駐車場も少ないため、事前によく下調べをした方がよいでしょう。
治安は悪くありませんが、繁華街のため、酔っ払いや浮浪者がいる時もあるようです。十分に注意して、過ごすようにしましょう。