フランス - ロデーズについて

ロデーズはフランス南部にある小さな都市で、人口は3万人にも達していません。フランス国内で４番目に大きな都市として知られるトゥールーズからは、約150㎞の場所に位置しています。
ケルト人によって作られた町であるロデーズは、５世紀ごろにはすでに人が住んでいました。ローマや英国に占領された過去があります。
ロデーズの街のランドマークであるロデーズ大聖堂ができたのは、16世紀の初頭のことです。ロデーズは近隣の大都市であるトゥールーズやモンペリエなどと良い関係を保ちながら発展してきました。
南フランスというエリアにあるロデーズですが、夏は他の地域と比べると涼しく、標高も高いことから冬も厳しいエリアで、1.5mほどの降雪が見られます。
小さな都市ですが、町の郊外に空港があり、ダブリン、パリオルリーなどから直行便が飛んでいます。中心部までは10㎞もない距離ですが、シャトルバスなどは運行されていません。そのためタクシーやレンタカーを利用して町の中心部に行く必要があります。
町の北側に電車の駅があり、パリまではそこから7時間ほどかかります。
・ロデーズ大聖堂（Notre-Dame Cathedral）
1277年に作り始めたゴシックスタイルのノートルダム大聖堂ですが、ペストの流行や１００年戦争などの影響のため、完成するまでには300年近くの歳月を費やしました。
完成するまでに時間がかかってしまった教会ですが、建物としてはとても素晴らしいものです。砂岩で作られた建築物は、とても印象的です。87mの高さがある鐘楼の周りには天使が装飾されており、芸術的にも美しく、価値がある教会です。
・サンアマン教会（glise Saint-Amans de Rode）
12世紀に建てられたサンアマン教会は、1758年から1761年の間の外観はバロック様式ですが、内装がロマネスク様式へと大々的に改修が行われました。
教会の見所の一つに、15世紀に作られたピエタと、聖遺物箱があります。内部の装飾も美しく、見学する価値がある教会です。
・フェネール美術館(Musee Fenaille)
歴史や考古学に興味があるなら、おすすめするのがフェネール美術館です。美術館は旧市街地にあります。ここでは、メンヒルと呼ばれる巨石のコレクションを見ることができます。
・旧市街地
教会がある中心部は、中世の趣がある場所が多く散策を楽しめます。14世紀から16世紀にかけて建てられた歴史ある家々を眺めながら歩くだけでも楽しい場所です。
なかでもイエズス会大学の礼拝堂や、司教の宮殿などはおすすめの場所です。
市街地を歩く前に、町の中心部にあるツーリストインフォメーションに立ち寄り、ウォーキング向けのマップをもらうとよいでしょう。ガイド付きのツアーが開催されていますので、参加してみるとよいでしょう。
・スラージュ美術館(Musee Soulages)
現代美術をコレクションしているスラージュ美術館は、緑豊かな公園のなかにあります。現代アーティストの巨匠といわれるピエール・スラージュによって建設された美術館は、季節によって公園の風景が異なるため、何度訪れても楽しめる場所です。
故郷に建てた美術館内には、スラージュの作品500点を鑑賞する以外にも、企画展が開催されることがあり多くの芸術に触れることができます。
・デニース・プーチ美術館（Muse des Beaux Arts Denys-Puech ）
彫刻家のデニース・プーチの美術館が、ロデーズにあります。彼はポストロダンと呼ばれたほどの人物でした。パリにあるフランシス・ガルニエ記念碑は彼の作品の一つです。
・ロワジールドコンベル公園（Parc de Loisirs de Combelles）
300エーカーほどの広さがある公園は、一人でも楽しめますが、家族や友人などと訪れて乗馬を楽しんだり、フィールドアクティビティをして過ごすことができるアドベンチャーパークとなっています。
3歳児ぐらいからチャレンジできるツリークライミングもあるので、幅広い年齢層で訪れて楽しめます。スポーツが苦手な人でも、自然の中でリラックスしたい時はおすすめです。
ホテルはロデーズの中心部に取るのがおすすめです。徒歩圏内にはロデーズ大聖堂、サンアマン教会などがあります。郵便局、最高裁判所などもあり治安もよく滞在がしやすいでしょう。駅までは徒歩で30分ほどです。