フランス - ポーについて

ポーはフランス南西部にあるヌーヴェル＝アキテーヌ地域、ピレネー＝アラフティック県の県庁所在地にあたります。ピレネー山脈の渓流ポー川沿いに位置する人口78000人の都市です。オック語で「杭」を意味する「pal」がこの都市の名前の由来だと言われています。日本の甲府市と姉妹都市になっています。市の紋章には牛が描かれていて牧場での畜産が盛んなことを表しています。
・主な産業は
産業としては天然ガス採取、機械工業、食品加工業が盛んな街です。またポーはイギリス人の保養地として人気な地域です。ポーにはヨーロッパ大陸初テニスコートや本格的なゴルフコースが作られました。
・名産品
古くから世界三大珍味のフォアグラや鴨のコンフィ(油脂に浸してゆっくりと低温調理したもの)やプール・オ・ポ(鶏のポトフ)やカスレ(インゲン豆と豚肉のシチュー)と美味しい食べ物で有名です。フォアグラの濃厚な味、コンフィで柔らかくなったお肉、そして鶏と野菜の旨味が染み出したポトフのスープや体の芯まで温めるカスレ、どれも異なる味わいで舌と目を楽しませてくれます。
・スポーツ
ポーグランプリと呼ばれる市街地サーキットの開催地として有名です。初開催は1901年と古く定期的に行われるようになったのは1933年ポーの街並みをフォーミュラーカーが走り抜けています。2007年からはWTCC(世界ツーリングカー選手権)が開催されています。
自転車ロードレースのツール・ド・フランスのスタート地点またはゴール地点として設定されることが多のがこの都市です。ピレネー山脈越えのコースとして活用されています。
他にもサッカークラブ、ラグビー、バスケットのチームも存在しています。スポーツの街としても有名です。
・フランス国王アンリ４世
ブルボン朝初代フランス国王であり、フランス国民の中で人気の高い王様の生まれ故郷です。1553年に生誕されました。40年に渡った戦争を終結させ、疲弊しきった国家の再建を目指した国王であり、フラン紙幣に肖像画を採用されました。大アンリまたは良王アンリと呼ばれるほど人気の高い王様の生誕の地がこのポーという地域です。
・クレマンソー広場
この町の中心の広場でピレネー山脈を望むことができるようにブティックが道を開いていあり、山脈と可愛いらしい建物のコラボレーションを楽しむことができます。
・ポー城
絵に描いたような可愛らしいお城ですが、現在のお城は19世紀ナポレオン時代に改装されたものです。アンリ４世の生誕の地でありながら、フランス革命の際にとても荒らされてしまったために、アンリ４世にまつわる物は海亀の甲羅で作られたゆりかごのみ残されています。壁面に飾られているタペストリーも一見の価値ありです。可愛い小さな庭園もあり自然にも癒されるでしょう。
・ピレネー大通り
1908年開通の年代と歴史を感じられるケーブルカーがあります。ケーブルカーからはピレネー山脈を一望することができます。大通りには今見えている景色が何なのかわかるように、山の名前が大通りの名前になってきます。ポー川沿いにある大通りで、地元の人達にも人気でジョギングなどしている人々にも会えるでしょう。ポー城の反対側に向かって歩いていくとカジノ施設などもあってまた別の楽しみ方もあります。
・サン・マルタン教会
高さ70メートルの鐘塔のゴシック様式の大きな聖堂です。白い壁で立派な佇まいは一見お城のようにも見えてしまうほどです。ステンドグラスの光が荘厳な雰囲気を醸し出している美しい聖堂です。ポー城のすぐそばにあり、アーチ形の高い天井で祭壇の装飾も繊細であり、タイミングが良ければパイプオルガンの音を楽しむこともできる時もあります。
・サン・ジャック教会
ポーの町全体が白壁で統一されています。その中でも2本の尖塔が特徴のサン・ジャック教会がとても有名です。傾斜地に建てられたこの教会もまたステンドグラスが美しく輝いています。サン・マルタン教会よりはシンプルな作りになっています。
・泊まるならポー中心部
ポーの中心部であるピレネー大通りにホテルが集中しています。全てのおススメ観光スポットにアクセスが良くポーの街並みを思いっ切り満喫することができるでしょう。
グレーと白が基調の街並みで立派な教会やお城といった荘厳な建物を見て、食べ物も山脈の風景も美しい、舌と心を満足させてくれる街を楽しむことができるでしょう。