フランス - ロリアンについて

ロリアンは、フランスの北西部にあるブルターニュ地方モルビアン県にある街です。大西洋に面した漁業の盛んな街で、かつてのフランス海軍の基地があったことでも知られています。街の中心地は近代化されていて、建物もフランスでは珍しく高いものも多いのが特徴的です。ブルターニュ地方では盛んなケルト民族のケルト音楽のフェスティバルが毎年8月に行われていて、多くの地元の方や観光客で街は賑わいます。

ロリアンの街の発展は、17世紀にインドとの貿易拠点になったことが挙げられます。また、東インド会社が設立されてからルイ14世によって造船所の設立が認められて、街の発展はめまぐるしいものとなりました。第二次世界大戦では、防空施設のUボート・ブンカーが建設されて、防空施設こそ破壊されなかったものの、街は大きな爆撃の被害を受けることとなります。
現在は漁業や商業が盛んな街としてブルターニュ地方でも大きな都市として発展しています。また、サッカーのプロリーグのFCロリアンもあることから、スポーツも盛んな街となっています。

ロリアンの気候は、夏は温暖で過ごしやすく、冬は寒いです。港町なので、湿気が高く風が強いのも特徴です。夏は、平均最高気温が、約22度と日中でもとても快適です。また、有名なケルト音楽のフェスティバルがある8月では、夜の10時頃まで明るいので一日を有効に使える観光シーズンと言えます。ただ、太陽がなくなると夏でも朝晩は冷えることもあるので、かならず上着を用意しておくといいでしょう。冬は、平均最高気温が約10度、平均最低気温が約3度と冷え込みます。天気が崩れる日も多いので防寒対策が必須です。

ロリアンへのアクセスは、TGVで約3時間10分でパリまで連れていってくれます。またロリアン・サウス・ブルターニュ空港が市内から約5㎞のところにあります。この空港では国内線がたくさんの便が就航していて、市民の大事な足となっています。

ロリアンのランドマークといえばやはり港と要塞です。この街の歴史を語る上で話せない要塞は今は博物館にもなっています。ロリオンの周りにある島々は夏のバカンスシーズンには、ビーチ観光でとても賑わいます。

エリック・タバリ海洋博物館
海のそばに波のような形が美しいエリック・タバリ海洋博物館は定番の観光施設です。エリック・タバリとは、偉大な航海士として知られる人物で、大西洋を船で横断したロリアンの英雄です。この海洋博物館では、ヨットや船に関する資料や実際の模型などがたくさん展示されています。展示物だけでなく、映像による航海をしている気分になれるコーナーや、子供も楽しめるヨットを浮かべるコーナーなどもあり、子供から大人まで楽しめるスポットです。

ケロマン潜水艦基地
ケロマン潜水艦基地は、第二次世界大戦中に、ドイツ防空施設のUボート・ブンカーがあった基地です。この潜水艦基地には、20の潜水艦とその乗組員を収容するように設計されていました。20世紀の最大の要塞とも言われるこの場所は、歴史や戦争について考えさせられる貴重な施設となっています。このケロマン潜水艦基地は、ガイドツアーのみとなっていますが、普段はお目にかかることのない潜水艦をまじかで見ることができるので、ブルターニュでも人気の観光施設の一つです。

エタン・デュ・テル
このエタン・デュ・テルでは、豊かな自然を誇るフランスを感じることができる場所です。トレッキングのように散策するのもよし、ボートでゆったりと空気を感じるのもよし、マイナスイオンを存分に味わえます。ジョギングコースやベンチもあるので、ぜひ寄ってみたいスポットです。

グロワ島
ロリアンと言えばグロワ島と言われるほど、地元の方やフランス人に愛されている島がグロア島です。ロリアンの港からフェリーで約45分。シーズン中は大きなフェリーもたくさんでているので、快適な船の旅が楽しめます。島は徒歩や自転車、ミニバスなどで十分にまわれる小さな街ですが、砂浜と水の美しさには定評があります。ロリオンの港の勢いのついた波からは、想像できないほど天気のいい夏の日のグロワはまさに、美しい青が広がっています。

ロリアンの滞在先では便利なところはやはり、中心地でしょう。ロリアン駅の近くは繁華街となっていて、ホテルの他にもレストランやスーパー、カフェに映画館など、必要なものがすべて揃っています。また駅の近くやバス停の近くは、どこに行くにも簡単に行きやすいのでお勧めです。