フランス - リモージュについて

リモージュはフランス中心部にある都市です。リモージュはレモウィケス族(Lemovices)が由来の都市名です。オート＝ヴィンヌ県リモージュ郡の都市コミューンで、人口は約13万7千人となっています。始まりは1771年であり、キリスト教の世界三大聖地サンティアゴへの巡礼路として栄えました。パリから鉄道で急行ですが2時間50分ほどかかります。
・リモージュ磁器が有名
パリのレストランではこの食器を多く使用しています。磁器の街として発展したのはカオリナイトという陶土がリモージュ近郊で発見されたことがキッカケになりました。かの有名なルノワールもこのリモージュ磁器に絵付けをいています。磁器の街として日本愛知県瀬戸市と姉妹都市でもあるのがこの都市です。フランス磁器の中心部とも言われています。「アドリアン・デュブーシェ国立博物館」でたくさんの美しい展示物を見ることができます。有名ブランドのものがたくさんある、リモージュ磁器ですが4000点以上コレクションが所蔵展示されています。この博物館自体も美しい天井のモザイクやステンドグラスで装飾されていて一見の価値ある場所です。
・エマイユも有名
エマイユと呼ばれるリモージュ磁器の基礎であり「七宝焼」で13世紀ごろからこの都市は他の地域よりも大きく発展していました。磁器よりもエマイユの方が歴史は長くなっています。エマイユの中には、ロマネスク芸術として語られる骨董品も存在します。もとは司教の邸宅だった建物を現在リモージュ市立博物館として利用されています。そこでは12世紀から20世紀までの様々な種類のエマイユを見ることができます。印象派巨匠ピエール・オギュースト・ルノワールの貴重な作品も展示されているので見逃せません。
・リモージュ市庁舎
1882年に完成した市庁舎であり、市庁舎の目の前にある噴水の水盤にはとても美しいリモージュ磁器を贅沢に使用しています。とても大きく美しい時期を噴水の水盤に使用するほど、磁器の街で有名です。市の紋章も七宝焼きと磁器を焼くときの炉の炎を表しています。
・サン・ティティエンヌ大聖堂
シテ地区に存在し13世紀に着工し19世紀に完成したこの大聖堂ですが、1862年に歴史的建造物に指定されています。大聖堂の中には15－16世紀に作られた光輝くキリストのステンドグラスが見所です。大聖堂の東側に造られたサン・ティティエンヌ橋はヴィエンヌ川にかかっておりアーチが8つと美しい橋の造りだと有名です。夜は橋がライトアップされることもあり、より幻想的で不思議な世界観を醸し出してくれます。
・リモージュ・ベネデクタン駅
市内のどこからでも見ることができるシンボルです。ここにも一際美しい心を奪うアール・デコのステンドグラスがあります。ガラス職人であり画家のフランシス・チゴの作品です。建物自体は1856年に初めて鉄道開通の際に建てられました。フランシス・シゴーが建設に携わったと言われています。高さ60メートルの鐘楼でもある時計台が市内のどこからでもこの駅を見られることで、このリモージュの象徴と呼ばれるのでしょう。駅前広場はとても広く噴水と駅舎のコラボレーションを楽しむことができるでしょう。
・商業地区シャトー、古い家並みシテ
レストランや磁器のお店などがたくさん並んでいて賑わいを見せているのが商業地区シャトーです。そしてよき古き街並みで閑静なのがシテ地区です。このシテ地区にサン・ティティエンヌ大聖堂があります。
・高級食材トリュフ、フォアグラ
香り高いトリュフの産地でも有名であり、レストランでは様々な料理に添えられています。またアヒルやガチョウの肝臓のフォアグラも有名です。貴重で高級な食材のトリュフとフォアグラ、歴史を感じながらその香りであなたを贅沢な気分にしてくれるでしょう。
・泊まるならリモージュ中心部
ホテルはリモージュ中心部に密集しており、どこに泊まってもすぐに芸術に触れることのできる街並みです。建物自体にトリックアートを描いたものやアトリエもたくさんあり、街全体が芸術で溢れています。

リモージュはフランス中心部にあるコミューンですが、美しい磁器やエマイユといった七宝焼きやステンドグラスなど芸術作品にたくさん触れることができる場所です。街を少し散策するだけで様々な美しい芸術に出会えるでしょう。歴史を感じながら芸術そして美味しいものを楽しめる街でしょう。