カナダ - ウィニペグについて

ウィニペグはカナダ・マニトバ州の州都で、マニトバ州は南側がアメリカ合衆国のミネソタ州とノースダコタ州に接しています。ウィニペグは比較的アメリカに近い北米の中央部に位置しており、顕著な大陸性気候のもと、冬には北米地域でも特に冷え込む都市として有名です。その寒さは1879年12月24日に摂氏-47.8度を記録したほどで、通常でも-40度を下回ることが珍しくありません。ウィニペグの気象観測点が設置されている空港で観測される1月の平均気温は-16.4度です。一方、内陸に位置しているため夏は気温が上昇しやすく、7月の気温は平均で25度ですが、30度を超えることも少なくありません。夏の最高気温の記録は1936年7月11日の42.2度となっており、寒暖差の激しい土地であると言えるでしょう。10月から4月までは降雪がみられる寒冷な季節で、6月中旬から9月上旬にかけては蒸し暑い季節になることで有名です。マニトバ州の州都として多くの人が集まるウィニペグには、州内最大の大学であるマニトバ大学と、学生の満足度が高いことで有名なウィニペグ大学があります。優秀な大学を抱えるアカデミックな都市であり、北米の豊かな自然と共に、知的好奇心を満たす多くの施設が存在している土地です。ウィニペグはファースト・ネーションと呼ばれる先住民族が暮らしていたことで知られています。18世紀にフランス系の会社がここに交易所を設置したことで世界各地から多くの人が集まりました。そのため、公用語であるフランス語のほかに英語も広く用いられています。観光の際には、英語の知識があれば充分に楽しめる場所でしょう。北米の自然を体感するのであれば、季節を問わず美しい光景を楽しめるキルドナン・パークがおすすめです。暖かい季節には花々が咲き、生い茂る緑が美しい景色を織りなしています。寒くなると紅葉が楽しめるほか、氷の張る時期には池をリンクにスケートを楽しむことができます。野性的な大自然を楽しみたいのであれば、デヴォニアン湖に近いフォート・ホワイティー・アライブが良いでしょう。子供向けの環境学習の場でもあり、安全性の高い場所です。野鳥のほかに、野生の鹿が現れることもあります。アカデミックな土地柄のため、多くの博物館が存在しているのもこの地域の特徴で、海外の歴史や生活を学べる場所が多数存在しています。もし、お子様と一緒に訪れるのであれば、マニトバ子供博物館がおすすめです。マニトバ子供博物館には12種類の展示場が常設され、特に有名なのが、エンジンのメカニズムに関する展示と機関車の歴史に関する展示で、子どもも大人も存分に楽しめる博物館です。鉄道に関心を持っているなら、ウィニペグ鉄道博物館に行ってみてください。こちらは子どもが楽しめる展示物があるだけでなく、カナダの歴史を知ることができます。また、その他の歴史も知りたい人には、マニトバ電気博物館もおすすめです。マニトバは雪解けにより多くの水が発生するので、昔から水力発電がこの地域の経済に大きく貢献しています。電気博物館ではそうした歴史と共に、レトロな電気機器が展示されているので、家電製品の歴史を知るのも興味深いでしょう。さらに深く歴史を学びたい人にはウィニペグの名所の1つである、マニトバ博物館もおすすめです。この博物館では交易の歴史を学ぶことができます。また、斬新な外観と人権に特化した展示が行われているカナダ人権博物館も有名です。加えて、古くは16世紀から最新の現代アートまで幅広く展示しているウィニペグ美術館は、カナディアンアートを楽しめるこの地域ならではの施設と言えます。さらに、ギリシャ的な物やキリスト教文化的な物が融合した銅像が数多く設置されているマニトバ州議事堂は、政治の場としてだけではなく、興味深いアートを見学できる場所としても評判です。一方、多くの観光客が訪れるウィニペグには、商業施設やショッピングを楽しめる場所もあります。中でもウィニペグ最大のマーケットであるザ・フォークスは、観光客だけではなく地元の人も大勢訪れている人気スポットで、お土産の購入はもちろん、世界各地から多くの人が集まった土地として多彩な食文化を堪能できるフードコートもあり、大変賑わっています。ポロ・パークは地元でも最大規模のショッピングモールです。近隣には多くの宿泊施設もあり、ホテルから移動しやすい場所と言えます。