カナダ - プリンスジョージについて

プリンスジョージはカナダの西部にあるブリティッシュコロンビア州の都市です。同州の北部では最も規模が大きい都市の一つです。都市がある場所は北緯53度、西経122度の地点です。市内の面積はおよそ318平方キロメートルです。2016年の時点では、都市の人口はおよそ7万4千人でした。ブリティッシュコロンビア州北部でハブ都市としての役割を果たしているために、「州の北の首都」という名称で呼ばれることもあります。都市は近辺を流れているフレーザー川とネチャコ川が合流している地点の近くにあります。ハイウェイ16とハイウェイ97が交差している地点も街から近い場所です。この地域は湿った大陸性の気候ですが、5月と9月の平均気温が10度を下回っているために、亜寒帯気候に近いのが特徴です。標高575メートルの場所に都市があり、緯度も高いですが、地理的な位置と比較して冬の寒さは穏やかです。12月から2月にかけての時期が、この地域で一番気温が下がる時期で、平均気温も0度を下回ることが多くなっています。夏の平均気温は15度前後まで上がり、涼しくて過ごしやすい季節です。冬から夏へ季節が移り変わっていくスピードがはやいことも、この地域の気候の特徴です。降水量は一年を通じてあまり変化がなく、一年間の総降水量の平均は550ミリ前後です。この地域は冬に雪も多く降り、年間で合計して140センチメートルほどの降雪量があります。プリンスジョージには都市を代表するようなランドマークもいくつかありますが、街のシンボルにもなっているのが、ミスターPGという人間の形をした巨大な像です。ミスターPGがこの街に初めて造られたのは1960年のことです。プリンスジョージの森林産業の重要性を示すシンボル的な存在として建設されました。この人形はプリンスジョージのさまざまなイベントで利用され、街のメイデイ・パレードにも参加したことがあり、話したりおじぎができるように改良されました。この人形はバンクーバーPNEパレードにも参加したことがあり、スミザースに旅行へ出かけたこともありました。1963年にはグレイカップ･パレードにも出演しています。現在この人形はハイウェイ97とハイウェイ16の交差点の近くに立っています。およそ8.1メートルの高さがあり、頭の直径だけで1.5メートルの大きさです。非常に大きいので、遠くから見ても迫力があります。市内にはいくつかの美術館もあり、街のランドマークとして観光客にも人気のあるスポットです。その一つであるツー・リバー・ギャラリーは2000年の6月にオープンした、比較的新しい美術館です。この施設の内部は二つの展示スペースがあり、それぞれノース・コンフォー・ギャラリーと、サウス・コンフォー・ギャラリーという名前がつけられています。館内にはギフトショップもあるので、観光客は来館の記念にお土産を購入することもできます。来場者のために、美術館ではガイドツアーも企画していて、大人も子供も参加できるアートクラスも開催しています。市内には2010年にオープンしたグループ・ギャラリーという美術館もあり、こちらも街のランドマークになっているスポットです。この美術館には地元の芸術家や、近隣の地域で活動する芸術家の作品などが展示されています。この美術館に主に展示されているのは、モダン･アートやコンテンポラリー・アートの美術作品です。市内の芸術活動の拠点としてはスタジオ2880という施設もあり、施設内にはアーティストワークショップや陶工などの設備があります。この施設と同様の施設であるスタジオ2820には、ギフトショップも設置されています。プリンスジョージはその他にも多くの観光名所がありますが、その中でも旅行客におすすめのスポットがレイドリテンネ記念公園です。この公園内には市内でも有名な博物館の一つであるエクスプロレーション・プレイス・ミュージアム・アンド・サイエンス・センターがあり、さまざまな種類のギャラリーや展示物があります。古生物学に関する展示や、子供のための展示コーナーなど、大人と子供が一緒に楽しめる博物館です。観光客におすすめのスポットとしては、プリンスジョージ鉄道森林博物館もあります。1986年にオープンしたこの博物館には、州内でも特に貴重な、規模の大きい鉄道のコレクションが収蔵されていて、その中には蒸気機関車なども含まれています。