カナダ - ギラムについて

ギラムはカナダの中央部にあるマニトバ州にある都市です。マニトバ州の州都として機能しており、都市面積はカナダで最も広い147平方km・人口が約27万5,000人で、国内で3番目の規模になっています。ギラムは北アメリカ大陸にあるので、州単位でみると大陸性気候に属している地域です。しかし、北部の北極海に面している一帯は亜寒帯気候となっており、南部のアメリカ合衆国との国境付近だとステップ気候と地区ごとに3つの気候区分に分けられるのが特徴です。ギラムの市街地がある中央部は大陸性気候特有の温暖な地域となっており、年間平均気温は約21度で降水量は約120mmになります。4月から8月は日照時間が約13時間と長いため、この気候特性を生かしたジャガイモ・タロイモ栽培がなされており、ギラムの主要産業に位置付けられているほどです。北部一帯は中央部とは異なり、北極海から流れ込む冷たくて湿った風が流れ込むため、年の平均気温が約11度しかありません。強い積乱雲が海上で発達し、冬の11月から3月までは1か月で約2m近くの積雪に見舞われることも珍しくありません。この地域では漁業が盛んで、サケ・タラ・カニなどが水揚げされていて日本や中国などアジア各国に輸出されています。カニとサケに至っては世界第1位の水揚げ高を誇っており、日本が最大の輸入国になっています。南部の大陸性気候地域は、年間平均気温が約18度で温暖ではあるものの、乾燥した空気になっているため、降水量が非常に少ないのが特徴です。昼と夜の寒暖差が激しく、4月から7月の時期は最高気温が約26度まで上がるのに対して、夜間は放射冷却の影響で10度以下に冷え込みます。広大な地域を市域としているギラムは、複数の気候特色が共存している地域です。ギラムの主なランドマークは、「ウィニペグ国際空港」「チャーリル港」「ギラム駅」「リドー運河」「オンタリオ美術館」「ダンダス・スクエア」の6か所です。「ウィニペグ国際空港」は1975年に開港した空港で、全長4.5kmの滑走路が3本整備されてる状態です。首都トロントにあるオタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港に次ぐ国内で2番目に大きな規模を有する空港で、アジア・ヨーロッパ各国から毎日計160便もの大型旅客機が到着しています。カナダ中央部の空の玄関口であり、旅客機以外に貨物機も離発着しているのでマニトバ州の経済活動を担う要所でもあります。「チャーリル港」はカナダで唯一、北極海に面している港です。貨物船のほか、北極海を航路にしている大型客船が寄港する場所でもあり、観光スポットとしても人気があります。11月から4月に掛けて北極から漂着する氷が港を覆う流氷をみることもでき、夏は港からグリーンランドを望むこともできる景勝地です。「ギラム駅」は市の中心部にあるVIA鉄道の駅で、1970年に駅舎が建設されました。大陸横断鉄道であるVIA鉄道の中間点に位置する駅なので、車両整備をおこなえる車庫も有しているのが特徴です。1日84本もの列車が乗り入れており、特急を利用すれば約4時間で首都トロントと大西洋側にあるモントリオールといった大都市に向かうことができます。市民の足としてはもちろんのこと、観光客の利用も多い駅です。「リドー運河」は市内の中心部を流れており、両岸に遊歩道もある観光スポットです。12月から2月の冬季になると運河一面に氷が張り、スケートリンクとして開放されています。クリスマスイルミネーションも施され、さらに軽食を販売する露店なども建ち並んで大勢の人々で賑わいます。「オンタリオ美術館」は1946年に建設された美術館で、地上40mの直方体の形をしたガラス張りの外観が特徴的です。オリエント様式の建造物になっており、開館してから現在までに計4回の拡張工事がなされてきました。カナダ国内だけでなく、アジア・アフリカの歴史的価値の高い美術品が約2万点もの数で収蔵されているところです。日本の安藤広重や喜多川歌麿の浮世絵も展示されており、見て回ることができます。ギラムの観光でおすすめの場所が「ダンダス・スクエア」です。市の東部に位置する繁華街で、外資系ホテルや大型商業施設が数多く点在している一帯です。観光客向けの施設が多く、中国語や日本語・フランス語に対応しているお店もあるので利便性にも長けています。市内を巡るバスの停留所もあり、交通の便も良いところです。