カナダ - クランブルックについて

クランブルックは、カナダ西端部にあるブリティッシュコロンビア州に属する都市です。同州の南東部にある都市であり、セントメアリー川と交わるクーテネイ川の西岸に位置しています。イーストクーテネイ地区においては、最大の都市部です。クランブルック全体の人口は、約19,000人となっています。
かつて先住民族であるクナクサ族が居住していた地であり、現在クランブルックとして認識される土地はヨーロッパの開拓者であるジェームズ・ベイカー大佐によって買収されました。ベイカー大佐は1898年に、クランブルックを通過するクロウネストパスラインの確立に成功します。これによってクランブルックは地域一帯における主要地となりました。鉱業および林業、サービス業や医療・貿易業などさまざまな産業を主とするクランブルックが都市として法人化されたのは1905年のことです。
ケッペン気候区分において湿潤な大陸性気候に分類されるクランブルックは、同州の中でも最も年間日照時間が長い地域です。一年を通して乾燥している都市であり、降雨する際はかなりの割合で雪へと変わります。また一年間において国内で最も風速が弱く、霧の多い日が少ない上に平均気圧は高い都市です。年間を通して霧のない日は平均110日であり、通常は5月下旬から9月中旬までの期間に発生する傾向にあります。
地理的特徴として都市部の大半は比較的平坦ではあるものの、住宅のある地域を囲むように丘があることが挙げられます。街の西側はパーセル山脈、北側と東側はロッキー山脈に囲まれている地域です。山林と丘に加えて湖も周囲に多くジムスミスやワサ湖、レイジーやモイエといった名称の湖の他にモンロー湖やエリザベス湖など非常に豊富です。そして大半の湖ではボートや釣り、キャンプ場などアウトドアスポーツが楽しめる施設やサービスを備えています。レクリエーションビーチもあり、リゾート地としての機能も担っているのが大きな特徴です。
市域は高速道路の3号線と93号線が交差する場所にあり、アルバータ州やアメリカ合衆国の国境に近いこともあり交通における重要な中心地の役割も果たしています。街にも乗り入れているカナダ太平洋鉄道は、アメリカ合衆国との重要な連絡手段でありクランブルックは鉄道における玄関口でもあります。セントメアリー川に架けられているマクフィーブリッジは、カナディアンロッキー国際空港の近隣にあり高速道路95号線によってキンバリーと市の間を移動する何千もの人々の要所です。
市のランドマークでもある国際空港は、中心地から北に約9km離れた地点にあります。海外の他に、国内の同州の主要都市であるバンクーバーやケローナ、アルバータ州の都市カルガリーなどにも連絡している空港です。教育機関としては市内唯一の高校に加えて2つの中学校、7つの小学校が存在しています。
街の中心部にあり2000年に開設されたランドマークの1つウエスタン・ファイナンシャルプレイスは、プールやホッケーの試合を観戦できるアリーナです。4,000以上もの席数を誇る巨大なアリーナであり、スポーツファンにとって人気のスポットとなっています。
観光スポットとして人気があるのが、1977年にオープンした鉄道博物館です。クランブルックの街とともに発展してきた、カナダ鉄道の歴史を学ぶことができます。当時の旅客列車が復元されており、細部に至るまで再現された車両をぜひチェックしましょう。スタッフによるガイドツアーも人気であり、大人も子供も楽しむことができるスポットです。
市域にあるホワイトスワンレイク州立公園内に、ルシエ温泉があります。大自然の中にある天然温泉であり、地元の人々にも親しまれているスポットです。このエリアはカナダならではの野生動物たちに会えるスポットであり、ムースやヘラジカなど貴重な生物を目にすることができるチャンスです。
同じく大自然を満喫したり、貴重な野生動物に出会えるスポットとして1956年に設立されたジムスミスレイク州立公園が挙げられます。湖のすぐ側にある森の中でキャンプができるため、自然観察を行ったりゆっくりとバカンス気分を味わえるスポットです。美しい湖でカヌーやカヤックに興じたり、森の中でハイキングやサイクリングなどを楽しむこともできます。
フランブルック近辺でのおすすめの宿泊エリアは、95号線沿いの市街地エリアと州立公園付近です。幹線道路沿いには市街地が形成されており、交通の利便性も相まって観光拠点に最適です。エリザベス湖付近には、リゾート気分を味わえるホテルが用意されています。