ブラジル - レシフェについて

レシフェは、ブラジル北東地域のアルペルナンブコ州で4番目に大きな都市的地域の一つで、州都です。およそ160万を超える人が暮らしています。
1537年に都市として制定されたレシフェは、南アメリカでは最初の奴隷向けの港であった場所で、ブラジル国内では最初のポルトガル人による入植が始まった地域です。当時は、大規模な砂糖の精製工場が行われていました。
17世紀にオランダ西インド会社によって、オランダとブラジルによるニューオランダという植民地が、当時の首都であったMauritsstadにできました。
町の特徴から「ベネサブラジレイラ（ブラジルのベニス）」と呼ばれるレシフェには、無数の川と50を超える橋があります。
レシフェがあるペルナンコブ州は、砂糖の精製工場をはじめ、船舶、自動車、電子機器などの製品を扱う工業地帯です。そのため、50000を超える企業があります。
多くの労働者がいることから、サンパウロに次いで医療機関が充実し、近代的な病院があります。
熱帯モンスーン気候のレシフェは、一年を通して平均気温が27度前後です。観光に適したシーズンは、7月末から10月末です。この時期は、ビーチなどで過ごすのが快適な時期といわれていますので、バカンスに訪れてみるとよいでしょう。
レシフェの観光の目玉といえば、ポルトガルやオランダの植民地時代の歴史的な建物、史跡などです。町のランドマークといえばマルコゼロと呼ばれるリオブランコ広場です。
・リオブランコ広場
長いことオランダの支配などを受けていた場所で地元の人にも観光客にも有名な広場のひとつに、別名「マルコ・ゼロ・スクウェア」という広場があります。町の中心にあたる広場には、ペルナンブコ州マレのアーテイストによって作られた「ウィンドローズ」と呼ばれる作品が広場の中央にあります。
・ポルトデガリーニャス
ユネスコにも登録されている場所で、ブラジルで最も美しいビーチと呼ばれていて、国からも賞を受け取っているほどの場所です。
コバルトブルーの美しい海ではタツノオトシゴや、ウミガメの産卵を見ることができます。自然が豊かで美しい港「ポルトデガリーニャス」の意味は、鶏の港です。かつて奴隷貿易が行われていた港であったために、船の暗号として「鶏」という言葉が使われていたからです。
・カウモ教会
カウモ広場と呼ばれる敷地にあるカウモ教会は、旧市街にあります。教会が作られ始めたのは、1756年のことです。バロック・ロココ式の美しいキリスト教会です。
教会のみどころは天井画や黄金の彫刻です。
・フランシスコ・ブレナン陶芸公園
フランシスコ・ブレナンは、ブラジル人の彫刻家で2019年12月19日亡くなりました。いろんな彫刻を行ってきた彼ですが、最も知られているのは、陶器の彫刻作品です。
レシフェの彫刻公園では、彼の作品をたくさん見ることができます。公園には、フランシスコブレナンドの塔と呼ばれるランドマークが建っています。
・ヘプブリカ広場
サンテグジュペリが書いた小説「星の王子様」は、本の内容だけでなく、サンテグジュペリが書いた挿絵も人気です。
挿絵のなかでも人気があるのがバオバブの木です。そのバオバブのインスピレーションをもらった木があるのが、レシフェのヘプブリ広場です。
広場には、このバオバブの木のほかに、プリンセスフィールドの宮殿などがあるほか、ミネルバ、フローラ、ダイアナなどの女神像が建っていて、とてもきれいな場所です。
・ボア・ヴィアージェン・ビーチ
砂浜のきれいなビーチであるボア・ヴィアージェン・ビーチ（Boa viagem beach）は、ブラジル国内でも人気がり、美しいビーチとして知られています。コバルト色の砂浜のビーチだからSNS映えもします。
・聖アントニオ修道院と聖アンソニー教会
こちらのカトリックの教会は、レシフェ市内で現存する最古の教会といわれています。1613年にはすでに教会はあったと言われています。オランダの支配下にあった一時は、教会は要塞としての機能も果たしていました。
修道院と教会はともに観光スポットとしておすすめですが、なかでも教会の内部は豪華絢爛で、金箔で装飾された礼拝堂はそのまま、「ゴールデンチャペル」と呼ばれています。
海沿いは景観もよいだけに、ホテルは高級なものが多くあります。ビーチからそう遠く離れていない場所で、良心的な値段でおすすめなのは「ポウサダ」エリアです。