ブラジル - マリンガについて

マリンガは、ブラジル南部にある自治体で1947年5月10日に計画的に作られた都市です。パラナ州に属しているマリンガは州の中では三番目に大きな都市で、2016年の調べでは40万人以上の人が暮らしています。
自治体の名前である「マリンガ」はジュベール・ド・カルヴァリョというブラジル人で医者でもあった歌手が歌った「マリア・ド・インガ」に因んでいます。歌のタイトルは、のちに略されてマリンガとなりました。
この歌は、1932年に作られた歌でジュベールにとっての最大のヒット作品にもなりました。歌は、当時干ばつなどで大変な苦労をして街づくりを始めていたマリンガの人々によって愛され、歌われました。そこで町の名前がマリンガになりました。
マリンガはトロピカルな気候で知られますが、時として湿気が多い日があります。ブラジルとはいえ平均気温は、20度前後です。地理的な要因から気温は極端に暑くはならず、冬は特有の冷え込みがあり霧が発生することもあります。
自治体は計画的に作られたこともあり、整備されてとてもきれいな景観が特徴的です。道路には植樹があり、環境に配慮された場所となっています。
マリンガの開拓される前に、1925年近くに英国ロンドンから入植者が多く住み、そこはロンドリナという町として大きく発達しています。
サンパウロから入植してきた人々が、マリンガの大地でコーヒーの栽培を始めます。できたコーヒー豆を輸出したりして、このコーヒー栽培とともに町は発展を始めます。農業は今もマリンガの産業の1つです。以前ほどメインの産業ではありません。農業も多様化をしており、コーヒー豆だけでなく綿、小麦、ピーナッツなどと幅広いものを手掛けるのようになりました。
メディアはよく発達をしていて、インターネット、ラジオ、新聞社、テレビ、電話、携帯電話などのサービスは十分です。テレビ局は15局あり、ラジオは14局あります。
アベニーダセンターモール、シダーデモール、マンダカルブルバードモール、マリンガパークモールとショッピングモールが五つあり、観光に訪れた時にお土産選びをたっぷりと楽しむことができます。
市内のランドマークといえば、マリンガ大聖堂です。その他おすすめの観光名所をご紹介します。
・マリンガ大聖堂
ローマンカトリック教会であるマリンガ大聖堂は、1959年に建設が始まりました。完成したのは、1972年です。
大聖堂は、124mの高さがある尖塔が印象的で、この高さは南アメリカの教会の中でも最大の高さといわれています。世界では25番目に高い尖塔がある教会です。
教会をデザインしたのは、ドン・ハンメ・リイス・コエーリョによって設計され、建設はブラジルの建築家ホセ・アウグスト・ベルッチによってでした。
10ｍほどの高さのところで、十字架をサポートしています。教会には3500人ほど一度に収容することができます。地下には、納骨堂があります。
・サンタ・クルズ・チャペル
サンタ・クルズ・チャペルは、町の中心にある教会です。マリンガ大聖堂から徒歩で30分かからない場所にあります。サンタ・クルズ・チャペルはブラジル通りに面してあります。
教会は、1946年に建てられた歴史ある建物です。教会は近年大きく改修が行われました。町に住む若者がウェディングをあげる人気の教会として長期間に渡って地元に愛されている教会です。
・キムラメモリアル
マリンガの中心部から離れたところにありますが、歴史を学べる場所と、美しい景色を同時に見ることができます。車で20分ほどですので、一見の価値があります。
日本の加古川市と姉妹都市であったり、サッカー選手がマリンガから来ていたりと、日本と関連がある都市ですが、直行便は飛んでいません。日本人の移民のほかに、イタリア、ドイツからの移民も多く居て、影響力があります。人種は白人76.5％、黒人系が19.6%ほど、そしてアジア、ネイテイブなどは3.9％にとどまります。
日本人にゆかりがあるサンパウロから飛行機で直行便を使うと1時間10分。乗り継ぎだと2時間半ほどで行くことができます。
マリンガ大聖堂のそば、Zona7,3,4に囲まれたエリアには多くのホテルがあります。そばには、ショッピングモールもあるので買い物にも困りません。人種差別などが少なく、治安も他のブラジルの都市から比べると低いので、安心できますが、あまりにも安宿は気を付けましょう。