ブラジル - フォルタレザについて

フォルタレザはブラジルの中で5番目に人口が多い都市で、ビーチリゾートとして有名な場所です。ここは1500年に、スペイン人の探検家ビセンテ・ヤーニェス・ピンソンが降り立ち、当時は「Santa Maria de la Consolacion」と名づけられていました。1603年にはポルトガルの植民地が始まり砦が建設されています。
その後、オランダがブラジルの北東部を占領しましたが、のちに撤退したことを機に、ポルトガル人が「Gortaleza de Nossa Senhora da Auuncao」という地名に変えました。
19世紀に入ると綿産業が盛んになり、この地一帯は中心としてブラジルでも有名な都市へ生まれ変わります。
長い間続いた奴隷制度が行われていましたが、1884年3月25日にアフリカ系ブラジル人の奴隷がやっと解放されました。1888年にはブラジル全土に渡って奴隷はいなくなったとされています。
1950年からはフォルタレザの人口も100％を超える規模にまで成長し、郊外エリアも徐々に発展しました。
現在はブラジルでも屈指のビーチリゾートとなり、1年中マリンスポーツを楽しむ人で賑わっています。また世界一大きなウォータースライダーがある街としても有名で、その高さはビルの14階に相当し、垂直に落ちるスリルは人気スポットにもなっています。
ゆったりとした空間が流れているフォルタレザは、大人向けのリゾート地といえるでしょう。
日中の平均気温は年間を通して25℃前後、最高気温も30℃前後と、寒暖差もなく過ごしやすいのが特徴です。

フォルタレザを有名にしたビーチは、開放的かつカラフルな海の家などが建ち並び、ブラジル人の陽気さを物語っています。そのほかにも、ポルトガル植民地時代が色濃く残る建造物もあります。
フォルタレザのランドマークを見てみましょう
メトロポリタン大聖堂
ポルトガル植民地時代に建てられた教会です。堂々たるいでたちは大聖堂ならではでしょう。このメトロポリタン大聖堂は、約40年もの年月をかけて建築されました。ゴシック様式とロマネスク様式をかけあわせた教会は、国内でも珍しいです。
内部の装飾も見事なもので、精巧な作りをしています。ステンドガラスから差し込む光が幻想的で見る人を魅了します。ランドマークとしてはもっとも有名なスポットといえます。
カシャーサ博物館
老舗ブランドのYPIOCAの醸造所として使われていた場所を博物館にしています。カシャーサとは蒸留酒のことを指しますが、ブラジルはサトウキビが特産のため、サトウキビを使った蒸留酒が作られていました。
カシャーサの歴史を知る重要な博物館として人気のスポットです。実際にYPIOCAで使われていた樽や文書、ボトルなどが展示してあります。当時の様子が分かり、見ごたえのある博物館となっています。
ココパーク
地元の人の憩いの場となっているココパークは、動植物にとっても貴重な公園となります。緑を感じるスポットが少ないため、地元の人にとっても重要な公園です。しかし、園内に高架橋を建設する動きが見られており、その計画に基づいて伐採されている悲しい現実があります。
高架橋が出来上がれば、まったく違った景観になるので、動植物の生態にも大きな影響が出てきます。
エスタジオ・カステロ
エスタジオ・カステロは収容人数が約64,000人と巨大なスタジアムになります。その大きさも国内では最大規模です。数々のスタジアムがあるブラジルですが、エスタジオ・カステロは外観だけでも見ごたえがあり、多くの人で賑わっています。
プライア・ド・フトゥーロ
数あるビーチのなかでもっとも有名なのが、プライア・ド・フトゥーロです。観光客もこのビーチを目指す人が多く、砂浜は約7㎞にもおよびます。広い砂浜は散歩コースとしても人気を集めており、開放的な景色が堪能できます。
海の家も多いため、ビーチに1日中いても困ることはありません。カランゲージョ（ブラジルのカニ）シーズンになると、海の家でも提供しており、カランゲージョだけを目当てに訪れる人がいるほどです。
サーファーにも人気のビーチで、多くのサーファーが練習しています。

おすすめの宿泊エリアは、やはりビーチ沿いです。いくつものビーチがあるので、お気に入りのビーチ近くを選ぶのがおすすめです。観光メインに動くのであれば、ドラゴン・ド・マール近郊がいいでしょう。安宿も多くあるので、出費をおさえることもできます。