カナダ - レジャイナについて

レジャイナはカナダのサスカチュワン州にある町で、サスカチュワン州の州都でもあります。1882年にノースウェスト準州の州都として、市制が開始された事が町の発端でした。州内ではサスカトゥーンに次ぐ人口を誇っており、2006年の時点で市域内計算で179,246人、都市圏全体で計算すると199,000人に至ります。レジャイナはカナダ西部の大平原地帯という恵まれた立地条件にあり、土地が肥沃な事もあって穀物生産が盛んな事でも有名です。市の中心部には、町のランドマークとも言える北米最大の都市公園ワスカナ公園がある事も押さえておきたいポイントと言えます。
交通網も整備されており、代表的な物にはレジャイナ国際空港があります。この空港はサスカチュワン州で2番目に利用者の多い空港であり、市の中心部から7㎞地点に立地しているので、アクセスしやすく利便性も高いです。高速道路も整備されており「トランス・カナダ・ハイウェイ」が、カルガリー、ウィニペグを町へ繋げ、11号線の方はサスカトゥーンの方にまで繋がっています。レジャイナ交通局による市バスが町の全域を走っていますので、市内の移動も簡単ですし高速バスがカナダ全域に出ている事も把握しておきたいポイントです。
レジャイナの気候は、ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候になります。大陸性気候の中でもかなり厳しい方に入り、夏は30度を超える真夏日になる事も多く、過去には43.3度に至った事もあります。冬の方も厳寒である事で有名であり、冬の全盛期の1月の平均最低気温は-20.1度で、-45度に至る事も無いではありません。ちなみに過去最高の記録では-50.0度に至った事もあります。
年間を通しての特徴としては、平均気温の上では夏は長くて快適で一部曇りであり、冬は極寒の乾燥状態になり、風が強くてほぼ曇りと考えておけば齟齬がありません。比較的温暖で快適な時期に観光をしたい場合には7月中旬～8月中旬程が狙い目です。
気候上の注意点としては、時折酷く厳しい暑さや厳寒がある町という事を意識しておく事があげられます。レジャイナの暖かい時期は5月～9月までの約4ヶ月程でこの時期の最高気温は19度を超えます。最盛期の7月においても、平均最高気温が26度で最低が13度になりますから、全体的には過ごしやすいと言っても過言ではありません。ですが、時折、大きく気温があがりますので、快適な状況がずっと続く様に考えてしまうと、思わぬ痛手を被る事があります。特に熱中症対策等はかなり入念に準備をしておく事をお勧めします。事前準備は暑い時期だけではなく寒い時期も、しっかりしないといけません。
レジャイナにおける寒い時期は、11月～3月までの約3.5ヶ月でこの時期の最高気温は－3度未満になります。最高が－3度ですので、最低は当然もっと低く基本的に冬季は厳寒になります。最盛期の1月に至っては、最高が－10度で最低が－19度に至り、時折平均気温よりもずっと下がる様な事が続きますので、どっちの季節であっても勝手が分かるまでは、無理をしない事が重要です。特に長期滞在の予定がある場合には、冬の対策に力を入れる様にして下さい。強い風もありますので、実際よりも体感温度はずっと低く感じる事が多いです。突発的な気温変化を除外するのでしたら、年間を通しての気温は－19度～26度までを推移し、－32℃未満や32℃以上になる事は稀であると考えておけば齟齬はありません。
レジャイナのランドマークは数多いですが、その筆頭に上がるのはやはりワスカナセンターです。北米有数の7930ヘクタールという広大な敷地を持ち、35万本以上の木々やワスカナ湖の自然もありますので、公園全体を回るのに旅行の日程を費やしてリフレッシュするというのも悪くありません。公園の敷地内にはサスカチュワン州議事堂やサスカチュワン王立博物館等、他のランドマークも立地していますので、公園に来たならば一緒に回ってみるというのも1つです。
ホテルで宿泊する場合は、どのランドマークを重視したいかや、車の手配の有無にもよりますが、基本的に市の中心部に泊まれば間違いありません。初めての旅行でしたら、ワスカナセンター探索だけでも十分有意義な時間が過ごせますし、他の場所へ行きたい場合も市内の至る所にバスが走っていますので、さほど難しくありません。治安情報も深刻な物は特に無い安全な町ですので、基本的な海外防犯意識を持っておけば楽しい旅行には十分です。