カナダ - ランキンインレットについて

ランキンインレットは、カナダの北西部にあるヌナブト準州の都市です。ランキンインレットがあるヌナブト準州は、別名アトランティックカナダといわれ北極に最も近い位置に存在します。そのため北極からの影響を強く受けることから、1年を通して寒冷気候です。7月から9月の夏の時期は日本の春に近い気候になり、気温が15度ぐらいになるのでとても過ごしやすくなります。ただ北極の風の影響が強まる夜においては薄着だと寒く感じてしまうので、しっかりとコートを持っていくことでバランスをとるとよいです。10月だけが秋の時期になり、15度あった温度が急激に寒くなり日本の東北地方とほぼ同じ温度である5度ぐらいにまで下がります。急激な温度変化をする時期なので、日本の冬の東北地方を歩くように厚手のコートやブーツなどを履いて防寒をする必要があるのです。そしてランキンインレットに旅行に行くうえで、最も注意しなければならないのが12月から翌年の5月上旬まで続く長い冬になります。ランキンインレットの冬は極寒を超えた寒さであり、北極で発生した冷たい空気が都市を覆うので氷点下30度以下になることが当たり前になります。この氷点下30度以下というのは日本で手に入る防寒具では到底太刀打ちできないので、カナダ空港もしくは現地の空港に到着した段階でアトランティックカナダ専用の防寒具一式がレンタルされているので利用することが大事です。そんなランキンインレットのランドマークといえば、各所に存在する先住民が作り上げた設置物や建造物です。先に言ったとおりにランキンインレットは、元々はイヌイットを含めた先住民が住んでいた土地になります。それからヨーロッパ人が入植を始めたことで都市化がすすめられたのですが、それでも伝統を守るために話し合いをした結果これまで作り上げてきた伝統の建造物がそのまま残る形で収まります。実際に街中を見てみると、いたるところに先住民が作った建物だけでなくトーテムポールのような設置物が至る所に残っています。ヨーロッパ人によって近代化された都市というだけでなく、先住民の伝統と融合した町の光景がランキンインレットのランドマークです。ヨーロッパ建築と先住民の伝統が融合しているランキンインレットのおすすめ観光スポットは、都市よりもさらに北東に位置するコーンウォリス島およびエルズミーア島です。ランキンインレットがあるヌナブト準州は、自然環境を保護する目的で独自の自治権を有しています、そのためランキンインレット周辺には、いまだ人の手が及んでいない地域がたくさんあるのです。その人の手が及んでいない地域になるのが、このコーンウォリス島およびエルズミーア島といった小さな島になります。コーンウォリス島およびエルズミーア島といった島は、夏になると暖かい空気にさらされることできれいな植物が育つ草原地帯になります。そこにはきれいな水が流れる川や湖が存在するだけでなく、きれいな動物が歩き回るので映画の世界にいるような壮大な光景を見ることができるのです。そして島の多くは、元々は地殻変動によって隆起してできた土地なのでいたるところに洞窟があります。その洞窟内には、長い間水が凍ることによってできたつららが見れます。そして氷点下30度以下になる極寒の土地になる冬の時でも、十分にコーンウォリス島およびエルズミーア島を楽しむスポットがたくさんあります。現地では雪の中を移動するのに車を用いりますが、昔ながらの伝統の移動手段として大型犬を使ったソリでの移動もできるのです。犬ソリをするときには、必ずインストラクターが誘導してくれるので安心して乗ることができます。さらに犬ソリで移動した先にて、北極地域ならではの光景であるオーロラを見ることができるのです。オーロラは太陽から降り注ぐフレアが、北極や南極にある電磁波にはじかれることでみられる光のカーテンです。冬場になると空気が乾燥することによって、夏と違い空気中にあるちりが少ない時期になります。そのため澄んだ空気が都市を覆うことになるので、世界でも有数のオーロラ観測スポットになるのです。旅行するのであれば食事も大事なポイントですが、近年ではネットの普及や移住者の増加によって現地の新鮮な魚を利用した日本食や西洋料理が食べられるようになっています。もちろん現地での伝統の料理も楽しめるので、食事は日本人でも十分の楽しめる要素があるのです。