カナダ - ヘイリバーについて

ヘイリバーは、カナダのノースウエスト準州のある小さな街です。グレートスレーブ湖の南岸、ヘイ川の河口に位置しています。ヘイリバーはカナダの中でも緯度が高い場所にあり、真冬にはオーロラ観測も可能なため世界中からオーロラ目当ての観光客が訪れます。
高速道路や鉄道、航空といった交通機関が揃っていますが、便数が少ないため日本から向かうにはかなりの時間がかかってしまいます。バンクーバーからヘイリバー行きのバスも出ていますが、片道40時間かかるので、時間がない人は飛行機での移動をおすすめします。また、完全な車社会のため、レンタカーやタクシーは必須です。
ヘイリバーは、夏は20℃程度と過ごしやすいですが、真冬には-40℃にもなるため、オーロラ観測に行く人は防寒対策をきちんと行う必要があります。


豊かな自然とオーロラの街として知られているヘイリバーには、オーロラ以外にも観光スポットがたくさんあります。カナダらしい雄大な自然に触れられる魅力的なスポットを紹介します。

・ヘイリバー歴史博物館

カナダ北部の伝統的なライフスタイルや、カナダの歴史を学びたい人は、ヘイリバー歴史博物館がおすすめです。無料で入場できるスポットで、カナダの先住民が着用していた衣類や、生活用品などが展示されており、当時の風景を再現したジオラマなどもあります。地元の芸術家がつくった作品なども展示されており、カナダの文化と芸術に触れられます。
こぢんまりとした建物なので、ドライブ中にふらっと立ち寄る程度がおすすめです。

・グレートスレーブ湖でのカヌー体験

ヘイリバーにはグレートスレーブ湖という大きな湖に面しており、水を使ったアクティビティを楽しむ人も多いです。グレートスレーブ湖で行われているカヌー体験は、レクチャーを受けながらカヌーに乗ることができます。道具は一式借りられるので、手ぶらで行けるという魅力があります。カヌーに乗りながらヘイリバーの雄大な自然を感じつつ、魚や野鳥の観察もできます。キャンプ場も近くにあるため、夏場は湖畔でキャンプや釣りを楽しむ人々で賑わっています。
こちらは湖が凍っていない春夏限定のアクティビティなので、真冬に訪れる際は注意してください。

・2シーズンズアドベンチャー

ヘイリバーでも有名なキャンプ場である2シーズンズアドベンチャーでは、カナディアンスタイルのキャンプが楽しめます。道具はすべて借りることができ、川釣りや川をボードで下るアクティビティも体験できます。運が良ければキツネやビーバーといった野生の動物にも遭遇できるので、動物好きにもおすすめのスポットです。真冬でも営業していますが、あまりにも寒いので春先や温かい季節の利用がベターです。

・グレートスリーブ湖ツアー

ヘイリバーが面しているグレートスリーブ湖には、地元の人々が楽しんでいる釣りを体験できるツアーがあります。冬になると湖全体が分厚い氷で覆われるため、氷に穴を空けて行う雪国ならではの釣りが楽しめます。釣った魚はその場で調理をしてくれ、フライだけでなく刺身もいただけます。氷の張った湖に立つというだけでも貴重な体験ですが、それ以上に思い出に残る体験ができます。

・オーロラ観測ツアー

カナダは北欧に比べて雨が少なく、雲がかかる可能性が低いため、オーロラ観測のベストスポットと言われています。ヘイリバーにはオーロラを観測するためのツアーがあり、オーロラに詳しいガイドがベストポジションへと連れていってくれます。どこでオーロラが見られるか分からない人や土地勘がない人は、オーロラ観測ツアーへ申し込むと良いでしょう。

ヘイリバーでの宿泊は、グレートスレーブ湖畔に佇むホテルがおすすめです。実は、グレートスレーブ湖周辺は絶好のオーロラの観測地点となっており、ホテルの窓からオーロラが見られることもあるのです。
ヘイリバー中心部からグレートスレーブ湖へ行くには、車かバスを乗り継ぐ必要があり、アクセスはあまり良くありませんが、オーロラを見たい人にとってはとても良い立地です。また、周りにはレストランやコンビニなどはないので、売店があるホテルを選びましょう。もちろん、ヘイリバー中心部にもホテルはあるので、便利さを優先してそちらに宿泊するのもありです。
ヘイリバーは自然豊かで人も穏やかな都市ですが、自然が多いゆえに夜間は動物との遭遇の可能性が高いです。シカやクマ、オオカミも生息しているため、夜間の外出は控えるようにしましょう。