カナダ - ハリファックスについて

ハリファックスは、カナダの南東の端のほうにある都市で、ノバスコシア州というところに位置します。1996年に旧ハリファックス市とダートマス、ベッドフォード、ハリファックス郡が合併してできました。約36万人と比較的人口が多く、カナダでは文化的経済的にも重要な都市で、ノバスコシア州の州都でもあります。ハリファックスを訪れた際には最初に街の風景を見てみたいところです。そこでおすすめの観光スポットがハリファックス要塞です。ここの要塞は形に特徴があり、星型になっています。地面を歩いているだけでは星型ということに気が付きませんが、上から見ると綺麗な星型になっているのがはっきりとわかります。建物の中は博物館になっており、軍事関係の資料や展示物などを見ることが可能です。要塞に登ると街の風景を見ることができるため、ここを訪れた際には上まで登ることをおすすめします。街の人たちの暮らしや、民族衣装を身にまとった観光イベントなどを眺めることができます。博物館といえばアトランティック海洋博物館も見所満載です。かつては映画化されたこともあるほどの歴史的大事件であるタイタニック号事件は、ハリファックスと大きな関係があります。1912年に、イギリスの港からニューヨークに向けて旅立った豪華客船タイタニック号は、大西洋で沈没するという運命にさらされます。その沈没したところがハリファックスの近くであったため、タイタニック号に乗船していた人たちの救助活動にあたりました。アトランティック海洋博物館にはこの事件の資料や展示物が公開されており、タイタニック号の乗船名簿や、美しい遺品、パイプたばこなどを見ていると、当時の事件の様子を思い浮かべることができるでしょう。また、ハリファックス大爆発事件の資料も展示されているため併せて見学するとよりハリファックスについて知ることができます。この事件は1917年にハリファックスで船が大爆発したという凄惨な事件で、船が衝突したことによって船に積み込まれていた火薬が爆発したことが原因だといわれています。火災は船だけにとどまらず、町にも火が燃え移ったため町のほとんどが焼けてしまう大きな事件でした。歴史を勉強した後はウォーターフロントで美味しいビールを楽しむことができます。ウォーターフロントには港町らしい風景が広がっており、地ビールを飲むことができるビール工場や、英国風の素敵なパブなどを巡っているだけでも楽しい気分にさせてくれます。アトランティック海洋博物館のすぐ近くにあるため、アトランティック海洋博物館を訪れた際は休憩スポットとしておすすめです。港からは遊覧船も出ており、海を思う存分満喫しながら美味しい地ビールを楽しむことができます。海の散策も良いですが、ハリファックス・パブリック・ガーデン」を散策するのもおすすめです。ビクトリア朝時代を彷彿とさせるパブリックガーデンとなっており、園内に足を踏み入れると木々や美しい花が出迎えてくれます。30分くらいあれば見て回れる広さとなっているため、ちょっとした気分転換にもピッタリの場所です。カフェでお茶を飲みながらのんびりと過ごすこともできます。近くにはショッピングができるエリアもあるので、買い物帰りに休憩するスポットとして最適です。スポーツも盛んで、ケベック・メジャー・ジュニアホッケーリーグのハリファックス・ムースヘッズとラグビー・カナダ・スーパーリーグのノバスコシア・ケルティックスを有しています。また、音楽も盛んで、ロックバンドのスローンは、ハリファックスで結成されたといわれており、シンガー・ソングライター、サラ・マクラクランの出身地でもあります。日本人とカナダ人からなる伝統音楽ユニット「潮」は2007年にハリファックスで結成されており、日本とも縁の深い都市です。ハリファックスは大西洋に面しているため、暖かな気候で冬でも過ごしやすく、夏は沿岸からの風が心地よい地域です。気温は、年間で最低気温が-28～6.1度くらいの間で推移しており、最高気温は15～35度くらいとなっています。最も寒い1月でも最高気温が約15度あるため暖かく、5～9月までは最高気温が30度を超える日が続きます。海辺の都市のため日焼けが気になる場合は夏場を避けた方が無難です。宿泊場所については、移動を考慮して空港からなるべく近いところがおすすめです。家族連れでの旅行の場合は、子供も満足できるようなレストランが充実しているホテルをおすすめします。また、カップルや少人数での旅行の場合は眺めの良いオーシャンフロントの宿泊施設も選択肢のひとつです。