ブラジル - カンポグランデについて

カンポグランデ（カンポ・グランデ）は「広大な田舎」を意味するブラジルの都市。マットグロッソ・ド・スル州の州都であり人口約70万人の同州最大の都市です。
中心となる集落はサンパウロの西北西約900キロに位置するマラカジュ山脈にあり、標高約540メートルの場所。コーヒー、牛、綿花、米、とうもろこし、サトウキビなどの農産物の集散地で豊かな農牧地帯です。また、皮革、食肉、マテ茶などの加工業にも力を入れています。
南米ならではの大自然と動物たちの息吹を間近に感じる地域で、動物好きにはたまらなく素敵な町と言えるかもしれません。
かつて沖縄からの移民が多かった地域としても有名で現在も多くの日系人が暮らしており、現地では沖縄そばやソーキそばが食されています。
鉱物で発展した歴史があり、採掘された鉱物をサン・パウロやリオ・デ・ジャネイロに運ぶため1914年にコルンバからカンポ・グランデを経由する鉄道ができました。パンタナールの南にある水と渓谷の景勝地ボニートへの入り口として訪れる観光客が増えてきています。
日本に非常に縁の深いカンポ・グランデの見逃せない観光スポットをご紹介します。
・Parque das Nacoes Indigenas
カンポ・グランデで最大級の広さを誇る公園。中心街からやや東側にあり散策に最適のスポットです。公園の中にある大きな池に映る夕日が美しく、ここを訪れたら必見のネイチャースポットです。中心街のセントロの高層ビルが美しくそびえ立ち夕日を映す水面が素晴らしい色合いで見惚れることでしょう。
この公園を訪れた人々が驚くことといえば、公園の中に動物たちが生息しているということ。カピバラなど日本では動物園でしか見られない動物が道をのそのそを歩いていたり、トカゲなどに出会うことも。都市部に近い公園でありながら野生動物にも出会えるという不思議で魅力いっぱいの公園です。
・ドン・ボスコ地域博物館
Parque das Nacoes Indigenasの敷地内にあるドン・ボスコ地域博物館は観光スポットとしてよく知られており、パンタナールに住んでいる鳥類、哺乳類を中心とした野生動物の剥製があったり、先住民の歴史や生活に関わる品々の展示などがあります。日本ではなかなか見かけないたくさんの動物の剥製は見ているだけで面白く、その迫力は一見の価値があります。
カンポ・グランデはパンタナール観光の拠点都市なので、パンタナール観光をするのであれば事前にこの博物館を見学しておくと良いでしょう。月曜日が休館日となっているので訪れる際は気をつけてください。
・Feira Central
カンポ・グランデの市場の一つで観光客はもちろんのこと、現地の人々の台所としても親しまれています。日系人が多く住む町ですがその多くは沖縄出身。そのため市場や市内には琉球そばなど沖縄にまつわる食の店がちらほらと見受けられます。こちらの市場ではどんぶりに盛られた巨大なお蕎麦のオブジェもあり、蕎麦がこの町に強く根付いて愛されているのがわかります。日本人としてはとても親しみやすく嬉しい光景といえるでしょう。
2006年に改装がされて、現在は市内でも必見の観光スポットとして世界各国の旅行者の人気を得ています。
・日本人移民の碑
かつてたくさんの日本人がこの地に移住し、現在も日系人が多く住むカンポ・グランデですが、そんなこの町らしい観光ポイントが日本人移民の碑です。こちらの記念碑は日本人移民がこの町に来て70年が経ったのを記念して1979年に作られました。記念碑のそばには五重塔のオブジェがあるのが印象的。琉球そばをはじめ日本食文化が色濃く残るカンポ・グランデにふさわしい観光地です。
夜には五重塔がライトアップされて昼間とはまた違った趣があります。たくさんの苦難を乗り越えて遠いこの地に移住し、地域にために尽くした日本人の歴史を物語るこの記念碑を観光し思いを馳せるのも良いでしょう。

カンポ・グランデの宿泊施設で人気なのは安くてサービスが適度に良い3つ星ホテルで、人気観光スポット周辺か交通の便が良い都市の中心部に多くあります。観光したいエリアを地図で調べてからホテルを選ぶと良いでしょう。3つ星ホテルランクですと快適な設備と宿泊者ひとりひとりに合わせたサービスを格安で受けられるところが多いのでおすすめ。無料駐車場や、空港への送迎サービスつきの施設もあるので利用すると便利です。