イギリス - サンデイについて

サンデイは、イングランドの中央に位置するベッドフォードシャー州にある、人口13,400人ほどの小さな行政教区です。ベッドフォードシャー州の東側13km、ケンブリッジの南西29km、また、ロンドン中心部から北に69 kmの場所にあります。英語表記では「Sandy」で、日本語では、サンディ、サンディーとも表記されます。
サンデイという地名は、砂島を意味する古い英語、サンディエグ（Sandieg）から派生したサンデイア（Sandeia）がもとになっている考えられています。かつてのローマ人の入植地であり、おそらくローマ時代の重要な貿易の中心地であり、舞台となった場所であったとされています。
1970年代のロンドンの住宅開発が波及するかたちで、主にサンダーランド・ロードとセント・ネオツ・ロードにかけての住宅開発が進み、町は急速に拡大しました。町の拡大は1990年代まで続き、ファロー・フィールドとアイベル・パークでも新しい住宅開発が行われました。
サンデイ駅からはウェスト・コースト・メイン・ライン、テムズリンク、グレート・ノーザンによる鉄道が走っており、南はロンドン中心部へ、北はピーターバラ、そしてホーシャムまで、約30分ごとに列車の運行があります。ロンドンへは約40分で行くことができます。日曜日を除く月曜日から土曜日までは、ビッググレスウェイド、ベッドフォード間をつなぐバスが約30分おきで運行されています。
美しく自然豊かなサンデイにある観光スポットをご紹介します。
・RSPB ロッジ自然保護区 (The Lodge Nature Reserve)
RSPBとは、The Royal Society for the Protection of Birds（王立鳥類保護協会）の通称で、イギリス内最大の有名な自然保護チャリティー団体です。手つかずの自然が多く残るイギリス国内には、野鳥と野生動物のための健全な環境を保持することを活動目的としているRSPBによる自然保護区が各地にあります。サンデイにあるこの保護区は、RSPBの本社にもなっている場所で、サンデイではとても有名な一番の観光名所となっています。
サンデイ郊外にあるグリーンサンド・リッジに位置し、広大な敷地内には静かな森林や歴史ある丘陵地帯をはじめ、庭園もあり、それらをじっくりと鑑賞できる多くの自然遊歩道が広がっています。多種多様な植物だけでなく、このあたりのエリアではあまり見かけない珍しい木々もあり、多くの野生の動物の自然な生態を見たり触れたりできる素晴らしい自然地区となっています。とても美しい自然と野生動物は季節を問わず1年にわたり、さまざまな表情を楽しむことができ、一度ではとても見切れない規模でもあるため、イギリス国内からは1年に何度も訪れる人も多くいます。特に秋の季節は格段に美しく、評判があります。敷地内の歩道には途中階段や斜面、急な坂道などもありますので、動きやすい服装をおすすめします。
併設されているショップでは、RSPBのオリジナルグッズをはじめ、野鳥や野生動物の観察に適した双眼鏡や、鳥の餌なども販売されています。長い散歩の後に休めるカフェもあり、フレッシュなサンドウィッチやサラダといった軽食も楽しめるようになっています。ショップのボランティアのスタッフだけでなく、保護区内のスタッフがとても親切であることでも有名で、子供連れも多く、リピーターも多くいます。
・シャトルワース・コレクション（Shuttleworth Collection）
サンデイ郊外に位置するオールドワーデンにある、個人所有のオールドワーデン飛行場内のビンテージの航空機と自動車を含むコレクションです。1928年に飛行士リチャード・オーモンド・シャトルワースによって設立されました。古いながらも、保存状態のとてもよい、さまざまな航空機は世界的に有名です。
サンデイは中心地付近となると、宿泊施設はほんの数件しかないとても小さな町です。近隣エリアから車で訪れる人も多く、中心地から少し離れると宿泊施設も多少は増えます。食事ができる場所は中心地がメインとなってきますので、中心地にあるホテルへの宿泊がおすすめです。レンタカーなどの車で町を訪れる場合は、少し離れたとなり町でもいいでしょう。
町の治安はとてもよく、町の住人は非常に親切で、美しい大自然を間近に体験できる町であるため、子供連れの旅行者も多くいます。