イギリス - アバディーンについて

アバディーンは、イギリスのスコットランド北東部にある都市で港湾都市として発達し、エディンバラ、グラスゴーに次いでスコットランド第3の都市です。教会や博物館などの観光地でもあり、漁業が盛んだった時もあるのでシーフードのグルメが楽しめ、また北海油田が発見された後は石油の採掘拠点となっていて、ヨーロッパの石油の首都とも呼ばれています。アバディーンはDee川とDon川の河口に広がっている町で、オールド・アバディーンとニュー・アバディーンの2つの市街に分かれています。中世には町が建設され、1336年にイングランド王のエドワード2世によって焼かれ、その後に再建された市街がニュー・アバディーンです。19世紀の初めのナポレオン戦争の時代に命名されたユニオン通りなどがあり、近代的な街並みに整備されていて主な建物は花崗岩でできているため、花崗岩の町（GraniteCity)とも呼ばれることがあります。イギリス北部に位置するアバディーンの気候は、非常に冷涼な気候で夏でも最高気温は20度を下回ることが多く、国内の他の地域と同じように冬は緯度のわりに温暖です。アバディーン駅から徒歩5分程で訪れることが出来るアバディーン海洋博物館には、ヨーロッパの石油の首都らしく北海油田に関するものが主に展示されており、油田の設備の模型や船、採取方法などが説明されたパネルを見学でき石油採掘について知ることが出来るでしょう。また日本人に馴染みのあるトーマス・グラバーはアバディーン出身で、日本に送った船の模型や医療器具、漁業に関する道具などが展示されていて、館内にはカフェや売店があるので、お土産を買ったり休憩もできます。アバディーンは、1970年代に発見されるまで漁業に携わる人が多い町で、その当時の漁業を営んだ人達が暮らした街並みをそのまま残しているのはFootdeeです。Footdeeは駅から徒歩で20分程度で到着する海沿いにあります。Foodeeはそれほど広さはありませんが、石造りの小さな家が並んでいて、その時代を訪れたような気分になります。周辺にFootdeeMissionHallという可愛らしい教会があり、カフェもあるのでFootdeeという趣のある場所を観光した際には立ち寄りたい教会です。アバディーンは観光したい大聖堂がいくつかありますが、中でもおすすめは聖マーカー大聖堂で、聖人マーカーが6世紀に創設した教会をもとに、12世紀に建設されたアバディーン最古の大聖堂で、キリストや聖人などがデザインされた美しいステンドグラスや2つの塔など見所が満載で、特に紋章が刻み込まれた天井は珍しいもので見逃せません。日本語のパンフレットも用意されています。この大聖堂がある場所は旧市街なので、聖マーカー大聖堂を見学するだけではなく周辺の旧市街を散策するのもおすすめです。CraigievarCastleもアバディーンの有名な観光名所のひとつで、ピンク色の城が注目されています。美しい田園風景を車で50分ほど走った郊外にあるので、城までドライブしながらアバディーンの田園風景を楽しむこともでき、ツアーもあるのでツアーを利用して訪れるのも良いでしょう。CraigievarCastle周辺も見どころが多く、城の周りには美しい庭園と石造りの城壁があり、周囲の風景とマッチしてとても可愛らしいメルヘンな景色を楽しめます。庭園を散策するのも良いものです。イギリスで5番目に古い大学の構内にあるのがキングスカレッジ教会です。1495年に創設されたキングス・カレッジと、1593年に創設されたカレッジが1860年に統合された大学で、先端に王冠のある塔は17世紀に建てられ、台風で王冠が落下してしまったので修復されたと言われています。曜日や時間によって一般人も礼拝に参列できます。アバディーンは港湾都市でもあり港町なので船の往来は多いです。ユニオン通りやベルモント通り、ジョージ通りなどの大通りにはショッピングを楽しめる店や、レストラン、パブなどが多く立ち並んでいます。夜になると港町らしく活気があります。ショッピングを楽しむならユニオンスクエアがおすすめです。アバディーン駅に直結したショッピングモールで、衣料品店やドラッグストアなどが購入できたり、イタリア料理やメキシコ料理などのレストランやバーが充実し日本食のレストランもあります。