イギリス - カーミントンについて

カーミントンは、イギリスにある北東部のリンカンシャー・カウンティ地域の北部にあるノース・リンカンシャーという自治体の中にある村です。北緯53度、西経0度の位置にあります。村の人口は2011年の調査では365人でしたが、2001年の国勢調査では337人であったことから、10年の間に人口が20人以上と少しずつ増加していることになります。この地域はカーミントンとクロクストンの市民教区の一部です。2011年の国勢調査からこの地域は独自の名称で呼ばれる市民教区になりました。カーミントンはA18ロードから、北の方角に非常に近い場所に位置しています。また、イミンガムからは西の方向に8キロメートルほど離れており、またブリッグからは東の方向に11キロメートルほど離れた場所にあり、いずれの都市からも10キロメートル前後の距離があります。さらに、西の方向に1.6キロメートルほど行った場所にあるのが、この地域のランドマークにもなっているハンバーサイド空港です。この空港は第二次世界大戦中には基地として利用されていました。当時の施設はRAFカーミントンという名称で1941年に建設が開始され、1942年夏には爆撃機司令部が使用するための飛行場が開かれます。イギリス国内の航空機の重要な拠点の一つでしたが1953年に閉鎖されました。その後は農業飛行に利用されていましたが、1974年にハンバーサイド空港として開港しました。また、カーミントンはオランダのテルブレッゲという都市と双子都市の関係を結んでいます。第二次世界大戦中のマナ作戦を記念して、この二つの都市には関係が生まれました。大戦中の1945年4月と5月に、この地にあったRAFカーミントンから出発した飛行機が、テルブレッゲに食料の入った3000個の包みを届けたことがマナ作戦といわれるものです。カーミントンのあるイングランド北東部の気候は、夏が涼しく冬の気温も比較的おだやかであることが特徴です。1カ月平均50ミリメートル程度の降水量があり、1年間では合計600ミリメートル程度の雨が降ります。降水量は一年を通して大きな変化はなく、毎月同じ程度の降水量です。冬の平均最高気温は10度以下にまで下がりますが、氷点下よりは高くなります。一年の中で最も寒い時期でも平均最高気温は6度ほどです。ただ、平均最低気温は冬の一番寒い時期にはやはり氷点下近くにまで下がります。この地域で気温が一番高くなるのは7月から8月にかけての時期です。この時期の平均最高気温は18度前後まで上昇します。平均最低気温もこの地域では7月から8月にかけての時期が一番高く、10度前後まで上昇します。カーミントンは小規模な村です。しかし地元のランドマークとなるような建物はいくつかあります。その中でも一番有名なセントへレン教会はイギリス国教会の施設です。この教会はセントへレナに捧げるために建設されました。セントヘレナはローマ帝国の皇帝であるコンスタンティヌスの母親でした。この教会は地面に対してまっすぐ垂直の方向に建設されていることが特徴で、装飾をほどこされた様式が採用されています。教会には12世紀に建設された非常に歴史のある塔もあります。1838年には、銅で外部がおおわれている木製の塔も新たに建設されました。この教会を1859年に修復したのは、サミュエル・サンダース・ツーロンという人物です。彼は教会内の通路を修復して、入り口から主祭壇に向かう中央通路のうちの袖廊に至るまでの部分に再び屋根を取り付けました。またカーミントンは小さな村ですので、村の中の全域がおすすめの観光スポットです。カーミントンにあるその他の有名な観光スポットとしては、ウェスレアン・メソジスト派のチャペルがあります。このチャペルが建設されたのは1835年のことですが、1885年にはもう一度再建されています。このチャペルが閉鎖されたのは1976年のことでした。村にはキルミントン・セントヘレナズ・チャーチ・オブ・イングランド・プライマリー･スクールという学校もあります。現在カーミントンに居住している小学生や、就学前の子どもたちが学んでいる施設となっています。この学校は、就学年齢前の子どもたちのために2007年に新しい施設を追加し拡張されましたが、建物自体の歴史は非常に古く、建設されたのは19世紀のことでした。非常に古い建物なので、観光客にとっても古い時代のイングランドの建築物を見ることができる貴重な体験になるでしょう。