イギリス - キャッスル ドニントンについて

キャッスルドニントンは、首都ロンドンよりも北にあるイギリスの中央に位置するレスターシャー州の都市です。キャッスルドニントンの気候は西岸海洋性気候の影響を受け、年間平均最高気温13度、そして年間平均最低気温は5度になっています。ただイギリス全土の気候をみると、このキャッスルドニントンの気候は特異なものでしょう。イギリスの緯度は北海道よりも北側に位置するため、本来であれば北極の影響を受けてしまい北欧のように氷点下以下になることが普通です。しかしその影響を受けているのにもかかわらず氷点下以上で、夏場での気温が32度以下です。それは周りを海に囲まれた島国であることが関係しています。地球の自転によって偏西風が発生して海水が巻き上げられることで空気が若干温められます。その温められた空気が偏西風に乗ってイギリス全土を覆うので、本来であれば氷点下になるはずの気温が上昇し、降雪量が減るのです。特にキャッスルドニントンは内陸部にあり、周辺は標高の高い山に囲まれているため、その暖かい空気が留まりやすくなり、西岸海洋性気候の影響をより強く受けるのです。1年を通して涼しいといいましたが、現地では降雨量が1年を通して多くなります。これは北極の冷たい空気に西側からの暖かい風がぶつかり合うことで、冬は雪にならず、それ以外の季節では氷が解けて雨になってしまうことが理由です。そのため気温が涼しくても突然雨が降る場合がありますので、現地に赴く場合には、たとえ晴れていても折り畳み傘や畳んでカバンの中に収納できるレインコートは必須となります。そのようなキャッスルドニントンのランドマークといえば、イギリス有数のサーキット場と博物館です。イギリスが中世ヨーロッパ以降、ヨーロッパ有数の経済大国になったのは鉄鋼技術を発達させたことにあります。その鉄鋼技術の代表といえば、やはり現在でも移動手段で最も利用されている車の製造に着手したことです。車の製造において、最も重要なのは性能をテストする場所になります。性能をテストするためには、色々な環境下でどれだけ走ることができるのかを確認する必要があるのです。そこで車が走るうえで影響を受けるのが道路の起伏ですが、その高低差のある起伏を再現できる場所としてキャッスルドニントンが選ばれました。キャッスルドニントンは先にいったとおり、ロンドンより北にあり、周辺を標高の高い山に囲まれた盆地です。山の中腹に街を建設しているので、街の至る所に高低差のある坂ができあがりました。キャッスルドニントンにはその高低差を利用して至る所にテストサーキットがあり、さらにF1でも利用されたレースサーキットもあります。また、キャッスルドニントンはイギリスにおける車の歴史の象徴でもあるので、サーキット場の近くに博物館もあります。博物館の中に入るとイギリスの車の歴史だけではなく、実際にサーキット場で使われた競技用バイクやツーリングマシン、そしてF1マシンなどをみることができるでしょう。このテストコースを含めたサーキット場と車の歴史を物語る博物館が、キャッスルドニントンのランドマークになります。このキャッスルドニントンのおすすめの観光スポットといえば、街の至る所にある伝統建築で作られた教会です。このキャッスルドニントンは小教区に指定されています。小教区とはキリスト教の諸教会において教会行政の基本単位となる区域を意味します。キャッスルドニントンはロンドンよりも北に位置するだけではなく、イギリス全土の中でも中央に位置するため各都市への交通の中心として発展したのです。そのため各都市のキリスト教関係者が巡礼をするために、キャッスルドニントンにはそれぞれの会派の協会が点在しています。その協会の中でも、特に観光客に人気のスポットになっているのがエドワードキングマーラーです。エドワードキングマーラーは中世ヨーロッパ建築で作られた教会ですが、その最大の特徴といえば鋭くとがった屋根になります。この鋭くとがった屋根というのは、国内にある王様が居城していたお城の特徴をそのまま引き継いでいます。なぜそのような形にしているのかというと、このエドワードキングマーラーは中世ヨーロッパにおいてキリスト教の普及に役立った殉教者を祭るための協会なので、全土の中でも特に神聖視されている場所だからです。そのため協会自体がパワースポットになっているだけではなく、豊かな自然に囲まれていますので観光にもおすすめポイントです。