イギリス - ブラッドフォード(イギリス)について

ブラッドフォード(イギリス)は、イングランド北部のウェスト・ヨークシャーにある都市です。産業革命で繊維産業の中心地として繁栄し、伝統的に繊維産業と羊毛業が盛んな街です。第二次世界大戦後繊維産業に従事するために移り住んできたアジア系、スラブ系の移民も多く、国際色豊かな都市です。ロンドンからは電車で3時間ほど、ヨーク、マンチェスターからは1時間程度で移動ができ交通の便が良いので、イギリス国内の主要都市から観光で訪れやすい街です。中心部から約10kmほど離れたところに、リーズ・ブラッドフォード空港もあり、国内各都市からLCCなどを利用して訪れることもできます。
街全体はコンパクトなので観光もしやすく、19世紀半ばのヴィクトリア時代に建てられた建築物や美しい街並みが楽しめます。また、郊外には美しい田園地帯が広がっており、イギリスの伝統的なカントリーサイドを気軽に楽しめるのも街の魅力のひとつです。イギリスならではのカントリーサイドが好きな方や、国内周遊旅行や鉄道旅行でもよく立ち寄られる街のひとつです。イギリスの田園風景が好きな日本人観光客にも人気の都市です。紅茶が美味しいことで有名な19世紀から続く老舗の人気ティールームもあり、いつも多くの人で賑わっています。景観が美しく、ゆったりとした時間を楽しめる街です。ブラッドフォードには、世界遺産に登録された村 ソルテアがあり、世界中から多くの観光客が訪れる理由のひとつでもあります。
イギリスは物価が高いことで有名ですが、ブラッドフォードは国内の他の都市に比べ物価が低く、ホテルなどの宿泊施設が比較的リーズナブルです。中心地にはショッピングセンターのほか、スーパーマーケット、カフェやレストランなどもあり充実しています。
アジア系の移民が多く、ブラッドフォードはイギリス国内でもっともカレーが美味しい街としても有名です。日本のカレーとは少し違うイギリスで発展したカレーを楽しめる飲食店が多くあるのも特徴です。
ブラッドフォードの主な観光名所をいくつかご紹介します。
・ソルテア
2001年12月に村全体が世界遺産として登録されました。ヴィクトリア時代に建設された、繊維工場のための労働および居住といった生活に必要な施設や建物などが集まった、ほとんどが自給自足のコミュニティ「モデル・ビレッジ」です。村の中には労働者用の家屋だけでなく、学校や図書館、病院、公園や娯楽施設などがあり、ひとつの町となっています。ソルテアの中には多くの見どころがあります。かつての繊維工場であったソルツ・ミルは、現在工場の歴史を知ることができるだけでなく、アートやショッピング、カフェやレストラン、アンティークなども扱う多くの店舗が入った大型複合施設となっており、1日過ごすことのできる施設です。明治はじめに岩倉使節団がソルテアを訪問しています。最寄り駅であるソルテア駅は市内から電車で約10分程度で行くことができ、アクセスが簡単です。駅を出るとすぐに当時の景観を保った建物が見えてきます。
・ブラッドフォード産業博物館
ブラッドフォードの繁栄を支えた産業の歴史を知ることができる博物館です。産業革命の時代に使われていた機械などの展示もあり、産業についてだけでなく、街の歴史に触れることができ、人気観光スポットのひとつとなっています。さきほどご紹介したソルテアに行く前にぜひ訪れておきたい博物館です。市内からのアクセスがよく、電車で約25分で行くことができます。
・アルハンブラ劇場
ブラッドフォードはパフォーミング・アートが盛んで、多くの演劇ファンが訪れる街でもあります。歴史ある荘厳な劇場では、「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」をはじめ多くの演劇やミュージカル、ロイヤル・バレエ団の公演やライブなども行われます。
・国立科学メディア博物館
メディア関連の展示があるイギリスで全国的にも有名な博物館です。写真やカメラについての技術や歴史の展示もあり、カメラ好きの方には特におすすめです。無料で楽しめる古いインベーダーゲームもあります。
市内中心地には大手ホテルチェーンのホテルやラグジュアリーなホテルも多くあり、鉄道駅も近く、カフェやレストランもありますので、特に鉄道で移動する方にはおすすめです。中心地から少し離れると、美しいカントリーサイドを満喫できるホテルも多くあり、観光客に人気です。街全体の治安もいいので、ゆっくりとした滞在ができるのが魅力です。