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英雄を称えるインドネシア第2の都市「スラバヤ」

ジャカルタに次ぐインドネシア第2の都市スラバヤ。ジャワ島東部に位置する人口約300万人の湾岸都市です。インドネシアの初代大統領スカルノの生まれ故郷として知られ、民族独立運動の拠点となりました。それを象徴するように、スラバヤという都市名の由来は獰猛なサメとワニが争ったという神話を元にしており、市章にもその様子が描かれているそうです。また、かつてオランダの植民地下に置かれていた影響で、歴史的建造物の多くは、コロニアル風様式を呈しています。そして、宗教上の分類もさまざま。8割以上がイスラム教徒ですが、他にもプロテスタント・カトリック・ヒンドゥー・仏教など多様な宗教が信仰されています。

スラバヤの歴史

インドネシアにあるスラバヤは15世紀から16世紀にかけて、ジャワ島東部の政治的拠点としてスルタン国が実権を握っていました。1625年にマタラム王国の支配下に置かれ、オランダ植民地時代には商業港として発展。1942年には日本軍に占領され、1944年には連合国軍から攻撃されます。第二次世界大戦終了後の1945年にも戦闘の拠点となり、これがインドネシア独立戦争を引き起こすきっかけになりました。1949年に初代大統領スカルノが独立を宣言するまでは、多国の争いに巻き込まれ続けた波乱の運命を辿っていたのです。

スラバヤの経済

スラバヤはオランダ植民地時代から貿易の要として栄えており、砂糖・タバコ・コーヒーなど嗜好品をメインに輸出。特にスラバヤ南東ではサトウキビがよく獲れ、高原地帯ではコーヒーやカカオ豆の栽培も。北部海岸ではエビ養殖が盛んで、他の海鮮類も豊富に捕れます。