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インドネシアの愛すべき古都「ジョグジャカルタ」

サファイアのように青く輝くインド洋に浮かぶジャワ島のほぼ中央に、「平和の街」と呼ばれる古都があります。その名もジョグジャカルタ。地元の人には「ジョグジャ」と呼ばれて親しまれているこの街は、インドネシアの貴重な遺跡の宝庫として、またジャワ美術の中心地として世界中から歴史ファンを呼び寄せています。特に、9世紀後半から10世紀前半に建てられたと言われる、ヒンドゥー教の破壊の神様シヴァ神を祀った寺院のプランバナン遺跡は、炎のような形で高さ47メートルを誇り迫力があります。お堂に刻まれたレリーフにはヒンドゥー教の聖典「ラーマヤナ」のストーリーが描かれ、古代の信仰をドラマチックに感じることができます。

ジョグジャカルタの歴史

1755年に創建されたジョグジャカルタは、かつてはマタラム地方と呼ばれ、王朝制の街として栄えていました。18世紀中頃、新マタラム王朝が分裂し、オランダの支配を受けて内部で対立が起きました。その後、1945年にインドネシア独立戦争が勃発し、独立指導者スカルノが台頭しました。また、ジョグジャカルタは多様な宗教の交差点でもあり、仏教やヒンドゥー教、そしてイスラム教の盛衰を辿っています。

ジョグジャカルタの経済

首都ジャカルタがアジアの大都市として発展する一方、ジョグジャカルタは古代の遺跡を今に留める街としての趣が強いです。また、ガジャ・マダ大学を始めとする高等教育機関が集中しており、教育の中心地としての役割も担っています。リーズナブルな雑貨天国として知られるジョグジャカルタのお土産には、ジャワ更紗と呼ばれる伝統的な布バティックがおすすめ。草花や鳥、魚などを模様のように象った色鮮やかな手作り品で、日本人観光客からも人気が高いです。