名称:ワルシャワ歴史地区(旧市街)/ Historic Centre of Warsaw
住所:Rynek Starego Miasta, 00-001
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/30/
ヨーロッパの中央に位置し、美しい古都の街並みや感動的な歴史遺産が数多く残る国、ポーランド。日本からの直行便も運航されており、アクセスしやすくなったことで、その奥深い魅力に注目が集まっています。
この記事では、初めてのポーランド旅行で外せない定番観光スポットを14か所厳選してご紹介!各スポットの見どころや役立つ情報もわかりやすくまとめました。
目次
魅力あふれるポーランド!定番観光スポット14選|見どころ徹底ガイド
ベストシーズンはいつ?服装は? ポーランド旅行計画のヒント
世界遺産に彩られた首都ワルシャワや古都クラクフ、音楽家ショパンゆかりの地、そして忘れてはならない歴史を刻むアウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館。歴史的な街並みや豊かな自然が魅力のポーランドには、訪れる人の心に深く残る観光スポットが満載です。
旅行を計画するなら、気候が穏やかで過ごしやすい5月から9月頃がベストシーズン。夏は日照時間が長く観光を満喫できますが、朝晩は少し肌寒く感じる日もあります。ポーランドは四季が明瞭で、年間を通して、また一日の中でも寒暖差が大きいのが特徴。そのため、季節に合わせた基本の服装に加え、重ね着で体温調整できるような準備をしていくのがおすすめです。
1. ワルシャワ歴史地区(旧市街)【世界遺産】
第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けながらも、"レンガのひび割れ一つに至るまで" 忠実に復元された奇跡の街並み、それが「ワルシャワ歴史地区(旧市街)」です。
まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのようなカラフルな建物が並ぶ旧市街広場、ワルシャワのシンボルである人魚像、旧市街を取り囲む城壁(バルバカン)など、見どころがたくさん。石畳の道をゆっくり散策しながら、カフェで休憩したり、琥珀のお店を覗いたりするのも楽しいでしょう。戦争からの復興を成し遂げた人々の情熱と街の美しさに、きっと感動を覚えるはずです。
2. ワルシャワ王宮【世界遺産】
ワルシャワ歴史地区の南側に堂々とそびえ立つ「ワルシャワ王宮」は、かつてのポーランド王の居城であり、現在は博物館として公開されています。こちらも第二次世界大戦で破壊されましたが、国内外からの寄付などにより見事に再建されました。
内部では、豪華絢爛な王の執務室や寝室、レンブラントを含むヨーロッパ絵画のコレクション、歴史的な調度品などを見学できます。「大広間」や「王座の間」、「カナレットの間」などは特に必見。ポーランドの栄光と苦難の歴史を感じられる場所です。
名称:ワルシャワ王宮 / Royal Castle, Warsaw
住所:plac Zamkowy 4, 00-277 Warszawa, Porland
公式・関連サイトURL:https://www.zamek-krolewski.pl/en
3. ショパン博物館
ワルシャワが誇る偉大な作曲家、フレデリック・ショパンの生涯と音楽の世界に浸れるのが「ショパン博物館」です。近代的なマルチメディア技術を駆使した展示が特徴で、ショパン直筆の楽譜や手紙、愛用したピアノ、そして彼のデスマスクなど、貴重な資料が数多く収蔵されています。
ヘッドフォンで美しいピアノ曲を心ゆくまで聴いたり、タッチパネルで情報を検索したりと、五感を使ってショパンの世界を深く知ることができます。音楽ファンならずとも、そのドラマティックな生涯と美しい旋律にきっと心を動かされるはず。混雑を避けるためにも、事前に入場チケットを予約しておくのがおすすめです。
名称:ショパン博物館 / Fryderyk Chopin Museum (Muzeum Fryderyka Chopina)
住所:Pałac Gnińskich, Okólnik 1, 00-368 Warszawa, Poland
公式・関連サイトURL:https://muzeum.nifc.pl/en/
4. ワジェンキ公園
ワルシャワ市民の憩いの場として親しまれている広大な「ワジェンキ公園」。園内では、「水上の宮殿」とも呼ばれる美しいワジェンキ宮殿が有名ですが、それ以外にもショパン像、円形劇場、新旧オランジェリー(温室)など見どころが点在しています。
緑豊かな園内を散策したり、池のほとりでくつろいだり、運が良ければリスに出会えることも。特に夏の日曜日には、ショパン像の前で無料のピアノコンサートが開かれ、多くの人で賑わいます。都会の喧騒を忘れ、優雅なひとときを過ごせる美しい公園です。
名称:ワジェンキ公園 / Lazienki Park
住所:Agrykola 1, 00-460 Warszawa, Poland
公式・関連サイトURL:https://www.lazienki-krolewskie.pl/en
5. 聖十字架教会
ワルシャワのメインストリートのひとつ、クラクフ郊外通りに面して建つ「聖十字架教会」は、美しいバロック様式の教会です。
この教会が世界的に有名なのは、フレデリック・ショパンの心臓が柱の中に安置されているため。ショパンはパリで亡くなりましたが、「心臓だけは祖国ポーランドに」という遺言により、姉によってワルシャワに運ばれ、この教会の柱に納められました。
ショパンの心臓が眠る柱の碑の前では、多くの人が祈りを捧げています。豪華なパイプオルガンや美しい内装も見どころ。
入場は無料ですが、見学が可能な時間帯を確認してから訪れるようにしましょう。ミサや宗教行事が行われている時間帯は、信者の方々への配慮が必要です。
名称:聖十字架教会 / Holy Cross Church, Warsaw
住所:Krakowskie Przedmieście 3, 00-047 Warszawa, Porland
公式・関連サイトURL:http://swkrzyz.pl/
6. クラクフ歴史地区(旧市街)【世界遺産】
ポーランドで最も美しい街のひとつと称賛される古都クラクフ。第二次世界大戦の戦禍を奇跡的に免れた「クラクフ歴史地区(旧市街)」は、中世の美しい街並みを今に伝えています。
ヨーロッパ最大級の広さを誇る中央広場を中心に、ルネサンス様式の織物会館(スキェンニツェ)、旧市庁舎の塔、ゴシック様式の聖マリア教会などが立ち並び、活気に満ちています。
馬車が行き交う広場を散策したり、カフェでポーランドの伝統菓子を味わったり、歴史の息吹を感じながらゆったりとした時間を過ごせる、魅力あふれるエリアです。
名称:クラクフ歴史地区 / Historic Centre of Kraków
住所:Stare Miasto, 31-042 Kraków, Poland
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/29/
7. 聖マリア教会
クラクフの中央広場に面し、ひときわ存在感を放っているのが「聖マリア教会」です。クラクフのシンボルともいえるレンガ造りのこの教会は、高さの異なる2つの塔を持っています。
ゴシック様式の傑作とされ、特に内部にあるヴィット・ストフォシュ作の巨大な木製祭壇は圧巻の美しさ。また、高い方の塔からは毎正時、トランペットのメロディ『ヘイナウ』が奏でられます。これはモンゴル軍の襲来を知らせたラッパ手が途中で矢に射られたという伝説に由来し、今もメロディが途中で途切れます。
名称:聖マリア教会 / St. Mary's Basilica
住所:plac Mariacki 5, 31-042 Kraków, Poland
公式・関連サイトURL:https://mariacki.com/en/
8. ヴァヴェル城
クラクフ旧市街の南、ヴィスワ川のほとりに佇む「ヴァヴェル城」は、かつてポーランド王国の政治・文化の中心地でした。丘の上に広がる城内には、歴代の王が暮らした旧王宮、ポーランドで最も重要な教会とされるヴァヴェル大聖堂、武器庫、宝物館などが点在しています。
旧王宮では豪華なタペストリーで飾られた部屋や王族の居室を、大聖堂では歴代国王の墓碑やポーランド最大の鐘「ジグムントの鐘」を見学できます。城の麓には、竜が棲んでいたという伝説が残る「竜の洞窟」も。見どころが多く、ポーランドの歴史を深く学べる場所です。
名称:ヴァヴェル城 / Wawel Royal Castle
住所:Wawel 5, 31-001 Kraków, Poland
公式・関連サイトURL:https://wawel.krakow.pl/en
9. カジミエシュ地区
クラクフ歴史地区の南に位置する「カジミエシュ地区」は、かつてユダヤ人が多く暮らしたエリアです。第二次世界大戦の悲しい歴史のあった場所ですが、近年は再生が進み、歴史的なシナゴーグ(ユダヤ教会)と、おしゃれなカフェやレストラン、個性的なショップ、アートギャラリーなどが共存する、独特の魅力を持つ地区として人気を集めています。
映画『シンドラーのリスト』のロケ地としても知られています。迷路のような石畳の小道を散策しながら、歴史の面影と新しい文化の息吹を感じてみてください。
地区の散策は無料で自由。旧市街からは徒歩約15~20分、トラムを利用するのも便利です。
名称:カジミエシュ地区 / Kazimierz
住所:Szeroka, 31-053 Kraków, Poland
10. ヴィエリチカ岩塩坑【世界遺産】
クラクフ近郊にある「ヴィエリチカ岩塩坑」は、700年以上にわたって岩塩を採掘してきた巨大な地下空間を探検できる、世界でも類を見ない観光スポットです。地下深くに広がる坑道は総延長300kmとも言われ、その一部が見学ルートとして公開されています。
ハイライトは、塩でできたシャンデリアや祭壇、彫像で飾られた壮大な聖キンガ礼拝堂。すべてが塩でできているとは信じがたいほどの美しさです。他にも塩の彫刻が並ぶ部屋や神秘的な地底湖など、驚きの連続!坑内は年間を通して14~16度程度と低温のため、羽織るものがあると良いでしょう。
見学は基本的にガイドツアーに参加する形となります。ヴィエリチカ岩塩坑公式サイトで、ツアー時間や料金、予約方法の最新情報をご確認ください。
名称:ヴィエリチカ岩塩坑 / "Wieliczka" Salt Mine
住所:Daniłowicza 10, 32-020 Wieliczka, Poland
公式・関連サイトURL:https://www.wieliczka-saltmine.com/
11. アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館【世界遺産】
クラクフから西へ約60km、オシフィエンチム市にある「アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館」は、ナチス・ドイツによって運営された強制・絶滅収容所の跡地です。人類史上決して忘れてはならない悲劇の舞台であり、「負の遺産」として世界遺産に登録されています。
広大な敷地には、収容棟やガス室跡、鉄道の引き込み線、ビルケナウ「死の門」などが保存・公開されており、その痛ましい歴史を静かに伝えています。
歴史を学び、平和について深く考える貴重な体験となりますが、展示内容は非常に重く、精神的な負担を感じる方も少なくありません。訪問には十分な時間と心の準備が必要です。ガイドツアーは事前予約が必須なので、公式サイトで最新情報をご確認ください。
名称:アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館 / Auschwitz-Birkenau Memorial and Museum
住所:Więźniów Oświęcimia 20, 32-603 Oświęcim, Poland
公式・関連サイトURL:https://www.auschwitz.org/en/
12. ヴロツワフ旧市街&小人探し
ポーランド西部の活気あふれる都市、ヴロツワフ。オーデル川とその支流に囲まれ、「百の橋の街」とも呼ばれる美しい水の都です。
その中心である旧市街広場には、パステルカラーの切妻屋根の建物がずらりと並び、まるでおもちゃ箱をひっくり返したようにキュート!広場に建つ壮麗なゴシック様式の旧市庁舎も必見です。
そして、ヴロツワフ観光のもう一つの楽しみが、街のあちこちに隠れている小さな小人(ドワーフ)の像探し!数百体いると言われるユニークな小人たちを見つけながら街を散策すれば、楽しさ倍増です。
ワルシャワやクラクフからは、電車やバスでアクセス可能。小人の場所が載った地図を観光案内所で入手して、旧市街広場や街の散策、小人探しを楽しんでみましょう。
名称:ヴロツワフ旧市街 / Wrocław Old Town
住所:Rynek, 50-438 Wrocław, Poland
13. グダニスク旧市街
バルト海に面したポーランド最大の港町グダニスク(グダンスク)。かつて、ハンザ同盟の重要な都市として栄華を極めたグダニスクは、美しい歴史的建造物が建ち並ぶ魅力的な街です。
旧市街のメインストリート「ドゥーギ・タルク(Długi Targ)」には、カラフルで装飾豊かな建物が連なり、まるで絵画のような景色が広がります。通りの中心にあるネプチューンの噴水は人気の写真スポット。世界最大級のレンガ造り教会である聖マリア教会の塔からの眺めも格別です。
港エリアに残る中世の木造クレーン「ジュラフ」もグダニスクの象徴。琥珀の産地としても有名で、お土産探しも楽しめます。
ワルシャワからは、特急電車で約3時間。飛行機でもアクセスできます。マルボルク城日帰り観光の拠点にも便利です。
名称:グダニスク旧市街 / Gdańsk Old Town
住所:Długi Targ, 22-100 Gdańsk, Poland
公式・関連サイトURL:https://visitgdansk.com/home.qbpage?setLanguage=en
14. マルボルク城【世界遺産】
グダニスク近郊、ノガット川のほとりに威容を誇るマルボルク城。ドイツ騎士団によって築かれた、ヨーロッパ最大級のゴシック様式の城塞であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。その圧倒的なスケールと赤レンガの重厚な姿は、見る者を中世の世界へと誘います。
城は、高城/中城/低城で構成されています。騎士団長の宮殿、大食堂、礼拝堂、武器庫など見どころをじっくり見学すると、当時の騎士団の権力と生活ぶりを垣間見ることができます。
グダニスクからのアクセスは、電車で約30分~1時間程度です。
名称:マルボルク城 / Malbork Castle
住所:ul. Starościnska 1, Malbork 82-200, Poland
公式・関連サイトURL:http://www.zamek.malbork.pl/index.php?lang=en
◎時差とビザについて
日本とポーランドの時差は通常マイナス8時間で、日本の方が8時間進んでいます。サマータイム期間(3月最終日曜~10月最終日曜)は、マイナス7時間です。
観光目的で90日以内の滞在であれば、日本のパスポート保持者はビザ(査証)不要。ただし、パスポートの有効残存期間には十分注意し、事前に確認しておきましょう。
※シェンゲン領域出国予定日から3か月以上を推奨
◎日本からポーランドへのアクセス
歴史的な街並みが美しいワルシャワやクラクフ、感動的な世界遺産など、代表的な観光スポットを見ただけでも、ポーランドには豊かな文化に触れられる魅力的な場所がたくさんあります。
日本からポーランドへのアクセスは、2025年4月現在、LOTポーランド航空が成田-ワルシャワ間の直行便を運航しており、約14時間~14時間半ほどでポーランドへ行くことができます。また、ヨーロッパの主要都市(フランクフルト、ヘルシンキ、イスタンブール、ドバイなど)を経由する便も多数運航されています。
美しい景色、深い歴史、美味しいグルメ、そして温かい人々が待つポーランド。この記事を参考に、ぜひあなただけの素敵な旅行プランを立てて、魅力あふれるポーランドへの旅を実現させてください!
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