ポーランドの京都!歴史ある街クラクフのおすすめ観光スポット11選

画像出典:Niyazz

ポーランドの京都!歴史ある街クラクフのおすすめ観光スポット11選

ポーランドの南部に位置する街クラクフは、ポーランド王国時代の首都でした。そのため現代にわたっても数多くの歴史的な建造物が残されており、ポーランド屈指の観光都市となっています。ワルシャワを東京とすれば、ここクラクフは京都に例えられることも。

街並みはとても美しく、街を歩けばまるで中世の時代にタイムスリップしたかのよう。第二次世界大戦においても空襲の被害をあまり受けることがなかったため、そのままの形で残されている歴史的な建物が多いのです。

かの有名なスティーブン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」のモデルとなった場所や、レオナルド・ダヴィンチの描いた絵が展示されている博物館があったりと、見所は盛りだくさん!そんな魅力的なクラクフの観光スポットを11ヶ所ご紹介いたします!

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ポーランドの京都!歴史ある街クラクフのおすすめ観光スポット11選

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1.オスカーシンドラー博物館

出典: Ministry of Foreign Aff

オスカーシンドラー博物館は、現在でもドイツ系の企業、工場が立ち並ぶ一帯に設置されています。スティーブン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」のモデルとなった、オスカーシンドラーの作ったホーロー工場。その工場がクラクフの地にそのまま残されており、現在は、ナチス・ドイツによって行われた大虐殺ホロコーストの歴史を伝える博物館として利用されています。

オスカーシンドラーは、ナチスにより迫害されるユダヤ人を雇用することによって、ナチス・ドイツの迫害から守ろうとした実業家です。1200人ものユダヤ人を迫害から救ったといわれています。

館内には、音響や照明なども工夫されており、ざわめきや怒号、行進の足音など、リアルに再現している展示室も。子どももわかりやすく学べるような展示になっています。ゲッドー(ユダヤ人居住区)のつくりなども忠実に再現されており、当時の暮らしの有りようをよく知ることができます。かつてのクラクフを知ることのできる貴重な観光スポットです。

2.カジミエシュ地区

出典: commons.wikimedia.org

カジミエシュ地区は、ユダヤ人がたくさん住んでいたことから別名旧ユダヤ人街ともいわれています。かつてこのカジミエシュ地区にはユダヤ人が、58000人ほど住んでいましたが、ユダヤ人の迫害後、生き延びることができたのがわずか3000人だったそうです。

現在はユダヤ教の歴史的な会堂スタラシナゴーグ・イサクシナゴーグなどのシナゴークと、キリスト教会が点在する独特の雰囲気の地区になっています。若者向けの雑貨屋さんや、洋服屋さんが立ち並んでいるので、ぶらぶら散歩するのも楽しいですよ。

ポーランド名物のザピエカンカのお店もあるので、食べ歩きにもうってつけ。土曜日にはしまっているお店が多いので、注意が必要です。この地区もスティーブン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」の舞台となっているので、映画をご覧になった方は映画と実際の様子を見比べてみるのもおもしろいかもしれません。

3.ヴァヴェル城

出典: en.wikipedia.org

ヴィスワ川付近の小高い丘の上にそびえ立つヴァヴェル城。旧市街地からも歩いてすぐ行けるアクセスが容易な場所にあるため、観光しやすいスポットです。ここからはクラクフの美しい街並み全体を見下ろすこともできます。

敷地内には自由に立ち入ることができ、まるで映画のワンシーンに出でくるようなロマンティックな景色が広がっています。11世紀中頃から17世紀の歴代のポーランドの王の居住地であったヴァヴェル城は、豪華絢爛な王室やフランドル産のタペストリーなどがとても立派で、訪れる観光客を楽しませています。

ヴァヴェル城の美しい外観は、クラクフのシンボルともなっています。中庭にはベンチもあるので、座ってのんびり過ごすのもおすすめの過ごし方ですよ。オープンテラスのカフェもあり、ケーキやコーヒー、軽食などを楽しむことも可能です。

4.聖フロリアン門

出典: commons.wikimedia.org

13世紀に建てられた、クラクフ旧市街地北部にある門です。トルコ軍の侵略から、クラクフの街を守るために聖フロリアン門は建てられました。聖フロリアン門の由来は、ポーランドの守護聖人であるフロリアン(聖フロリアヌス)にちなんでつけられたといわれています。

門の中央には聖フロリアンのレリーフも飾られています。ゴシック様式のタワーのような形の珍しい門で、17世紀になるとバロック様式の屋根が付け加えられました。なんとも愛らしい形をした門で、思わずパシャパシャと写真をたくさん撮ってしまいます。

門周辺では、地元クラクフのミュージシャンが音楽を奏でていたり、アーティストたちが自分たちの作品を売っていたりと、とても活気のある場所でもあります。クラクフ観光では外せない観光スポットのひとつですよ!

5.竜の洞窟

出典: en.wikipedia.org

ポーランドに伝わる伝説の竜が住んでいたとされる洞窟です。

その昔、クラクフには凶暴な竜がおり、人々を殺害したり、家畜を食い荒らしたりしていました。クラクフの人々は、月に一度、少女を生贄として竜に捧げることで、なんとか沈めていましたが、あるとき国王の娘を差し出さなくてはならない状況になってしまいました。そこで、国王は竜を倒したものに国王の娘を捧げる約束をしたところ貧しい靴職人の見習いが、硫黄を詰め込んだ羊を竜に食べさせることに成功させ、竜を倒すことができ、みごと国王の娘と結婚することができた・・・という物語です。

この竜の洞窟の内部も観光することができ、その竜がいかにも住んでいそうな、なんとも幻想的な雰囲気を漂わせています。石灰石の洞窟なので、中はすこしひんやりしています。外には伝説の竜のモニュメントがそびえ立っており、急に火を噴くという仕掛けがされていて、子どもたちも大はしゃぎです。

6.中央広場 

出典: en.wikipedia.org

中世からクラクフの街の中心として栄えてきた中央広場。周囲には雰囲気の良いレストランや商店がはいっており、いつも観光客で賑わいをみせています。

おしゃれで雰囲気の良いテラス付きのカフェもあり、ゆったりとした贅沢な時間をすごせる広場です。昼間には、真っ白なまるでおとぎ話にでてきそうなロマンティックな馬車がたくさんあり、観光客を楽しませています。クラクフの地元のアーティストたちの楽器の演奏もたのしめますよ。また、夜になると公園はライトアップされるので、地元クラクフのカップルたちのデートスポットに大変身!

週末には、バザーや屋台などが立ち並び、大道芸人のおもしろいショーなどがはじまったり、とっても活気にあふれています。かわいい食器や、アクセサリーなど、お気に入りが見つかるかもしれません。朝から深夜まで人々があつまる広場なので、いつ行っても楽しめることでしょう。

7.聖マリア教会

出典: commons.wikimedia.org

1222年に建設されたクラクフの聖マリア教会。「ポーランドでいちばん美しい教会」との呼び声も高い、ゴシック様式の教会です。天高くそびえる2つの尖塔がとっても印象的な教会で、定番の観光スポットになっています。

この教会では14世紀から現在にいたるまで一時間ごとにラッパの音色が響き渡っています。モンゴル軍が、クラクフに攻め入った際に、ラッパ吹きがいち早く気づき、みんなに知らせるためにこの塔からラッパを吹き鳴らしました。

それに気づいたモンゴル軍が放った矢がこのラッパ吹きの喉元につきささり、ラッパ吹きがなくなってしまったとか。そのことを悼んで、現在もこの聖マリア教会にはラッパが鳴り響いているのです。このラッパの音は「ヘイナウ・マリアツキ」と呼ばれています。

聖マリア教会の内部は特徴的な色彩が用いられており、ステンドグラスを通して差し込んだ光は、思わずはっと息を飲んでしまうほどの美しさ。聖母マリアの生涯を表した高さ13メートルのヴィット・ストウオシ祭壇は、その見事なデコレーションから、ポーランドの国宝としても指定されています。

8.織物会館

出典: commons.wikimedia.org

中央広場の真ん中に位置する織物会館。その荘厳なルネサンス様式の外観が、観光客の目をひきます。クラクフの地は、中世時代、東西から数多くの品々が集まる貿易の中心地でした。その中心的な役割を、この織物会館が担っていたとされています。

1階はお土産物屋さんになっており、琥珀や、民芸品、アクセサリー、革細工など様々なショップがぎっしり!観光のおみやげを買うのにぴったりな場所なんです。クラクフの地の伝説の凶暴な竜をイメージしてつくられた愛らしいかたちをしたぬいぐるみが観光客に人気のおみやげ。たくさんの種類のお店があるのであなたのお気に入りも見つかるかもしれません。

観光客でいつもにぎわっており、活気があるので眺めているだけでも楽しいですよ。カフェやレストランも併設されているので、観光に疲れたらほっと一息つくこともできます。観光案内所が併設されているのもうれしいですね。

9.チャルトリスキ美術館

クラクフにあるチャルトリスキ美術館は、ポーランドで最も歴史ある美術館として、多くの観光客が立ち寄るクラクフの定番の観光スポットです。1801年にイザベラ・チャルトリスカ公爵夫人によって設立されました。

チャルトリスキ美術館には、レオナルド・ダ・ヴィンチ 「白貂を抱く貴婦人」や、アレクサンドル・ロズラン 「イザベラ・チャルトリスカ公爵夫人」など、数多くの貴重な収蔵品が展示されており、私立美術館としては、ヨーロッパ最大であるといわれています。

絵画だけではなく、武具や陶器、勲章、扇子、彫刻といった歴史的な工芸品の展示もあり、見応えは十分です。チャルトリスキ美術館は一方通行になっているため、もう一度見たい場合も後戻りはできません。なので作品ひとつひとつをしっかりと鑑賞しておきたいですね。有名な展示物が数多く展示されているので、普段アートに馴染みのない方でも楽しむことができますよ。

10.地下博物館

出典: Ministry of Foreign A

2010年に新しくオープンしたクラクフ地下博物館は、地下4mにつくられたなんとも珍しい博物館です。地下に博物館をつくったのは、ポーランドでは初の試みであるといわれています。昔のクラクフ周辺の人々の暮らしの様子や、中央広場の高さの変化など、考古学的視点から、クラクフについて学ぶことができます。

中でも人気なのが、展示物のホログラム。まるで映画の世界のような、幻想的な光を放つピラミッド型のホログラムは、なんだか近未来的な雰囲気を醸し出していて、わくわくしちゃいますよ!

また、マルチメディアや3Dの導入といった最新科学技術が用いられているので、見ごたえもありしっかりと学ぶことができます。あちらこちらに、ディスプレーモニターがあり、こどもたちにもわかりやすい工夫が随所にみられます。

11.コシチュシコ山

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クラクフ市街から3キロほどの場所に位置するコシチュシコ山は、なんと人工の山。1823年にアメリカ独立戦争に義勇軍として参加し、ロシア・プロイセンと戦ったポーランドの英雄、タデウシュ・コシチュシコを記念してつくられました。

326mの山の頂上からはクラクフの街並みを見下ろすことができ、景色が良いと観光客に人気の定番観光スポットになっています。気分転換に気軽に立ち寄れる山なので、地元クラクフの人たちにも定番の散歩コースにもなっていますよ。おすすめの時間帯は夕方。じつはこシチュシコ山の周辺には高い建物がないため、クラクフの街と夕日の絶妙なコントラストを100%楽しめちゃう穴場なんです。

沈みゆく夕日を眺めてノスタルジックな雰囲気に浸っちゃいましょう。お椀型のかわいらしい独特の形をしたコシチュシコ山は、地元クラクフの人たちにも愛される観光スポットです。

◎まとめ

クラクフのおすすめ観光スポット11選はいかがでしたか?

クラクフはヨーロッパ屈指の美しい街並みが広がっていることで有名で、観光客のリピーターの絶えない街なんです。どんよりした雨の日も比較的少ないので、観光地としてはまさにぴったりですね!

見所たくさんの魅力たっぷりな観光都市クラクフ。ポーランドの古都の街をあなたも散策してみてはいかがでしょうか。

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